生後6ヶ月の柴犬(雌)を飼っていますが 脇腹から背中にかけて脱毛が始まりました。以前飼っていた犬も若い頃から全身性の脱毛と痒みで しばらく動物病院へ通って 多少は症状が軽くなった時期もありましたが 結局は完治せず、凄く辛くて可哀そうな日々を過ごしました。この子も同じような人生をおくらざるを得ないのでしょうか?


犬の脱毛は皮膚病の症状の一つで 犬の種類や年齢 性別、発症する部位や季節等によって 起こりやすさや治り難さが異なる場合がありますし、その原因は非常に多岐にわたります。代表的な脱毛の原因をいくつかあげてみましょう。
1)寄生虫(ノミやダニによる外部寄生、フィラリアや鈎虫による内部寄生)
2)細菌やカビの感染
3)必要な栄養素の不足(亜鉛欠乏など)
4)内分泌機能の異常(性ホルモンの過剰や不足、甲状腺機能の低下、副腎皮質機能の上昇など)
5)食物、金属、繊維などに対するアレルギー(アトピー)
6)精神的或いは肉体的なストレス
他にもまだいろいろありますし、いくつかの原因が同時に又は継時的に関与して脱毛が起こる場合も少なくありません。そして、原因は全く異なるのに症状は非常に類似しているケースも多いようです。ですから、皮膚病の診断は原因が間単に特定できる場合もありますが、 幾つかの原因を想定して可能性の高いものから治療しながら診断していく場合も少なくありません。即ち 診断がついて治療効果があがるまでにかなりの時間と労力を要する場合も多いわけです。特に脱毛の場合、皮膚が正常に戻ってから 実際に毛が生え始めるのを確認できるまでには更に時間がかかります。ご質問頂いた方の犬について 詳しい事が解りませんので具体的なことはお答えできませんが、この様な事情をよく理解していただいて、粘り強く治療を継続されることによりきっと解決できるとおもいます。勿論、体質的な病気で 完治を期待できない場合もありますが、それでも生活環境や食餌を気をつけること等により、少しでも快適に暮らしていける方法は必ず見つかると思いますので、諦めずに頑張ってください。

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