いずれアメリカから検査を受けていない牛肉が輸入されそうですが、本当に安全なのでしょうか?


大変難しい問題で、安全か否かなんて正直に申し上げて私等には到底解りません。勿論興味のある問題ですから、新聞やテレビ、インターネット等で多少は情報を入手して自分なりに考えていることはありますから、その範囲であくまでも個人的な意見を述べさせて頂きます。
ポイントは
(1)日本で全頭検査を止めて、20ヶ月令までの牛は検査対象から外すこと
(2)アメリカから同月令までの未検査の牛肉が輸入がいずれ再開されること
の2つだと思います。
(1)について考える前に、全頭検査について勘違いされている方が意外に多いみたいなので、少しその説明させて頂きます。全頭検査とは、病死又はと蓄場でと殺された全ての牛についてその脳の一部に異常ブリオン蛋白が存在するか否かを調べる検査です。生きている牛を検査するわけでも、私たちが実際に食べる肉を検査しているわけでもありません。そして、牛の年令が若くてもし狂牛病に罹っていても異常ブリオン蛋白の量が極めて少なければ陰性と判定する可能性があります。但し、その場合その牛を食用に用いても人間が被害を受ける現実的な危険性も又極めて低いと思います。
つまり、全頭検査をすれば、狂牛病が100パーセント見つけられる訳ではない事と、そこでもし見逃されたとしても現実的には心配が無いと言う事です。
だとすれば、ある一定の年令までの牛を検査の対象から外すことは間違いではないと思います。但し、ここで重要なのは生後20ヶ月に線引きをする事が適当かどうかだと思います。これまでに狂牛病と確認された最若令が21ヶ月だったから20ヶ月以下であれば検査不要と言うのは科学的根拠が乏しいけれど、どこかに基準を置かざるを得ないわけですから仕方がないのかもしれません。
(2)についてはアメリカにおける月令の判断が非情に主観的であいまいな印象を持っているのは私だけではないと思います。ですから、アメリカからの外圧に負けて済し崩し的に輸入を再開するのではなくて国民が納得できるだけの交渉とその内容の十分な説明を小泉首相に期待しております。
但し、小泉さんが頑張ろうと妥協しようといずれ輸入再開となれば私は時々牛丼を食べに行くでしょう。ですから、アメリカの牛肉を危険な食物とは認知していません。こんな事でご質問に対するお答えになっているのか自信がありませんが、最後は御自分で判断して決めてください。今の日本では、牛肉など食べなくても十分に豊かな食生活はおくれるでしょう。

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