2月13日 陽炎や ちらちら立ちぬ 庭の草

まだ感覚的には 冬の真っ最中なのですが 立春を過ぎましたので 暦の上では春になっております。初心者ではありますが 俳句に用いる季語も春のものが登場すべき時期だという事は 理解しております。歳時記で春の季語を眺めておりますと 中学生の頃にふと印象に残った場面 暖かな風の吹く日に 自分の家の狭い庭の雑草が生えているあたりから 陽炎が立ち上っていてほのぼのとした気持になったことを思い出しました。寒さが苦手になったこの頃の私としては 一日も早く 陽炎がほんの少しでもいいから 立ち上るぐらいに暖かっくなって欲しいなと思って こんな句を詠んできました。
両親が亡くなり 実家を手放してしまいましたので その庭も現存しておりません。広い土地を購入してのんびりしようと考えておりましたが 十年後の自分の現実を冷静になって 考えてみて諦めましたので 将来的には マンション暮らしをした方が 楽しくはないけれど 無難なのではないかという意見を渋々受け入れようかと 考え方が変化しつつあります。ただ便利な生活と 満足感の得られる生活は 一致しないのだなと理解してきております。人生なかなか思い通りにもいかないものだという事は これまでの人生でも散々思い知らされておりますので 苦渋の決断をせざるを得ないように思わないでもありませんが 自分の庭とは無縁な生活が待っているのかと思うと 悲しくなってしまいます。
二月になってから 割と暖かい日が続いてくれておりましたが ここ数日また寒さがぶり返してきているようで 辛い思いをしております。早く 陽炎が由来ゆらりと立ち昇るような暖かな日が来て欲しいと心底願っております。

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