Dr.喜作のブログ

2013年9月 の記事一覧

  • 9月30日 今日で今月も終わりです

     本日で早くも9月が終了です。今週、いや今月、それどころか今年 何をしたかと問われてもこんな事を頑張りました、とか こんな事をやり遂げました、とか こんなに嬉しい事がありました、とか こんな事に凄く感動しました、等の良い思い出が殆ど浮かんできません。勿論、仕事の上で 自分の未熟さや不勉強さを痛感して凄く悔しい思いをしたことは 幾度もあります。こちらの意図が飼い主さんに通じなくて 悲しい思いをしたことも少なからずあります。当たり前ですが仕事は自分なりに一生懸命にやってきたつもりなので それらの経験を無駄にしないで今後に生かしていければと思っています。
     でも今年起こったことで嬉しくなることは残念ながら乃木坂の高山一実ちゃんを大好きになった事位かもしれません。春に出かけた旅行では絶叫マシーンに付き合わされて 恐怖で慄いてばかりいましたし、秋の旅行には残念ながら行けそうもありません。まあ仕事はそんなに忙しくもありませんが 例年通りに売り上げが上がっているので 健康で病院を続けられる幸せを大切にしなければいけないと思っています。 これから年末に向かって今まで以上にあわただしくなり きっとあという間にクリスマスが過ぎて大晦日が過ぎて 新年を迎えてしまうのだと思いますが けがや病気が無く過ごせれば 本当にありがたう事だと思いますので 神様どうぞよろしくお導きください。

  • 9月29日 今日は運動会

     今朝日曜日だというのに小学生が通学していました。それで今日がこの地域の運動会の日なのだと気が付きました。小学校の頃 運動会と言えば秋の一大イベントでした。一か月ぐらいは運動会の練習が頻繁に入るので普通の授業が削られてそれだけでも凄く得した気分でした。子供の頃は走るのが得意だったので いわゆるかけっこは殆ど一番でした。
     所が五年生の時に 運動会の為に体操服は勿論きめられたものを着用していましたが 運動靴は各自が好きなものを履いていました。 なのに 何処かの馬鹿が見た目を揃える為に本番は皆おそろいの体育館シューズを履きましょう等と要らんことを言いだして 結局そういうことになりました。普段は体育館を使用する時だけ履く靴です。この靴を履いて運動場を思いっきり走ったことがありませんでした。運動会の本番の時だけ体育館シューズで走りました。驚いたことに 走り出したらすぐに脱げかかってしまって全然まともに走れません。気付いたらなんと六人で走って五番目にゴールしました。練習ではいつも一番だったので信じられませんでした。人生ではじめて味わう屈辱だったかもしれません。
     以上が運動会での苦い思い出です。楽しかったのは 中学の時の騎馬戦の思い出です。小学校の時にも騎馬戦は経験しましたが背が高い方だったのでいつも下で騎馬を構成するメンバーでした。所が中学の時の騎馬戦は一年から三年まで合同で騎馬を作るので当然上級生が騎馬を作ってくれて 人生で初めて騎馬にのせてもらえました。騎馬の上にのせてもらえると両手で敵の騎馬を潰すことが出来るので非常に楽しかったです。かなりの大活躍でしたのであとから上級生に褒めてもらえて 尚更嬉しかったのを覚えています。
     あと運動会で嬉しかったのは 勿論お弁当です。遠足の時と同じようにかなりの豪華版で好きなおかずばかりたっぷりと詰めてもらいました。いわゆるかけっこのように満腹だと不利になる種目が午後からあると思いっきり食べられませんが 午前中に終わっているとそれ以降に緊張することもないし安心してお腹一杯食べられました。
     それと朝早くに父兄席にゴザを持って行って 場所取りをさせられたことを覚えています。普段なら学校まで余分に一往復するので凄くめんどくさいのですが 運動会の当日はテンションが上がっているので別に苦になりませんでした。同じように場所取りに来た友達と話すのもまた楽しかったです。それともう一つ嬉しかったのが 運動会は日曜日にあるので翌日の月曜日が代休になるのがなんだかすごく得した気分になりました。
     子供の頃はまだ純情だったから 運動会はすごく楽しい行事でしたが 中学、高校と年齢がすすむにしたがって だんだんひねくれてきたのか運動会が面倒になってきました。あんまり頑張るのが恥ずかしくなってきて 参加する競技が選べる場合 少しでも楽で目立たない競技を選ぶようになってきました。一生懸命に頑張ることを恥ずかしく思ってしまうなんて 客観的に見ると情けないことですが まあそれが大人になっていくという事かもしれません。
     運動会などの行事がある日は残念ながら病院が暇になることが多いので 今日はのんびりと体を休める日になるのかもしれません。

  • 9月27日 楽天が優勝してしまいました

     二日続けてプロ野球ネタでいきます。私はドラゴンズ一筋に応援していますから 勿論巨人は大嫌いです。別に親会社同士が新聞社で商売敵だから嫌いなのではなくて 巨人と言うチームの体質やチームカラー、選手の集め方、試合の戦い方、プロ野球機構における立場など全てが大嫌いです。
     だから、子供の頃から野球関係者で一番嫌いなのは長嶋でした。大体 ながしまと入力して変換すると最初に長嶋が出てくることからして 非常に不愉快な位大嫌いでした。三振した後のしぐさや内野ゴロをさばいた後の手の動き、意味不明な喋る内容、話し方も声も全てが大嫌いでした。
     その長嶋よりももっと嫌いな野球人が出来ました。星野仙一です。ドラゴンズの監督を解任された扱いが気に食わなかったのか、それ以来ドラゴンズ憎しの気持ちが 凄く強くなったみたいです。自分ほどドラゴンズに貢献した人物を解任するとはどういう事か、と言うのがドラゴンズ嫌いになった理由のようです。
     星野の行動で呆れたことのひとつ目が シーズンオフに行われた北京オリンピックの予選の時です。西武の和田が出身地である岐阜に近いドラゴンズへのフリーエージェントでの移籍が噂されていました。星野はメンバーとして招集しておいて 実戦では代打ですら一度も使いませんでした。一度も試合に出さないのなら 招集されなければ有意義な練習ができたのに ドラゴンズに入る選手への嫌がらせとしか思えません。そして、阪神への移籍が噂されていた新井に はくを付ける為か四番で使い続けました。新井と和田ではそれまでの実績も予選時の状態でも和田の方が上回っていたのではないかと私は当時感じていました。
     更に、唖然としたドラゴンズへの嫌がらせは オリンピック本番です。ペナントレースの真っ最中に選手を招集するのだから 各チームの成績や状況そして各選手の状態を鑑みて 慎重に選考すべきなのに そのシーズン前半のセリーグをぶっちぎって快走していた阪神から二人しか選出しないで その年落合監督としては最悪のシーズンで五割をキープして三位を確保するのにアップアップしているドラゴンズから先発の柱川上 守護神岩瀬 攻守の要荒木 バッテリー以外何処でも守れる森野 の四人も選出しました。首位を快走するチームであり ましてや身内の阪神からなんで二人しか選出されないのに 五割をキープするのに必死なチームから 四人も、それも抜けられると確実に戦力がダウンすることが明白な選手ばかりを選出されなければならないのか。ドラゴンズへの嫌がらせ あてこすりであることは明白でしょう。ちなみに他チームを見ると西武から三人、ほかのチームは一人から二人が選出されていました。
     オリンピック本番での選手の起用方法もドラゴンズへの嫌がらせに満ちていました。先発の川上には中継ぎの役割が任されました。先発ピッチャーは週に一度長いイニングを投げるように調整してきたのに 毎日数イニングを投げさせられました。マラソン選手を3000メートルの競技を走らせるようなものです。中継ぎのピッチャーが必要なら普段から中継ぎ専門で活躍している投手を選べばいいのに 敢えて川上をつぶすために中継ぎを任せたのです。川上にしたら大学の大先輩でもある星野に命じられれば絶対服従しかないでしょう。川上がいかにぶっ壊されたかは そのシーズンあと数イニングを無難に投げれば防御率一位のタイトルを獲得できたました。なのに 川上が公式戦に登板できたのは殆ど最終戦で 結局イニング数が足りずタイトルを獲得できませんでした。オリンピックの試合が八月二十三日に終わりましたから他の選手は九月の頭から復帰していたのに 無理やり中継ぎを任されて コンディションを極端に崩された川上は十月になるまで登板できなかったのです。川上がタイトルを逃したのを見て 星野がほくそ笑んだかどうかは知りません。
     星野にぶっ壊されたのは岩瀬も同様でした。岩瀬は調整が上手くいかず むろんこの調整ミスは本人の責任だと思いますが 予選の早い段階で打ち込まれてしまいました。日の丸を背負っての試合 それも終盤の重要な場面での 登板失敗は精神的なダメージが大きくて なかなかたちなおれるものではありません。普通は短期決戦で 肉体的にも精神的にも落ち込んだ選手は使わないのが 常識なのに星野はプレッシャーのかかる場面で岩瀬を使い続けて 調子が悪いためにことごとく打たれてしまいました。打たれたのは調子が悪いのに使い続けた星野に責任があるのに打たれ続けた岩瀬が不成績の根源みたいにさらし者にされたのです。
     五輪から復帰した岩瀬が甲子園で登板した時に 調子が普通の岩瀬のスライダーに阪神打線はかすりもしないのに オリンピックで撃たれ続けたイメージがあるからか 拍手が起こりました。この拍手を見て星野がにっこり笑ったかどうかは知りません。尚そのシーズンは罰が当たったのか巨人に劇的な逆転優勝をさらわれたのが せめてもの救いでした。長い人生で巨人の優勝を喜んだのはこの時が最初で最後です。
     余談ですが 翌年のWBCにドラゴンズの若手投手にもお呼びがかかりましたが チームの大ベテランがボロボロにされたのをまじかに見ていたので 恐れをなして辞退しました。所が 落合監督が上手に弁明しなかったために 全日本チームに非協力だという事で 非国民のような扱いをされたことは悲劇としか言いようがないと思います。尚このWBCの監督としても星野の名前が上がりかけましたが さすがに流れた時には 日本の為にホッとしました。
     そんな、こんなでドラゴンズファンの私は星野仙一と言う男が 心の底から大嫌いです。大きな震災に見舞われた東北にとっては 雰囲気を明るくするためにも楽天の優勝は凄くお目出度いニュースだと思い 拍手を惜しみたくありませんが また星野が偉そうに喜んでいるのかと思うと 非常に不愉快です。

  • 9月26日 ガンバレ愛しのドラゴンズ

     昨日の敗戦で ドラゴンズが十数年ぶりにBクラスへ転落することが決まりました。この日記には以前にも書いたと思いますが私はドラゴンズ一筋に応援して50年近くなります。今年ほど応援に身がはいならかった年はありません。そもそもドラゴンズを応援する気持ちが薄れたのは落合監督を解任した時からです。私も一ファンにすぎませんから落合さんが解雇された本当の理由は分かりません。落合監督にだって表もあれば裏もあるのでしょうから 私がイメージしている人物像は本物とかなり距離があるのかもしれません。
     ただ落合さんが監督を務めた8年間で5回も日本シリーズへ連れて行ってくれた実績だけは絶対に嘘をつかないと思います。長いことドラゴンズファンをやっていますが本当に夢のような年月でした。
     落合監督は試合に勝つことを最優先に考えて 1対0で勝つことを理想としました。その為にまずは投手陣の整備 即ち先発、中継ぎ、抑えの役割分担を明確にして適材を適所に当てはめて鉄壁の投手陣をそろえました。次に守備力のアップを図りました。荒木、井端の二遊間コンピをキャンプで徹底的に自らノックバットを持って鍛え上げました。荒木が言っていましたが「このノックを受けると守備力の向上とともに当然足腰を鍛え上げられるので気付かぬうちに打力の向上にもつなかりました。」となり、二人がゴールデングラブ賞だけではなくてベストナインにも続けて選出される、と言う成果につながりました。
     野球の試合として一番面白いスコアは8対7で応援しているチームが勝つこととよく言われますが このスコアなら結構な打撃戦であり 華やかなホームランも飛び出すでしょうし 劇的な逆転劇が演じられるかもしれません。しかし、落合さんが目指した1対0のスコアでは あまり観戦する試合としては盛り上がりはしないと思います。けれどドラゴンズファンが最終的に求めるのは試合の盛り上がりではなくて 地味でもいいから堅実に勝利を積み重ね その結果としてセリーグで優勝することだと思います。
     私としては 落合監督の目指す試合でも プロらしい華麗な守備や 中継ぎ、抑えの投手が各人の持つ能力を発揮してバッターを抑え込むピッチングは十分に球場に足を運んで観戦する価値があると思います。しかし残念ながら 落合監督の在任中は成績の割に観客動員数が伸びませんでした。
     観客数が伸びなければ球団としての収入が増えません。しかるに選手の年俸は活躍に応じて上げなければなりません。私が入手した情報によると 球団が落合さんとそのコーチ陣を解任した理由は その年俸があまりに高すぎたからだという事です。選手の総年俸の高騰に加えて 監督、コーチ陣の年俸までが高騰してしまうと 球団としての経営が成り立たなくなるが まさか選手を手放すわけにもいかず 落合さん達を解任したのだろうという予測です。それに落合さんはドラゴンズに数年在籍していたとはいえ 基本的には外様だったので尚更球団としては首を切りやすくドラゴンズのOBに交代させることで 球団の表看板をかけ替えることで 観客数が伸びるのではないかと安易に判断したのでしょう。
     私が落合さんを監督として高く評価するのは 選手を個人的に絶対に避難しなかったことです。チャンスに送られた代打がたとえ見逃しの三振をしても ピンチに登板して痛打されても その選手のミスで試合に負けようと 決してその選手のミスを攻めませんでした。ミスをしたくてする選手はいない、その打席、マウンドに選手を贈ったのは監督である自分だから そのミスは全て自分に責任がある、と言う考え方です。
     選手の立場からしたら そんな監督の信頼に次こそ絶対に応えたいと必死に練習をするはずです。本人が必死になって取り組む練習が選手を成長させるのです。高木の糞じじいは 今シーズンの序盤に二軍から上がってきたばかりの若手がミスをして負けた時に 全選手の前でその選手を詰りました。その若手はすぐに二軍落ちして二度と一軍に上がれませんでした。その若手にしたらやっと一軍に呼ばれて張り切っていたのに たまたま経験不足からミスをしてしまい 皆の前で詰られて そのまま二度とチャンスも与えられずに今シーズンを終えました。二軍落ちしてからその選手が懸命に練習して少しでも成長できたのでしょうか。
     例えば巨人の坂本、日本ハムの中田、広島の堂林等、監督が育つまで使い続ける決断をしたからエラーをしようとチャンスで三振を繰り返そうと使い続けてもらって ようやく一人前の選手に成長したのです。高木の糞じじいみたいに目先の結果しか求めなければ大きく選手が成長できるはずがありません。
     選手の起用法にも高木の糞じじいは問題がありすぎました。例えばキャッチャーですが序盤は谷繁の2000盆安打がかかっていたから使うのは妥当かもしれませんが 達成したらさっさと若手のキャッチャーに切り替えるべきでしょう。どうせ今年の優勝なんて開幕する前から無理なのは解り切っていたのだから 若手に切り替える大チャンスの年だったのです。キャッチャーは一軍戦をかなり経験しないと育たないのは常識です。
     ベテラン陣のこれまでのチームへの功績は十分に認めますが 和田、森野、井端、荒木、谷繁少なくともこの五人にはその功績にふさわしい再就職口を見つけて 引退してもらうべきでしょう。もし立浪が監督になるとしたら自分と歳の変わらない選手はどうせ使い辛いだけでしょう。敢えて名前を挙げていませんが山崎や川上の首を切るのは当然です。本来なら昨年役に立たない出戻りの選手なんかさっさと首を切り 和田や森野のように給料の半分も働いていない選手の年俸を大幅にカットして なんとしてもブランコを残すべきだったのです。
     球団にすればブランコは落合さんの息のかかった外人だからあえて切ったのかもしれませんが ブランコさえ残しておけば少なくともDNAにまで負け越すことなかったはずです。落合さんが辞めてから一年+アルファで、シーズンの負け越し、ナゴヤドームでの負け越し、セリーグの全球団に負け越し、Bクラスなどなど全て十数年ぶりにあじわう屈辱、ほんの短い期間でチームをこれほど弱体化したのは 全て高木の糞じじいのおかげです。
     もし来年もこの糞じじいを止めさせていなかったら 私は本当にドラゴンズを大っ嫌いになるところでした。立浪は選手として凄く好きだったし 監督としての手腕には多少不安はあるけれど少なくとも高木の糞じじいのようなことはないと思うので 来シーズンはナゴヤドームへ応援に駆け付けたいチームになっていて欲しいと思います。

  • 9月25日 竜王アグリパークへ出かけました

     本日は休診日でお天気もよかったので 滋賀県の竜王アグリパークまで遊びに行きました。アグリパークは テレビやラジオでもよく紹介されていますし、枚方から高速を使うと3,40分で着く近場なので今回が三回目の訪問でした。毎年秋に出かけていますが例年よりも少し時期が遅かったためか 人出が多いように感じました。私は水曜日にしか行ったことがないけれ土日は結構込み合うのかもしれません。
     アグリパーク自体は動物(トカラヤギ、ポニー、ヒツジ等)と触れ合える公園や昔の農家を再現した資料館やパークゴルフ場、近江牛のバーベキューが味わえるレストラン等がありますが 季節によって果物狩り(この時期ならブドウ、ナシ、カキ等)や芋ほり(この時期ならサツマイモ、もう少し早いとジャガイモ)などが体験できる農園を紹介してくれます。
     私はレストランではバイキングめぐりが一種の趣味みたいになっていますけれど 果物狩りは制限時間に食べ放題のシステムが多いようですが ナシにしてもブドウにしてもあまり食べられないのであまり魅力を感じません。勿論もぎたての新鮮な果物が味わえるわけですが 新鮮な分暑い時期だとなまぬるくて それほど美味しいと思えません。だからここへきてもいつも芋ほりをします。いもの中ではジャガイモが一番好きですが私は甘党なのでサツマイモも嫌いじゃありません。畑におりて 土まみれになって 結構暑かったので汗まみれになりながら奥様と二人で約6㎏ほど掘り起こしました。去年は7㎏位の収穫量でしたから今年は少し不調でした。費用は2000円でサツマイモ6㎏では普通に買った方がお得かもしれませんが 自分で掘り起こしたいもの味はまた格別です。畑を管理しているおじいちゃんが93歳と聞いてびっくりしました。それから昔よくテレビで宣伝していた竜王スケートリンクはもう存在していないと聞いて驚きました。
     本日は早起きして私がお弁当を作りました。お弁当と言っても3種類のおにぎりと卵焼き、分厚くきったハムにとろけるチーズをのせて焼いたもの、アスパラ、エノキダケをベーコンでくるんで焼いたもの、ブロッコリーとソーゼージのサラダ、ちくわにキュウリを通したもの等の簡単に出来るおかずを弁当箱に詰め込みんだだけでした。デザートとしてリンゴ、オレンジ、キウイを食べやすくきりました。費用としては1000円もかかっていませんがコンビニで購入すればそこそこする位のボリュームでした。
     芋ほりでいい汗をかいた後でもう一度アグリパークへ戻り 見晴らしの良い場所にあずまやがあり ゆったりとしたテーブルといすもあったので そこで弁当を広げて食べました。私が作るとついつい味付けが濃くなるみたいでいつも奥様に注意されますが 今回はまだましだったみたいでした。まあ、眺めの良い屋外で食べるお弁当は美味しく感じるものでしょう。
     あずまやのすぐ横をパークゴルフのコースが通っているので何組かのグループがわいわい言いながら通り過ぎていきました。パークゴルフは福井県の芝政ワールドへ遊びに行った時に奥様とよく勝負をしましたが 私は一度も奥様に勝てません。グランドゴルフやパターゴルフもさんざん勝負しましたが殆ど勝てません。挙句の果てには普通のゴルフでも私の方が数段飛距離は出るのになぜかスコアは奥様の方が勝っておられます。多分私はどんな勝負を挑んでも奥様には一生勝てないと思いますし、一生頭が上がらないと思います。まあそれでも一生一緒にいたいと思うのですから 私は奥様を心から愛しているのだと思います。
     食後の軽い運動にふれあい動物広場へ出かけました。人参を適当な大きさに切った動物用の餌がおいてあり結構な値段がするので今日は自分で人参ときゅうりを切ったものをラップにくるんで持っていきました。勿論餌の持ち込みは禁止されていますが 見つからなければ良しとしましょう。
     動物の飼育場所には動物独特の匂いがして 辟易とする事が多いのですが ここは清潔な環境だからか殆ど匂いが気になりません。持っていった人参ときゅうりはあっという間になくなりましたが 美味しそうに食べる子ヤギの可愛らしい顔を見ていると 毎日犬猫は見ているけれど 心が癒されました。
     昼過ぎにアグリパークを出て 竜王アウトレットパークへ出かけました。私は自分の服装に全く興味がないのですぐに帰りたくなるのですが奥様には欲しいものは何でも買ってあげたいのでよくショッピングにお連れします。アウトレットパークもいつもより混みあっていて駐車場のいつもの場所に停められず、何時もよりも奥の駐車場へ停めました。そしたら、アウトレットパークが以前よりも大分拡張されている事に気付きました。私たちはいつも平日のすいている時しか見ていませんが土日には相当に込み合っていて かなり儲かっているのでしょう。
     奥様がいつものお気に入りのお店に入る前に 新しく出来たスペースのお店に入られました。私は服の良しあしは全然わからないし、興味も全くありませんが このお店の店員さんはみんなモデルさん張りにスタイルが良くて可愛らしくて私的には非常に気に入りました。奥様が商品を見ている時の店員さんの対応も節度があり 質問しても的確な返事が返ってきて 奥様もこのお店が気に入られたみたいです。私は何軒もお店を回るのが面倒なので できたらこのお店でほしいものをそろえてほしいと思っていたら 奥様も気に入ったお洋服が見つかったみたいで 結局洋服三枚と適度な大きさのカバンを購入されて一万円でおつりが来たので助かりました。さすがアウトレット専門店です。その後何時ものお店も覗いて見られましたが気に入った服が無かったみたいで お買い物が終了となりました。
     アウトレットパークを出て高速に乗り病院へ戻りました。何時も帰り道で疲れて眠くなるので奥様と運転を代わってもらいますが 「私だって疲れているのよ」と文句を言われながら帰ってきます。今日は朝から弁当作りのため結構早起きしたので 病院にいる動物の面倒をみたらさっさと寝ようと思います。疲れたけれどとても楽しい一日でした。

  • 9月24日 日本国民にお願いします

     新聞の見出しでモスバーガーが数年ぶりに円安による原価高騰を理由に値上げをするそうです。私は個人的な理由でモスバーガーは嫌いなので一切食べませんから 全然影響がありません。モスを嫌いになった理由は もうだいぶ昔になりますが 一年だけコメがやたらと不足しているという情報に煽られてコメの価格がやたらと高騰したことがありました。
     その時にモスはこれ幸いとライスバーガーを便乗値上げしました。どうせライスバーガーに使っていた米なんて輸入米の安物なのだから国産米の高騰なんて価格に響くはずがないのに ちゃっかりと便乗値上げをしました。勿論その年の秋になって コメ不足が解消された途端に コメの価格は元に戻りました。もしライスバーガーの値上げがコメの価格高騰であるのなら 当然価格が元に戻ったのだからライスバーガーも元の価格に戻すはずなのに 一切ライスバーガーの価格は下がりませんでした。それ以来、モスバーガーには全く興味がなくなったのでその後どのような価格変更がなされてきたのが全然知りませんが 今回の値上げも円安を理由にした便乗値上げだろうと 少なくとも私は思ってしまいます。
     それにしても コメが急に不足した時 コメを買うために長い行列を作る愚かな人たちを見て日本人てなんてバカなんだろうとよく思いました。現実にスーパーのコメ売り場やお米屋さんには全然商品が並んでいませんでした。たまに売り出すのは普段なら見向きもされない質の悪い品種、それも古米がバカみたいな高い価格がついていて それを国民が飛びついて買っていました。その飛びついて買っている人たちは何も今日食べるコメが無くて買っているのではなくて少なからずコメを備蓄しているにもかかわらず せっせと行列を作り安物のコメを高い価格で有難がって購入しているのです。
     私は全く備蓄していなくて そのことを両親に話す10㎏入りの袋を一つ譲ってくれました。私は自分の家の米櫃に一粒のコメが無くても全然不安ではありませんでした。終戦直後の日本ではないのです。主食になる食べ物はいくらでもコメ以外にあります。パンはパン屋さんにもスーパーにも何時もの値段でいくらでも売っています。うどん、そば、インスタントラーメンそれにいろんな種類のパスタがいつもの値段で簡単に手に入るのです。
     大阪人やから小麦粉さえあればお好み焼き、たこ焼き、でもごはん代わりになります。たまにどうしてもコメが食いたくなれば牛丼屋でもコンビニ弁当でも簡単に手に入ります。それもこの状態が何年も続くわけではなくて 新米がいつもよりも早めに出荷されるでしょうから多分9月にはまた簡単にコメが手に入る状態になるはずなのは解りきっているのです。
     普段コメを備蓄している人なんてほとんどいないと思いますが マスコミがコメ不足を必要以上に煽り立てるから 馬鹿な日本人はコメが無ければ生きていけないと信じてせっせと買い溜めたために余計に不足したのだと思います。本当に同じ日本人として情けなくて悲しくて泣きたくなりました。
     日本の牛から狂牛病が確認された時にも同じことを思いました。例え狂牛病にかかっている牛の肉であっても 日本人が普段食べる骨格筋、いわゆる普通のお肉をいくら大量に食べても全く問題はないのです。勿論狂牛病にかかっていることが確認された牛の肉が市場に出回る可能性はぜったいありません。だから、国産牛から狂牛病が確認されても今までどおりに牛肉を購入していてよかったのに それまで輸入牛肉には見向きもしなかった人たちが 「国産牛は危ない、輸入牛肉の方が安全」 等と何の根拠もなくて全く間違った風評に踊らされて 輸入牛肉に走る姿は まさに滑稽の極みだと思っていました。 
     福島の原発事故の影響で例えばきびなごから放射性物質が確認された時も同様です。確認された放射性物質の量はもし人間がまいにち4㎏を一年間食べ続けると有害な影響が出るかもしれない 位の微量だったのです。きびなご4㎏と言えば大きなザルに一杯の量で きびなごをコメの代わりに主食にしてもとても食べきれる量ではありません。ましてや一年間食べ続けることなんて きびなごが取れる時期は極限られていますから現実的には絶対に不可能なことです。即ち、きびなごのお好きな方が毎日食べたいだけ思いっきり召し上がったとしても、実質的には何の悪影響設けません。なのにきびなごから放射性鵜物質が確認された、と言うほんの些細な事実を取り上げて きびなごは危険な食べ物だと国民が決めつけてしまいました。無知で愚かな一般国民がマスコミの無責任な報道によって踊らされるのはまだ仕方のない事かとも思いますが、民主党の枝野とかいう大馬鹿者が 危険な食品を市場に出回らせておいていいのか 等と言う全く間違った声に踊らされて さも伝家の宝刀を振るうかのようなしたり顔で 出荷禁止を決めた時には 本当に悲しくなりました。マスコミの無責任で全く根拠のない報道に 国のお墨付きを与えてしまったわけです。民主党の今日のていたらくを私はこの時に確信しました。もう用済み政党なのだから かつて土井おばちゃんで一世を風靡した社会党のように早く消えてなくなればいいと思います。
     本日はかなり過激な発言を連発してしまいましたが 日本国民の皆さん無責任なマスコミの報道に踊らされて ばかげた行動に出ることを少しでも減らす努力をしてください。お願い致します。

  • 9月22日 困った飼い主

     本日二人目に来院された飼い主が非常に困った人だったので それについて書こうと思います。来院された理由は二年前から治らずに困っている外耳炎と全身にできる痒みを伴う湿疹でした。他の病院で治療を繰り返しているのだけれどなかなか治らないので 当院へやってこられたのだそうです。これまでどのような診断をされてどのような治療を継続されたのか尋ねると病気の原因については説明を受けていないとのことでした。
     原因を説明しないのは診察した先生が分からないからだろうと思います。勿論私も診察してすぐに病気の原因が分からないことは少なからずあります。治療していく経過で 徐々に原因が分かってくることもよくあるからです。まずわからない場合は正直に飼い主さんに現在の段階では原因が分からないことを説明すべきだと思います。
     原因が分かっていないのに その説明もせずに取り敢えず治療をすること自体に問題があると思いますが、痒みを鎮めるためには消炎剤を投与すれば投与している間は痒みが多少ましになるでしょうし外耳炎も見た目はいくらか改善するかもしれません。でも、湿疹の原因を究明し、外耳炎についてはまずは耳垢を調べて 炎症を起こしている原因を明らかにしなければ 根本的な解決には向かわないことは明らかです。その為に二年間もかかって何の解決も出来ていないのでしょう。
     更に治療の経過を尋ねると どうもこの飼い主は病院の指示に従わず 勝手に自分の判断で治療を止めてしまっているようです。痒みが多少ましになり 耳もそれほどかきむしらなくなると すぐに治療を中断してしまい そのために中途半端に症状が改善するだけで すぐにぶりかえしてしまう事を何度も何度も繰り返しているようです。
     恐らく治療経過としては最悪のコースをたどっているようです。診察している獣医師がきちんと病気と向き合って、原因を解明しようと努力せず 見た目の症状だけを鎮める対症療法に走っているから もともと完治する可能性が低いのに それを中途半端な期間で止めてしまう馬鹿な飼い主が絡んでいるので すぐにぶり返すのを繰り返しています。
     例えば細菌による外耳炎が起こっているとしたら 耳の中には数種類の細菌が増殖して混合感染を起こしているはずです。そこに細菌を殺すための薬 抗生物質を投与すると 細菌の種類によって 薬が速やかに効いてすぐに数が減少する細菌となかなか効かなくて殆ど数が減少しない細菌がいるはずです。勿論薬の効果が出るのに時間がかかるだけで十分な期間適切な治療を継続すればなかなか効かない細菌も駆除できるはずです。中途半端な時期に治療を止めてしまうと 薬の効きやすい細菌が減少したことで 見た目の症状はある程度改善するかもしれません。
     所がその時耳の状態としては薬の効きにくい細菌だけが残っているはずです。尻切れトンボで治療を終わるとこの状態から薬の効きにくい細菌ばかりが増殖して症状としては似たり寄ったりの外耳炎をおこします。すると次に同じ薬を投与しても 薬がなかなか効かない細菌だけが繁殖しているので 同じくらいの期間薬を投与しても 殆ど細菌数が減少せず 症状もあまり改善しないはずです。
     症状が改善している時でさえ 自分の勝手な判断で 治療を止めてしまう飼い主が ほとんど改善が認められなければ 尚更治療を継続するはずもなくて 病院の指示にきちんと従わない自分が悪いのに あの病院に通っても全然治らない と判断して病院を転々とする飼い主は結構います。
     そもそもよその病院の悪口を平気で口にする飼い主は当然当院の事もよその病院に行った時に悪く言うにきまっているのであまり治療する気が起こりませんでしたが「お帰りください」と言うわけにもいかず診察室に入ってもらいました。まず皮膚の状態を確認してから次に耳の状態をチャックしようとすると いきなり噛みつきに来て それもかなりの本気モードです。私は首筋をひっつかんで 噛まれない状態にしてから暴れておしっこをまき散らしてどうしょうもないので ひもで口を括ろうと準備しました。その時に飼い主が「もう結構。犬から手を放してくれ」と言いました。仕方がないので犬から手を放した瞬間に犬が飼い主の手を噛みました。そのまま何の治療もせずに帰っていきました。
     私が「犬ときちんと向き合わないから犬になめられて咬まれるのですよ」と言うと「あんたこそ人間と、飼い主とちゃんと向き合って診察せえよ」とその飼い主は言いました。若い頃の私ならすぐに切れて「己の様な愚かな飼い主やから飼い犬に手を咬まれるのや。そんな馬鹿な飼い主の顔色をうかがって適当な診察治療をしているから2年間もかかって何の成果も上がっていないのや。動物病院なのだから飼い主の機嫌を気にするよりも 動物ときちんと向かい合い病気と正面から取り組むのが当然やろう。このボケナスが」ということばをかろうじてのみこみました。私も体形同様にかなり丸くなったようです。
     犬には飼い主を選べないのでとても可愛そうだと思いました。犬が人間を噛むことは 一番してはいけないことです。人間が犬を飼っているのだから人間の都合でルールは決まってしまいます。人間でも犬でも生まれた時には何の知識も経験もないので 何が良いことで何が悪い事なのか全くわかりません。人間でも最初は親から学校に行けば先生から 社会のルールやマナーを教わります。悪いことをしたら叱られたり 場合によっては罰を受けることもあるかもしれません。
     いろんなことを学習して体験しながら成長していくのです。うっかり悪いことをしてしまったら 本人にすれば悪いことをした自覚がないのだから人間なら親であり先生が、ペットの場合は飼い主が悪いことをしたことを教えてあげて同じことを繰り返さないように導いてあげなければいけません。
     この愚かな飼い主は 自分の犬にかまれたのに犬を全く叱りませんでした。だから犬になめられるのです。だから繰り返し何度でも咬まれるのです。犬ときちんと向かい合って「あなたがいましたことはとても悪いことですよ」と教えてあげないから 咬み癖が全然治らないのです。
     犬はなにも噛むことが大好きだから咬むのではありません。自分の周りに信頼できる仲間が全然いないので怖くてたまらないから相手を攻撃するのです。もし飼い主を信頼していて安心して身を任せられるような関係なら飼い主が傍にいるときは犬が人を噛むことは殆ど無いと思います。犬から信頼されようとすればきちんと犬と向かい合い 勿論かわいがることも大切ですが 悪いことをした時にはきちんと叱ってあげてこそ そこに信頼関係が築かれるのです。
     「犬を叱ると犬から嫌われるから叱りたくない」等と愚かな発言をする人もいますが 根本的に大間違いです。悪いことをした時に叱ってあげないから 犬になめられるのです。犬から一旦なめられたら 信頼されないし、勿論絶対に犬から好かれることもありません。人間関係でも同様でしょう。見下しているような相手と信頼関係なんか築けるわけがないし、そんな相手を本気で好きになるわけがありません。ですから、飼い主はペットに対して常に毅然とした態度で向かい合うことが必要だと思います。
     犬は本来依存心の強い動物ですが この咬み癖のある犬も周りに頼れる存在が全くないので 結局は何時でも自分が矢面に立たなければならず 必要以上に警戒して 怯えて咬むのです。ですから私はこの犬が信頼できる飼い主さんと巡り合えなかったことが凄く可愛そうに思います。でも犬の立場から飼い主は選べないので この子の運命だと諦めるしかないのかもしれません。

  • 9月21日 ガンコな皮膚病でお悩みだった犬が完治しました

     初めて来院されたのは6月の中ごろでしたから 約3か月かかりましたが ボロボロ がさがさ、ネトネトだった皮膚が他の部分と同様の色とスベスベさを取り戻しました。そしてかなり毛が生えそろいました。それまでに数年にわたり何軒もの病院を巡り 治療したけれどほとんど改善が認められないとのことで 飼い主さんも半ばあきらめ気味で来院されました。
     これまでの診断名と具体的な治療歴を訪ねると ある病院では寄生虫と診断されたが寄生虫の駆除を試みたが改善しませんでした。細菌感染と診断されて抗生剤を大量に投与されたことがあったけれど殆ど状態に変化はありませんでした。一番多かったのはアレルギー性の皮膚炎と言う診断でした。確かにアレルギーによる皮膚炎も少なからずあります。但し、アレルギーと診断するからには必ずアレルゲン即ちアレルギーを起こす物質を確定しなければきちんとした診断とは言えません。
     アレルゲンさえ確定してしまえばアレルギー性の皮膚炎は確実に治療できます。アレルゲンが食物の場合にはそのアレルゲンを含まないフードを与えればすぐに症状は消失するはずです。アレルゲンが特定の金属や繊維であるのなら 身の回りからそのアレルゲンを完全に排除してしまえば症状はすぐに改善されるはずです。
     但し、人間の花粉症のように普通に生活していてもアレルゲンとの接触を完全に遮断できない場合は アレルギーと完全に縁を切ることは難しい場合もあります。 
     とにかく重要なことは アレルギーと言う病気であると診断された時に アレルゲンが何であるのかまできちんと飼い主さんに説明してもらえない場合は 恐らくその先生はその病気の原因がなんなのかまるで分っていないと判断してまず間違いないと思います。そしてアレルゲンをきちんと特定するのにはかなり手間暇がかかります。
     例えば食事性のアレルゲンの場合、主にアレルゲンとなるのは動物性のたんぱく質の可能性が高いので これまでにその動物が一度も食べたことのない動物性蛋白質しか含まないフードを一定期間与えてみます。これまでに食べたことがないたんぱく質の場合はアレルゲンである確率が殆どゼロだからです。勿論そのフード以外には一切与えてはいけません。
     もしそのフードだけを食べていれば症状が治まるのなら 食餌によるアレルギーだと確定診断できます。次にそのフードに加えて 例えば牛肉とか豚肉とかを一品ずつ加えて与えます。加えても症状が出なければその加えた食材はアレルゲンでないことが確定します。アレルゲンである確率の高そうな食材から加えていき 症状が出た時に加えた食材がアレルゲンと断定できるわけです。但し、アレルゲンが一つだけとは限りませんから 慎重に対応する必要があります。
     このようにアレルゲンを確定診断するのには相当な日数と指示された食べ物以外は一切与えない決まりを徹底的に守れる飼い主さんの協力が無ければ無理なので 飼い主さんにとっても相当に大変なのです。ただ、飼い主さんがどうしても自分のペットをアレルギーから守ってあげたい強い愛情がある場合のみ アレルギーを克服できると思います。
     話がアレルギーのわき道にそれてしまいましたが この患者さんの場合、私は一番症状のひどい部分の毛と皮膚を少し採取して 顕微鏡で観察してみました。するとカビの胞子らしいものが見えたので 恐らく真菌による皮膚病であろうと判断して まず皮膚を丁寧にシャンプーしてできるだけ清潔に保ち 舐めたりしないようにエリカラーをまいて患部の乾燥を保つように心掛けました。次に患部がかなり広範囲だったので内服の抗真菌剤と痒みを抑えるための非ステロイド系の消炎剤を投与して様子をみました。
     最初の2,3週間はあまり状態の改善が認められませんでしたが これまでの経過が長いので薬の効果が目に見えるのに時間がかかることを説明して投薬を頑張って続けてもらいました。すると治療を始めて一か月目ぐらいからまず患部の痒みが殆ど消失しました。痒がらなくなったのでエリカラーを外して治療を継続すると徐々に幹部の状態が最初はジトジトネトネトだったのがカラッと乾燥してきて明らかに皮膚が回復に向かっているのが分かりました。
     症状の改善が目に見えるようになり 飼い主さんも大変喜ばれましたが 皮膚病の治療では原因さえ確定できればある程度症状を改善するのはそれほど難しくありません。難しいのは完全に病気と縁を切ることです。真菌による皮膚病と言えば 人間でおなじみなのがいわゆる水虫ですが 治療をしてある程度症状は治まりますが 完治させるのは相当に大変です。この子の場合も同じでかきむしって変色し肥厚していた状態からは良くなりましたが 完全に真菌と縁を切るのがなかなか難しかったです。殆ど皮膚は見た目に正常に戻り痒みなどの自覚症状も全くなくなってからも 根気よく投薬を続ける飼い主さんの協力があったので 殆ど毛が生えそろいました本日で完治したと判断しました。
     以上のように 皮膚病の治療には 時間もかかるし 根気も必要だし、勿論治療を継続するために費用も掛かりますから飼い主さんの協力が必要不可欠です。今回のケースはたまたま私が治療した時にいい結果が出ました。勿論私が皮膚病の原因は何でも分かります、なんて偉そうのことは決して申し上げません。なんだかんだと試行錯誤して 結局原因がさっぱりわからなくて 飼い主さんに謝罪したことは何度もあります。ただ言い訳をするようですが皮膚病は類似した症状の中から その原因を探るのですが病気の進行段階によって診断がつきやすい時期と非常に診断が難しい時期があるのは事実です。だから運悪く診断のつきにくい時期に来院された場合には原因を特定できないこともままあることはご理解ください。
     とりあえず長期にわたった治療が完了したのでホッとしました。お酒を召し上がる先生なら祝杯をあげられるのかもしれませんがお酒の全くダメな私ですから 今夜はご飯を一杯御代りでもしようと思います。

  • 9月20日 滋賀県流域治水の推進に関する条例案について思う事

     今回の台風と秋雨前線が絡んでの大雨による被害の大きかった滋賀県で制定されようとしている条例案「滋賀県流域治水の推進に関する条例」について考えてみました。条例の中身は 県が独自に作成した水害マップに基づいて、200年に1度の大雨で3メートル以上の浸水が見込まれる場所を「危険区域」に指定して その区域内では住宅や福祉施設など浸水で人命が失われる危険性が高い施設について新築や増改築を規制し、想定水位よりも高い床面や屋上を設けるよう求める と言うものです。違反した場合は20万円以下の罰金か5万円以下の科料と定められています。
     私が疑問に思うのは 県が勝手に作成した水害マップにどれほどの信ぴょう性があるのだろうかという事です。県の職員ではなくてそれなりの研究機関が調査して作成したのでしょうが 何も今回の被害にあってから慌てて作成したわけではないでしょう。その研究機関が作成したマップにそれなりの学術的な根拠や自信があるのなら 何故もっと早くに公表しなかったのかと言うのが疑問です。災害についての研究は 防災に役立てる目的でなされるのではないでしょうか。その研究成果を200年に一度起こるか怒らないかの災害が起こってしまってから 公表しても実際に役立つのは(実際にその規模の災害が起こるのが)200年後かもしれないのでは少なくとも現在生きている人にとっては全く無意味な研究になってしまうのかもしれません。
     それにその災害マップで危険生が高いと指定された地域は財産価値が下がるでしょう。当然地価の下落が予想されます、災害マップなどと言う信憑性に?が付く一枚の紙切れによって 所有する土地の地価下落という損害を被った住民への補償について県知事のおばさんはどのように考えているのでしょうか?
     そもそもこのおばさんが知事になってすぐに凍結したダム工事を遂行していれば 今回の災害のかなりの部分が防げたのではないかと言う住民からの声にどう申し開きをするのでしょう。ダム工事の是々非々についてはややこしい話になるのでここでは触れませんがわけの分からん条例を通すことよりもダム工事について十分に再考してほしいと思うのは私だけでしょうか?
     200年に一度起こるか怒らないかの災害に対して 個人の財産である家屋の建築や増改築について 勝手に規制を作り 一方的に罰則を決めるなんて チャンチャラおかしいでしょう。住宅のCMで100年住宅を売りにしているものがあります。つまりその住宅は100年間住めることがアピールポイントなのだと思いますが、その住宅を販売しはじめてからまだ100年たっていないので事実かどうかは実証されていません。現代は一般住宅の工法も進歩していて耐久性もかなりすぐれているのでしょうが なかなか200年間ももつ可能性が高いとは言えないと思います。なのにどうして200年に一度あるかないかの災害に対応を求められるのか全然理解できません。
     勿論200年に一回あるかないかの災害が たまたま今年起こったからと言って 次に同様の災害が起こるのが200年後と決めつけているわけではありません。ひょっとして来年、いや今年のうちにまた同規模の災害が起こる可能性は否定しません。その災害に対する備えはその建物の所有者の自己責任においてなされるべきだと思います。
     例えば地震保険に加入していなかったら地震による災害に対して何の補償もされないのは個人の責任であるようにです。3mの浸水に対してそれより高い床面なり屋上を作るか否かは個人の勝手でしょう。勿論そのような構造にするにはかなりの建築費に上積みが予想されますが もし3mの浸水が心配ならそのような構造にすればよいと思います。
      もしそのような水害が起こりそうな時には早めに安全な避難所へ避難するつもりで 対応しなくてもそれはそれで個人個人の考え方だから お役所が一方的に規制して罰則を設けるのは絶対に間違っていると思います。
     あとこれは細かい事なのですが 罰金と科料の違いは金額の違いだと理解していました。科料とは1000円から1万円まで、罰金とは一万円をこえる場合だと定義されているように 理解していました。ですから、5万円以下の科料と言うのはその定義に反していて正しい表現ではないように思いますが これは私の勘違いでしょうか。 
     何にしても私は滋賀県人ではないので 直接関与しませんが 大阪府でもこんなバカげた条例が提案されたら絶対反対の大きな声を上げたいと思いました。

  • 9月19日 今夜は中秋の名月 お月見です

     例年は昨日が中秋の名月でした とすぎてからニュースを見て気が付くのですが 今年はラジオの情報などにより 事前に思い出しました。そういえばマクドナルドなどがお月見バーガーの宣伝を頻繁に流しています。お月見と言っても私はあまり風流な人間ではないので どうしてもお月見団子に興味が向いてしまいます。
     関西と関東ではいろいろな習慣が異なるのは珍しくありませんが お月見団子の形も全然異なります。関西では里芋のように長細くて餡が巻いてあります。関東のお月見団子はよくテレビで見かけますが 真ん丸な球体です。現在でも団子ではなくて里芋そのものをお供えしている地方もあるそうですが 関西の里芋のような形は里芋を備えていたころの名残かもしれません。食べ方としては関西の場合は餡が巻いてあるからそのまま食べるのだけれど 関東では団子に味がついていないので餡子やきな粉をつけて食べるのだそうです。
     私は関西人だから やはり関西風のお団子の方が魅力を感じます。同様に明確に形の異なるものに 桜餅があります。関西では桜色のもち米を半殺しにして餡子を包み込んであり桜の葉が巻いてあります。関東の桜餅は食べたことが無いのでよく知りませんがクレープみたいにに焼いた餅でロール状に餡子がまいてあります。桜餅についてもやはり私は関西人なので馴染みのある関西風に魅力を感じます。
     子供の頃には母親がお菓子屋の娘だったので よく手作りでお月見に関わらず団子を作ってくれました。団子を作る粉にはいくつか種類があって 粉によって当たり前だけれど出来上がった団子の食感が違うそうです。私は子供の頃団子ならどれでも美味しく無邪気に頂いていたので その違いを気にしませんでしたが 妹はその微妙な違いが分かるらしく 偉そうに文句を言っていたのを 苦々しく覚えています。
     今思えば母親が使っていたのは当然実家から送ってきたものですが 主に白玉粉だったと思います。白玉粉とはもち米即ち御餅つきに使うお米を粉にしたものです。もちもち感があって一番おいしいと妹が言っていました。他に団子を作る粉としては うるち米即ち普通にご飯として頂くお米お粉にした上新粉 白玉粉と上新粉をブレンドした団子粉があり 当然食感がことなるので別のお菓子を作るのにそれぞれ使われていたのでしょうが うちの母親はその点おおざっぱだったのか 同じように団子を作っていたので その違いの分かる妹に文句を言われていたのだと思います。
     子供の頃に妹が違いが分かるのに私は全然わからなかったものに 今ではほとんど見かけませんがバタークリームのケーキがあります。私は無邪気にケーキだから喜んで頂いていましたが 妹は当時は非常に痩せていて食が細かったので バタークリームのケーキは油濃くて食べられなかったみたいです。但し生クリームのケーキは妹も喜んで食べていました。私は恥ずかしながらバタークリームと生クリームの違い全く分かりませんでした。あのころ美味しくいただいたバタークリームのケーキは今では殆ど見かけませんが 何処へ行ってしまったのでしょうか?ネットで調べればバタークリームのケーキもそこそこ販売されているみたいなので懐かしい気持ちもあり一度味わってみようと思います。