Dr.喜作のブログ

2016年4月 の記事一覧

  • 4月30日 1950年に図書館法が制定されたので 本日は図書館の日なのだそうです

    私は子供の頃 本が大好きでした。子供ですから 勿論漫画本も好きだったのでしょうが 漫画の本を両親に買ってもらった記憶はありませんし 自分で小遣いを出して購入した覚えもありません。小学生の頃 近所に住んでいた上野君と言う友達が それこそマンガ本を凄くたくさん持っていました。少年サンデーやマガジンなどを毎週買い揃えていまし別冊や増刊号までもれなく揃えていましたから 私は月に一回ぐらい 何かしらおやつをお土産に持参して 訪ねて行って 何種類かの少年漫画を読ませてもらっていました。

    自分で買うのは もっぱらちゃんとしてハードカバーの小説や伝記物ばかりでした。ただし 小学生ですから 小遣いも少額でしたから 学校の図書室から 借りてきて読む場合も多かったです。後は父が司馬遼太郎等の歴史小説を買い揃えていましたので それを借りて読んでいました。妹も遠藤周作や三浦綾子の本を買い揃えていましたので そちらも借りて読ませてもらっていました。

    小学生の頃に友達のお誕生会に招待された時に持っていくプレゼントは 男の子ならプラモデルかマンガ本が定番でしたが 私は自分が読んで特に面白かった小説 例えば[十五少年漂流記」や 「ドリトル先生」のシリーズなどを持って行って 恐らく嫌われていたのだと思います。

    私は図書室の静かな雰囲気と インクや本の独特の臭いが好きで 高校の頃までちょくちょく通っていました。図書館は 受験生になってから自習室に時々勉強をするために通いました。交野市の田舎の図書館の場合は 凄く空いていましたが 昼過ぎになると近所の小さな子が集まって遊んでいましたから 結構賑やかになりました。何度か中之島図書館にも出かけてみましたが 行列ができていて順番待ちが必要でした。別に勉強位 自宅の部屋でやった方が効率的な気がしますが やはり中之島図書館の自習室は ピンと張りつめた空気があって 周囲の人が目の色を変えて 勉強に取り組んでいましたから その刺激を受けて 一人で勉強するよりも 効果的であったような気がします。

    受験生でなくなってからは あまり図書館に出かけなくなってしまいました。本を読まなくなったわけではありませんが 購入する本が文庫本ばかりになって 割と安価で入手できますし 一度読んでもまた読み返したくなるので 借りるよりも購入した方がメリットがあるように感じたからかもしれません。

    現在でも中之島図書館の自習室には行列ができているのでしょうか。緊張感に欠けるダラダラした生活が続いていますから 一度出かけてみて その緊張感の中に身を置くのも良いのかもしれません。水曜日に予定がない日に一度出かけてみるのも面白いと思います。

  • 4月29日  本日は私にとっては やはり天皇誕生日と感じてしまいます

    昭和天皇のお誕生日が4月29日でした。ゴールデンウィークを形成する欠かせない祝日だったので 現在は天皇誕生日が12月23日となっていますが祝日として残そう と言う意図が働いて昭和天皇が自然を愛されていましたから 「みどりの日」と言う祝日になりました。ところがみどりの日と言うのは確かに季節感にはマッチしていましたが 何となくしっくりこなくて やはり昭和天皇のお誕生日であることが感じられるように「昭和の日」と祝日の名称が変更されたのだそうです。

    みどりの日は消滅したのではなくて 五月四日に何時の間にか移動していました。やはり私たち昭和生まれの人間には 4月29日は 天皇誕生日なのだと思います。でも冷静になって考えてみると 私は今年59歳になりますが人生のほぼ半分は 平成の時代を生きているのです。とは言っても病院の仕事を始めてからの私の半生は 非常に中身が薄いように感じてしまいます。一年間過ぎても ほとんど何もしていないようにしか思えません。

    この一年 と言うよりもこの十年間の間に私が何をしたのかと言えば ただ病院の仕事をのんべんだらりと続けてきただけに過ぎないように感じてしまいます。この十年間で かなり太りましたし 頭髪は薄くなるとともに殆ど白髪になってしまいました。若い頃には半ズボンをはくと 黒いタイツを履いているようだと 友達にからかわれるぐらいに体毛が生えていましたが 現在ではすね毛なんて殆どなくなってツルツルです。この十年間での私の変化は オジサンだったのがオジイサンになってしまったことぐらいのものです。情けないけれど 事実は事実として受け止めましょう。

    そもそもゴールデンウィークと言うのは 確かに気候的にも一年で一番過ごし易くて 結構お天気にも恵まれているのだそうで 普通の方々にとっては絶好の行楽の機会なのだと思います。私もわずかではありましたが 塩野義製薬でサラリーマンを経験しましたから 当時は何日か 有給休暇を取って 大型連休にして 楽しんでいました。

    動物病院を開業してからは ゴールデンウィークは基本的に祝日も仕事をすることに決めていましたから ずっと働くのが当たり前になってしまっていました。手の届かないところになっているブドウは酸っぱい と言う心理学の例えがありますが どうせゴールデンウィークなんかに出かけても 何処に行っても道も観光地も宿泊先も 混み合っていて 待たされて ろくなことはないはずだから 仕事でもしている方がましだと 考えて過ごしてきました。

    私もあと数年でこの仕事を引退することを現実的に考えるようになりましたから 一度いつも一番お客さんが少ないであろう二月に出かけているディズニーランドに 一番混み合うのであろうゴールデンウィークに出かけてみて その混雑ぶりを感じてみたいと考えるようになりました。勿論引退してからなら 時間はほとんど無限にあるようなものですから 混雑ぶりを実感出来たら 特にアトラクションなど楽しめなくても それでよしと思えそうな感じです。

    後お盆の時期などに高速道路が凄く長く渋滞しているのをニュースで見ますが 一度その渋滞にも巻き込まれてみたいなと思います。携帯用のトイレや 飲み物食料を十分に用意していって 渋滞するのをのんびりと楽しんでみたい気持ち ある意味怖いもん見たさみたいな気持ちで体験してみるのも面白そうです。

    あと何年ゴールデンウィークに仕事をするのかわかりませんが もう残り少ないのは間違いないので 名残を惜しむような気持で仕事に取り組んでみようと思います。

     

  • 4月27日 本日は何故か「悪妻の日」なのだそうです

    紀元前399年4月27日、哲学者ソクラテスが、若者を堕落させた罪で処刑されました。この日は哲学の日でもあるのですが、妻のクサンティッペが悪妻であったことから、悪妻の日とも呼ばれています。クサンティッペについては 数々の逸話が残っていますから 当時の常識から考えれば 相当な悪妻であったのかもしれません。しかしソクラテスが 本当に耐えられないような行動を取っていたら 勿論当時も離婚は認められていましたから 離婚したはずです。けれども結局は死ぬまで離婚と言う選択肢は選ばなかったわけですから 二人の間には 他人には理解しがたいけれど しっかりとした愛情があったのではないでしょうか。

    そもそも悪妻とは どのような妻に対する称号なのでしょうか。私の女性に求める理想像は ナーちゃんのように 優しくて控えめな性格で のんびりしていて正直で不器用な位の女の子です。現在の私の奥様は まあこんな私を見捨てずにずっと面倒見ていてくれているのですから 究極に優しい女性なのかもしれません。でも私が抱き締めてチューでもしようとしたら 殴ったり蹴ったりして反発されてしまいます。

    奥様が仰るには 「私が大人しくて控えめにしていたら あなたはまともに生きていけないのよ。」とのことですが まあ正解だと思います。私は奥様に積極的に誘導して頂かなければ 真っ当な道を歩んでいけそうにはありません。本当にそう思いますから 奥様は 私が女性に求める理想像とは かなり異なっていますが 私にとっては 有難いことこの上ない良妻なのだと思います。

    結局良妻とは 旦那さんを幸せにする女性であり 悪妻とはご主人を不幸にする女性なのではないでしょうか。そういう意味合いで考えたら ソクラテスは最後まで哲学者としてのポリシーを曲げずに貫いた結果 処刑されてしまったのです。哲学者としての道を全うできたのですし 現にその名声は二千数百年を経た現在でも鳴り響いています。

    時の支配者には受け入れられなかったために 処刑されてしまいましたが 哲学者としては本望であったのではないでしょうか。もしソクラテスが幸せであったのならその妻のクサンティッペは 実は良妻であったのかもしれません。その言動が当時の妻の行いとしては 非常識と評価されてしまったのかもしれませんが 要はソクラテスが死ぬまでそんなクサンティッペを受け入れていたのですから 客観的に判断したら 実は良妻と評価されてもおかしくないように感じます。

    つまり本日は 実は良妻の日 と表現する方が適切であるのかもしれません。

  • 4月26日 1954年の本日「七人の侍」が公開されました

    私が好きな映画ベストスリーは 外国映画ばかりですが カトリーヌドヌーブの「シェルブールの雨傘」、アランドロンの「冒険者たち」ケビンコスナーの「フィールドオブドリーム」の三本になると思います。でも面白かった映画としては この「七人の侍」が一番になるような気がします。私がこの映画と初めて出会ったのは 高校一年生の文化祭の時でした。仲の良い友人が 映画研究会に所属していて 文化祭の期間中 講堂を借りて フィルムを取り寄せて映画の上映会を開いていました。

    その友人に絶対に面白いから見るべきだと説得されて せっかくの文化祭ですからいろいろと見て回りたかったのですが 時間を合わせて講堂に行ってみました。結構大きなスクリーンが前面にぶら下がっていて 映写機もかなり本格的なものが用意されていました。スピーカーまで用意されていましたから 音声も迫力がありました。

    さて上映が始まると 白黒映画ですし 最初は暗いストーリー展開ですから 何となく沈んだ気持ちになっていましたが 農民たちが官兵衛に出会った辺りから 凄く面白くなってきて 侍集めの過程や 農民たちと戦の準備をする場面、最後の野武士たちとの戦闘シーンと 息もつかせぬ展開であっと言う間の200分でした。最初は三時間以上の作品と聞いて 帰ろうかなあと思いましたが 思い直して映画を観て 本当に良かったと思いました。

    正直言って 高校生の頃ですから それまでに映画館で映画を観た本数も知れていましたが こんなに面白くてあっと言う間にラストシーンを迎えた映画は初めてでした。後に 「タイタニック」 と言う映画を観た時も あっと言う間にラストシーンを迎えてしまいました。奥様と二人で お昼ご飯を食べていなかったので 途中のお店で美味しそうなホットドックを買って 映画館に持ち込みました。この映画も確か三時間位の長丁場の映画でしたから 中だるみの場面があったら そこでホットドックをかじろうと奥様と話していましたが とにかく見逃してもよさそうな場面が殆どなかったので 結局ホットドックは帰りに駅のベンチで食べました。

    今どきの若い方たちは 黒沢監督の作品とあまり馴染がないのでしょうか。私もこの映画以外は それほど黒沢さんの映画と馴染がありません。もし見た事の無い方は 是非一度 ツタヤで簡単にレンタルできますから ご覧になることをお勧めします。出来たら大画面のテレビで 音声もそこそこのスピーカーで ご覧になった方がいいと思います。途中で休憩が入る位の長丁場の映画ですが 決して退屈する場面はないと思います。

    この映画も勿論黒沢さんを代表する作品だとは思いますが ベストの作品としては「生きる」をあげる方が多いのかもしれません。ヒューマニズムを描いた優れた映画作品であることはまちがいありませんが 両作品で主演された 志村喬さんが自分の代表作は「七人の侍」であると断言されていますから やっぱり黒沢監督の作品の一番手は この「七人の侍」ではないでしょうか。

    久し振りにこの映画の事を思い出してしまいましたから 私もツタヤでブルーレイを借りて 見直そうと思います。

  • 4月25日 人の禊について考える

    またえらく重たくて難しいことについて考えることにしてしまいました。人は残念ながら必ず過ちを犯してしまいます。私は非常に迂闊な人間なので頻繁に失敗を繰り返しています。素直に過ちを認めて 誤ればそれで済む失敗も結構ありますが たまには取り返しのつかない失敗をしでかすこともあります。勿論犯罪に手を染めているつもりはありませんが ルール違反をしていることがあります。例えば普段車を運転している時に 法定速度よりも常に速く走っています。車の流れに乗って走っていれば 自然と法定速度をオーバーしてしまうのは 致し方の無い事かもしれません。

    そんな些細な過ちは置いときまして 例えば政治家が 何らかの過ちを犯した時の対処の仕方が 納得がいきかねます。勿論刑事罰に値する過ちの場合は それなりにきちんと罰せられるのでしょうが 何かと秘書さんたち弱い立場の人間に責任を転嫁して 自分は預かり知らぬことだった等と居直ってしまって 責任逃れに走る政治家が多いのは それだけでも残念です。

    それでもしおらしい顔をして 例えば党を離党するとか ついていた役職を辞任するとかして さも責任を取ったような顔をしているのが不愉快です。一番頑張った禊が議員を辞職することですが 次の選挙で再び当選したら 己が犯した過ちの禊は完了したとばかりに堂々と胸を張って歩いているのには 呆れてしまいます。まあそんな政治家に投票して当選させてしまう選挙民にも驚きますが まあその議員が選挙民にとってよほどうまみのある存在であるのでしょうから 致し方がないのかもしれません。

    過ちをきちんと認めて 礼を尽くした謝罪をしてからなら 選挙で当選してしまったのだから 議員を任せざるを得ないのかもしれませんが 己のしでかした過ちを責任転嫁してしらばっくれていながら 当選した輩は それでも当選するだけの得票を集めたのですから ある意味立派なものなのかもしれませんが 凄く不愉快に感じるのは 私の心が狭苦しいからなのでしょうか。キチンとした謝罪すらしていないのですから 全く反省できていないのでしょうし また同じ仕事をする以上は 似たような過ちを繰り返すのではないでしょうか。勿論二度目ですから ばれないように慎重に事を運んでいるので 表ざたになっていないだけのような気がします。

    次に芸能人で 過ちを起こしてスキャンダルになってしまった場合について書きます。刑事罰に問われるような犯罪は ある意味きちんと犯した過ちが明らかになり それ相応の償いをしてから 一般社会に復帰しているわけですから あまり過去にとらわれるのはどうかとも思います。一般人に比べて ずっと大きなバッシングを受けて 相当なるダメージも受けているはずですから。拍手をして迎える訳にはいかないのでしょうが ある程度の冷却期間をおいてからなら 復帰してもいいのかもしれません。

    日本の法律では さほど厳しく責任が問われないような 不倫問題などを起こした場合は かなりデリケートな意味合いを含んでいるように感じます。男性であれば 昔は「浮気は男の甲斐性」と言われた時代もありましたから ある程度大目にみてもらえるのかもしれません。しかしそれが女性特に清純なイメージで売っていた方の場合は どうしても特に男性はそのような女性としてみてしまうでしょうから、芸能界が復帰を認めても 元のような活躍は難しいのかもしれません。

    「不倫は蜜の味」といいますから 政治家であれ 芸能人であれ スポーツ選手であれ この類の問題は古今東西絶え間なく起こっています。人間の本能に関わる問題でしょうから 解決策はないのかもしれませんし、不倫をする者は それなりの覚悟をしてする必要があると思います。国によっては姦通罪は死刑 なんて所もあるみたいですから 日本でもそれなりに厳しい刑事罰を課すようになれば 多少は減少するのかもしれません。

    人間は生きていれば 必ず過ち、失敗をしでかす生き物だと思います。自分のしでかしてしまったことについては キチンと事実を認めて するべき謝罪を十分にして 大いに反省して今後繰り返さないように 自分を戒める、しかないのかもしれません。特に私は しくじりの多い人間ですから これまでの失敗を大いに反省して 残り少なさそうな人生で なるべく人様に迷惑をかけないような生き方を心掛けようと思います。

  • 4月24日 父親の現状が心配です

    私の父親は何とか89歳を無事に迎えました。現在 交野にある実家で一人で暮らしています。長男である私が 面倒をみなければならないのでしょうが 私は病院を経営していますから 基本的に病院での生活が必要です。入院している動物がいたり 夜間の救急患者が少なからずいますから どうしても病院で生活せざるを得ません。奥様も トリミングをお任せしていますから ほとんど毎日朝から晩まで病院で仕事していますので 父親の面倒をみに行く余裕はありません。

    父親は サラリーマン一筋で勤め上げて 毎月沢山の年金を受け取っています。年間数百万円 仕事を引退してから二十年以上ですから 年金として受け取った金額は かなり大きな額になると思います。殆ど一つだけの会社で勤め上げましたから 退職金もそこそこもらったはずです。勿論自分の持ち家を持っていますから 生活費なんてしれています。

    ですから お金はたまる一方だと思います。正直な気持ち もう90歳近い年齢ですから 何時どんなことがあっても不思議ではありません。現在ヘルパーさんが週に四回訪問してくれていますが その滞在時間はしれていますから 父が一人きりの時に何かあった場合を心配してしまいます。私としては 数年前に父が入院した時に 老人を受け入れてくれる施設を その用途とおよその費用を大急ぎで勉強しました。

    父の場合は金銭的にかなり余裕のある状況ですから そこそこ贅沢な施設にも入れそうでした。かなり豪華なホテル並みの部屋で生活できますし食事もそれこそホテル並みに豪華ですし 試食してみましたが 味も素晴らしかったです。勿論 栄養のバランスも十分配慮されているはずです。作りたての 豪華で美味しくて 栄養のバランスまでとれている食事が 三度三度準備されている施設に どうして父親が入りたがらないのか 全然理解できません。

    一人で暮すには十分なスペースはあるし 掃除や洗濯の面倒までみてもらえます。緊急時にもお医者さんが常駐しているから安心です。いざと言うときに 直ぐに対応してもらえますし 私たち家族への連絡も速やかなはずです。そのような施設に父が入ってくれれば 家族としても安心できるのですが 何故かかたくなに 自宅での生活に固執しています。勿論四十年以上も暮してきた家ですから 愛着があるのでしょうし 今は亡き母との思い出も沢山あるのかもしれません。

    しかし現実には 筑後四十年を過ぎたぼろ屋ですし 第一一人ぼっちで暮していては寂しいのではないでしょうか。父は私と似たり寄ったりの性格ですから 我儘で頑固で 人づきあいがうまい方ではありません。でも似たような境遇の人たちが 寄り集まって暮している施設ですから 中には気にくわない方もおられるかもしれませんが 非常に気の合う友達もできるかもしれません。似たような境遇の人たちですから 悩み事や心配事も似通っているのかもしれませんので 相談にのってもらえたり よきアドバイスを貰えるかもしれません。

    もし私が父の境遇にあるのなら 少しでも早く多少は贅沢かもしれない施設に入って 人生の最後ぐらいは そこそこ贅沢しながら のんびりと過ごそうと考えるように思いますが 何故そうしないのでしょうか。父が私と決定的に違う所は お酒が大好きな所です。毎日焼酎やウイスキーをそこそこの量飲んでいます。そのような施設に入ってしまうと 当然好き勝手にお酒を飲むことは許されないでしょうから ひょっとしたらその辺りがネックになっているのかと思っていました。

    所が最近父と話していたら 前回入院した時に 今年の二月ごろでしたが 先生から注意されて以来 お酒を断っているのだそうです。父は昔凄いヘビースモーカーでしたが 仕事を引退した時に きっぱりと禁煙してしまいました。大好きなお酒を断ったのも 恐らく死ぬまで続けるでしょう。この意志の強さは 私と全く異なりますし 凄く立派だと 我が父ながら思います。

    お酒が制限されることがネックではないのなら どうしてそんな施設に入っての楽ちんな生活を拒否するのか 我が父ながら さっぱり理解できません。長男である私が同居して面倒をみることができないのが 根本的な原因であることは分っていますが いずれ父が最期を迎えるときに 一人ぼっちで寂しく逝ってしまう事だけが心配です。もう一度父と腹を割って話し合って 何とか施設に入ってもらえるようにお願いしたいと考えています。

  • 4月23日  地震があった後のテレビ番組について思う事

    今回の熊本の地震は 私は九州出身でありますし 親戚が九州各地におりますので 関西の方よりも身近に感じていたのかもしれません。地震の際にお亡くなりになった方の数は少ないのかもしれませんが 度重なる余震によって 自宅が危険な状態になってしまい 避難生活を余儀なくされた方が少なからずおられるみたいで 心配しています。

    私は 恥ずかしながら これまでに同様の自然災害が起こった時に ボランティアとしてその現地で何かしらのお手伝いなどの為に駆けつけたことがありません。ですから 被災地の本当の姿や 避難所の雰囲気も ニュースで知る範囲の狭い知識しか持ち合わせておりません。避難所で避難できている方はまだ 幸せな方で 避難所からあぶれてしまって 苦労されている方がどれだけいらっしゃるのかなど見当もつきません。

    同じ日本人が 何一つ悪いことをしたわけでもないのに 突然生活の基盤である自宅や仕事を無くしてしまわれたのですから 言葉でのお見舞いなどへのツッパリにもならないのかもしれません。そんなつらい立場の人が少なからずいらっしゃる非常時には テレビの番組が普段とプログラムを変更するのは 当然かもしれません。

    しかし 各局が全て 同様の地震情報をダラダラと流し続けるのは 如何なものかと思わないでもありません。各局が少しでも新しい情報を流そうとして苦労しておられるのはよく分りますが 結局はニュースソースが限られているから致し方の無い事だとは思いますが 似たような情報を流し続けているだけでは 見ている方としては少々物足りなくなってしまいます。

    NHKは 民放と少しスタンスが異なるのは当然かもしれませんが 四つもある民放のキー局は 例えばあるチャンネルは 正確な地震による被害の情報や 今後の余震や近辺の火山活動の予測など いわゆる地質学的な情報だけを流す、まだ別のチャンネルは被災者の安否情報や 何処の避難所にだれが避難しているのか等に特化した情報を伝える、別のチャンネルは道路や鉄道 空港などの現地での交通網や各地のお役所の被害状況や 復興状況などを集中して伝える また別のチャンネルは 各避難所が不足している物資や 必要としている物資の情報 現地に届いている救援物資の状況、今後送ってほしい物資のリスト ボランティアの受け入れ情報などを伝えたりして 極力似たり寄ったりの情報をダラダラ流し続けるのはやめるべきではないかと思います。ほんの短い時間で考えたので 上手な例えにはなっていないと思いますが 要するに各チャンネルが もっといろんな意味で分業化して 効率的に地震について、被災地について情報を流してほしい と言う事です。

    被災された方の辛いお気持ちを考えれば バラエティなどの笑える番組を放送してしまうのは 如何なものかと言う考え方が どうしても強くなるのは当然です。しかしそのような不安であり辛い状況であるからこそ 心がほっこりと出来るような笑いや 心温まる歌と踊りを放送して 避難されている方の気持ちを慰める番組を放送してもいいのではないでしょうか。

    そのような娯楽番組を放送したテレビ局に文句を言う一部の心ない輩がいることがとても残念です。例えばスマップの中居君が現地に出かけて 炊き出しのボランティアをしたのだそうです。詳しいことは本人が明らかにしたくないみたいなので それ以上の事は知りませんが あえて現地でも匿名にしてほしいと発言していたのだそうです。

    わざわざ現地まで出かけて 被災者と直接触れ合って励ましたのですから 凄く忙しいスケジュールの中時間を作って そこそこお金をかけての 行為だから立派なことだと思います。本人が匿名にしたかったのは せっかくの優しさから出た行動だと思いますが 一部の心ない輩が やれ売名行為だ等と騒ぎ立てることを心配したのではないでしょうか。

    先日からこのブログで何度も書いてきましたが 数的にはごく一部の少数派だとは思いますが 何でもかんでも人のやる事 なす事に 上から目線で批判的な偏った意見をはかずにはおれない輩がいることが 非常に不愉快です。私のような無力な人間にできることは 些少の義援金を贈る事ぐらいしかできませんが 超人気者の中居君が 身近にやって来てくれて 炊き出しをしてくれたのですから 中居君のファンならずとも かなり元気づけられたのではないでしょうか。

    人気者 いわゆるスターと呼ばれる方たちが わざわざ訪ねてきてくれて 励ましてくれたら 沈んでいた気持ちが少しでも明るくなれるのではないでしょうか。ある関西のお笑いタレントが ツウィッターで 少しだけ積極的にお役にたてるように頑張ろうとつぶやいたのだそうです。勿論それなりに人気があり 影響力を持っておられる方ですから 被災者の方のお役にたてる方向に新しい波が起こったみたいです。但しごく一部の馬鹿者からは やっぱり売名行為だと罵られたのだそうです。

    もしそのタレントさんの行為が本当に売名行為だと思うのなら 自分の素性を明かさずに意見表明するのではなくて せめてご本人に面と向かって自分の名前から素性からすべて明らかにしたうえで発言すべきでしょう。本当にこのような無責任な偏見に満ちた人間が 日本人の中に実数は恐らくほんのわずかだとは思いますが 存在することが非常に残念でたまりません。

    なんだか暗い気持ちの文章で終りになりそうですが たまには辛抱してください。

  • 4月22日 被災地でのペットが心配です

    今回の地震は余震が度重なって 自宅が危険な状態になってしまい 避難所のお世話にならざるを得ない方が少なくないように思います。そこで私が個人的に心配になってしまうのが ペットを飼っておられるお宅の方々です。可愛がっているペットは 家族の一員と同様ですから 避難所で一緒に暮らせれば幸せです。避難所での生活は 当然ストレスが大きいでしょうから ペットがそばにいてくれたら 少しでも心が安らぐことでしょう。

    但し人間には動物が大好きな人が沢山いるけれども 動物が大嫌いな方も少なからずいるはずです。避難所では勿論プライベートなんて殆どない空間なのでしょうから ペットが避難所にいるだけで 不愉快極まりないと感じる人がいても全然不思議ではありません。私は 申し訳ありませんが 災害が起こった時に ボランティア活動などで現地の避難所を尋ねたこともありません。ですから避難所がどんな雰囲気なのかも全然知りません。勿論ケースバイケースで 避難所によって 状況は千差万別なのかもしれませんが きっとそんなに余裕のない 結構重苦しい雰囲気の所も少なくないのではないでしょうか。

    人間は余裕があれば おおらかにのんびりと過ごせるのかもしれませんが 避難所に避難しているからには ギリギリに追い込まれた気持ちで過ごしておられる方が 大部分だと思います。地震の被害に遭った自宅は今後どうなるのかとか 何時までこの避難所にいなければならないのかとか 自分の生活や仕事はどうなってしまうのかとか 家族や友人、知人の安否はどうなっているのか 等など不安だらけで過ごしておられるのだと思います。

    そんな切羽詰まった状況におかれたら 普段なら笑って受け入れられるような出来事が 耐えられないこともあると思います。ペットの鳴き声や気配、糞尿の臭いなど 平常であれば目くじらを立てずにいられることが 些細な事でも我慢できなくなっても致し方の無い事なのかもしれません。避難所によっては 食料や飲料水も十分いきわたっていないところがあるのかもしれません。そんな折に 人間の分でさえ不足しているのに ペットに貴重な食料や飲料水を与えることが 勿論飼い主さんの家族の分を分け与えているのであっても 許せない気持ちになることがあるのかもしれません。

    一般の避難所のそんな雰囲気が耐え切れなくなって 仕方なしに自分の車の中で避難生活をすることを選ばれることがあるのかもしれません。しかし今回の地震の後にも 狭い車の中での避難生活により エコノミー症候群 と言う血行障害が命に関わってしまった方の事がニュースになっていました。自分の車の中であれば ある意味自由の利くスペースであるのかもしれません。まあ現在は暑くもなく 寒くもなくて過ごし易い気候ですが いずれ直ぐに車の中は 暑くて危険な状況になってしまうのかもしれません。

    私の様に無力な人間は 些少な額の義援金を贈るぐらいしかできなくて 本当に申し訳ない気持ちですが 少しでも早く避難所におられる方々が 安心して落ち着いて過ごせるように なってほしいと願うばかりですが 現実にはいまだ地震自体が完全に収まっているのかどうかという状況ですから 復興に向かうのはまだまだ当分先の話だと思います。避難されている方と一緒に暮らしているペットたちが落ち着いて暮らせるようになってほしいと心からお祈りいたします。

  • 4月21日 1816年の本日 シャーロットブロンテが生まれました

    ちょうど二百年前に生まれた方のお名前が 今も燦然と輝いていますから 凄いことだと思います。エミリー、アンという妹たちとブロンテ姉妹と呼ばれているイギリスの女流作家さんです。シャーロットブロンテの代名詞である代表作「ジェーンエア」は 高校時代に読破しようとチャレンジしましたが 正直 読んでいて楽しい気持ちになる作品ではないので いつも途中で挫折してしまいました。

    いつもジェーンがロチェスターと結婚しそうになった時に 実は狂人となってしまった妻が存在していることが明らかになって 去っていく場面辺りで挫折してしまいました。高校時代に何度も読破しようとして挫折した小説としては トルストイの「戦争と平和」がありますが 「ジェーンエア」も結局は最後まで読み通せませんでした。

    テレビで 映画化されたものを見ましたから 全体のストーリーと結末は分っていますが やはり原作の小説をきちんと読破できていませんから 自分の中では 何となく十分に消化できていない物語です。シャーロットは38歳で亡くなりましたから 残っている作品が少なくて 他の作品は名前だけ知っているぐらいのものですが、 やはり代表作を読破していないので チャレンジもしていません。

    ブロンテ姉妹は 三人とも短命で エミリーとアンも30歳前後で亡くなっています。エミリーの代表作である「嵐が丘」は これまた暗くてドロドロした人間関係の中で繰り広げられる復讐劇だったように思いますが まだ話の展開がテンポ良かったので 何とか最後まで読み通せました。但し かなり重たい内容だったので 繰り返し読みなおそうとは思いませんでした。この作品も映画化されていますので そちらをテレビで見ましたが 登場人物が 私のイメージとは違って馴染めませんでした。

    高校時代は かなり私自身が暗い性格で 寂しい高校生活を過ごしていましたから 結構暗くて 重たい内容の小説にチャレンジしましたが その後大学生になってからは 読んで楽しい娯楽作品 例えば栗本薫さんや司馬遼太郎さんの分かり易い小説ばかりを読むようになりました。いつもブログの題材として取り上げた作品は 懐かしさがこみ上げるので もう一度その作品を手に取ってみようと思いますが ブロンテ姉妹の作品は 暗くて重たすぎるので この歳になってからでは とてもまたチャレンジしようなどとは考えません。

    私はクラシック音楽で ブルックナーのシンフォニーなどを好んで聴いていた時代がありましたが 今では重すぎてしんどいので シンフォニーを聞くのも やはり分かり易くて 程々の長さのチャイコフスキーやブラームス辺りがちょうどいいように感じます。こんな所にも 還暦まじかになり 精神的な体力というか持久力が衰えている事を痛感させられます。やっぱり歳は取りたくないものですね。

     

     

  • 4月20日 日本の報道の自由度の低下が止まらないことについて

    日本の報道の自由度は2010年が11位だったのが毎年低下していってしまい 今年はついに71位まで下がってしまいました。率直に申し上げて この現象は安倍政権が絶対多数を議席数を獲得してしまったことに起因していると思います。アベチャンは最初に政権についた時には 安定もしていなかったし 無責任にも職務を放り出してしまったけれども かなり陰湿でネチッコイ性格みたいだから 自分の意にそぐわない報道をしたメディアを その後差別して扱っているのだろうと 思います。その為に 各マスコミがアベチャンに必要以上に気を使わざるを得なくなってしまっていて どうしてもアベチャンを攻撃するような報道が 殆どできていないのだと思います。

    結局こんなことになってしまったのは 選挙制度を小選挙区制に変更してしまったことから始まっているのだと思います。そもそも小選挙区制は二大政党が しっかりと確立されている国でなければ とり入れてはならないのです。何か重要な事案を選択しなければならないときに 黒か白か 是か非かもっと分かり易く表現すると イエスかノーかを決めるためにある選挙制度なのです。

    例えばイギリスなら 保守党の意見に賛成なのか 労働党の意見に従いたいのか であり アメリカ合衆国であれば 民主党の言い分に納得できるのか はたまた共和党の言い分に一票を投じるのか といったように 保守系と革新系の二大政党がしっかりと確立されている国の場合は はっきりとどちらの党の言い分に国民が賛成したのか 明確に結果が出ますから 国民の意思が明確に反映された優れた選挙制度と言えるでしょう。

    所が日本では 保守系の自由党と民主党が合体してできた 自由民主党が 単独で過半数を狙えるぐらいに大きな政党になってしまい その他の野党は 今では消滅してしまいましたが社会党が安定した野党第一党として君臨し 公明党や民主党、共産党などの野党が複数存在している 世界的に見ても一風変わった政党の力関係の国でした。

    その風土と 日本独特の中選挙区制度が 非常によくマッチしていたのだと思います。そもそも選挙区制度としては 一般的には小選挙区制と大選挙区制の二つが一般的なのです。小選挙区制とは限られた選挙区から一人だけ当選者を決める選挙を行います。大選挙区制とは 選挙区が日本全土を対象とする選挙を行うのです。

    中選挙区制度とは 一つの選挙区から三人から五人の当選者を決める選挙を行います。なぜ三人以上の当選者を決めるのかといえば 国民投票で国会議員を決める制度がスタートした時に 保守系で有力な会派がたまたま三つあったので 各会派から各選挙区で少なくとも一人は候補者を立てることが出来て 当選することが可能であるように という思惑で始まったのだそうです。

    弱小野党が混在する日本の政局では たまたま中選挙区なら 地域によって弱小野党でも当選することが可能になりました。というか弱小野党でも何人かの当選者を輩出できる制度だったから 弱小野党が出現したのかもしれません。たまたまだけども日本人の気質に適合した選挙制度でした。日本人は意思表示するときに イエスかノーかはっきりと示さず 曖昧な表現をすることを好みます。政党についても 二者択一ではなくて いくつかの選択肢の中からチョイスする方が性に合っていたのかもしれません。

    所が 細川さんや羽田さんが政権を取った時に 何をトチ狂ったのか 自民党にとってありがたいことこの上ない小選挙区制度を始めてしまったのです。小選挙区制度は二大政党で白黒つけられるけれど 弱小野党は消滅してしまう選挙制度なのです。その選挙対策として 共産党を除く日本新党や社会党、公明党 社会党などが寄り集まって 新進党という規模的には自民党に対抗しうる政党を作ってみました。しかしもともと根本的な考え方の異なる政党が 選挙の為だけに寄り集まっても上手くいくはずがなくて あっと言う間に空中分解してしまいました。

    その為に自民党だけが巨大な与党となり 他の弱小野党が個々に自民党と選挙で対決しなくてはならなくなってしまいました。結果は目に見えていてたまたま自民党が大失態を演じた時にたまたま民主党が受け皿となって 政権交代が実現しました。しかし民主党のなれない人たちによる政権運営が長続きしないで 又自民党に政権が戻ってしまいました。

    その時に偶然ナイスなタイミングで政権に返り咲いたアベチャンが 絶対多数の議席数を抱えて やりたい放題の政治を始めてしまいました。更にアベチャンのネッチコイ執念深い性格が反映されてしまって もしアベチャンの意にそぐわない報道をするとそのメディアは干されてしまうようになってしまいました。

    その結果 民主党の野田政権の時には 報道の自由度は十一位と健全であったのが 僅か五年の間に七十一位という 非常に不健全な順位にまで低下してしまいました。この報道の自由度の低下は 外国からも心配 というか警戒されています。次の国政選挙は 与党に有利な結果が出やすいと言われている衆参ダブル選挙に恐らくなるのでしょうから 尚更アベチャンの地盤が強固になってしまいそうです。

    アベチャンがどこかの国の独裁者のように 報道自体をコントロールしようとするところまではいかないのでしょうが 更に報道の自由度が低下してしまいそうで 心配です。何とかアベチャンを政権の座から引きずり降ろしてほしいのですが 民主党にはかつての勢いはありませんし、維新の党にも維新を起こしてくれるだけの魅力は全然感じられません。肝心の受け皿が出現しそうにありませんから 自民党の一人天下が続くばかりのように思われます。

    かといって かつての中選挙区制度の復活なんて 自分たちにとって不利益にしかならない改革を自民党が行うはずもありませんから 当分は自民党の腐った政治に国民が心底嫌になるまで待たなければ どうしょうも無いような気がします。私が死ぬまでには 何とか政権交代が実現してくれると 世の中がその時だけでも 活気づくと思いますので楽しみにしています。