Dr.喜作のブログ

2020年9月 の記事一覧

  • 9月25日 「国語が乱れている」と感じる人が減り、「乱れていない」と感じる人は増えているのだそうです

    「国語が乱れている」と感じる人が20年前と比べて減り、「乱れていない」と感じる人は増えているという事が 調査の結果報告されたのだそうです。とはいえ乱れていると感じる人が 六割前後 乱れていないと感じる人が 三割ぐらいなのだそうですから ある程度年配の方々が 今どきの若い者の言葉づかいはなっていない と感じることは 昔からの伝統なのかもしれません。現在は メールやSNSなどが 凄く普及してしまいましたから 私が若いころに比べて 自分の気持ちを文章で表現する場合が凄く増えてしまって 昔ほど 直接話して相手に伝える機会が多くはないのかもしれません。
    話す言葉はその瞬間に消えてしまいますが メールなどは発信者がまずは自分で打ち出してから 送信するわけだし その文章は相手に残ってしまいますから 猶更慎重に言葉を選んで 正しい日本語で表現しようと考えそうに思いますが 現在のお若い人たちは 日本語としての文法や慣用表現から見ると明らかに間違っている使い方をしても その場の勢いや雰囲気で自分の気持ちが伝われば それでいいとでも考えておられるのでしょうか。私はほとんど毎日このブログにダラダラと 内容の薄い文章を書きなぐっております。勿論誤字や脱字 文法的な間違い 誤った慣用表現などが なるべくないように気を付けているつもりですが きちんとした日本語を身につけておられる方からは お叱りを受ける点が多々あるであろうと覚悟しております。
    勿論言葉というものは 生き物であり 時代とともにどんどん変化していくのは 当然だと思います。古文を学ぶと いかに現代語とかけ離れているか 不思議に思えるぐらいですから。でも明らかに誤った言葉の使い方などは やっぱりきちんと正されるべきだと私は思います。まあ 間違っていることを理解していて 敢えてそのような新しい表現法を用いておられるのなら しょうがないのかもしれませんが 自分たちの都合や感覚だけで 本来の使い方を知りもしないのに 勝手にそして強引に 誤用して いずれその使い方が正しくなるだろうから 文句を言うな という態度は決して褒められるべきではないように思ってしまいます。
    まあ今どきのお若い方々の 斬新な言葉づかいを感覚的に受け入れられなくて かたくなに拒否している姿勢自体が 私が頭の固い 新しい変化を柔軟に受け入れられない 頑固ジジイであることを 証明しているだけのことかもしれません。でも 私は日本語とは とても美しい言葉としての伝統がありますから 何も新しいものを何でもかんでも受け入れて どんどん変化していくことには どうしても反対です。まあ私のようなジジイが ピチピチの女子高生と親しくお話ししたい気持ちは 山々ありますが 残りの私の人生でそんな幸せな機会は 殆どございませんでしょうから それ程問題視しなくてもいいのかもしれません。ただ新しい物こそ 素晴らしいと私自身も 若いころには 考えていたのかもしれませんが 長いこと使ってきた美しい言葉が 失われ 破壊されていくのを見るのは とても悲しい気持ちだという事を 理解していただければ嬉しいです。 

  • 9月23日 四連休どちらも大賑わいだったみたいですが 二週間後が心配です

    この四連休 ゴールデンウィークもお盆休みも 真面目に自粛をなさっていた皆さんの 箍が一斉に外れたように お出かけになったみたいで 観光地はどちらも大賑わいだったみたいで 苦しんでおられた観光業の方々 はホッと一息つかれたのでしょうから そのこと自体は喜ぶべきことだと思います。でも人々がこれだけ大量に移動して 色んな所で混みあったりしてしまうと どうしたって新型コロナ感染症の 感染リスクが急上昇してしまいそうで 心配です。無論 観光客をお迎えする方々も それなりの対応策は 十分に講じられていたことは間違いありませんが こんな状況を待ちに待っていた人々が あんなに沢山いらっしゃったら どれだけ効果があったのか 正直 その効果は疑問だと思います。
    はっきりと申し上げて 私は普段の生活から 一切自粛らしい自粛はしておりません。この半年 いつも通りに外出して 外食したいときに それもビュッフェスタイルのお店でも平気で出かけておりました。手洗いも嗽も殆どしておりませんし 外出時にマスクも 着用を義務付けられている病院など以外では 一切装着しておりません。スーパーなどで 買い物をしているときも もちろんマスクを着用しておりませんが 今のところ文句を言われたことは一度もございません。陰で ボロクソに言われているのかもしれませんが 現在の所 私の耳にまでは届いておりません。マスクとは 咳やクシャミをするときに 自分の唾液などが飛沫として拡散するのを防御するためだけの役割しかありませんから 風邪でもひいて 咳やクシャミを頻発していれば もちろんマスクを装着しますが ここ一年ぐらい有難いことに 風邪を一切ひいておりませんので 外出時にマスクの装着など全く必要とは判断しませんでした。
    まあ世間の皆様から見たら すこぶる感染症対策に消極的に見える生活態度かもしれませんが 私の新型コロナ感染症なんて どこかの大統領が発言している通り 風邪の一種に過ぎないと 理解しておりますので 全くその病気自体を恐れていないからだと思います。勿論 普通の風邪で 例年数万人の日本人が死んでいますから 決して侮るべき病気ではないことを知っております。新型コロナ感染症で お亡くなりになられた方の累計が 千人をだいぶ超えてしまっていますから 軽んじてよい病気だとはもうしません。 世界中で百万人以上が亡くなられているみたいですから 大変な事態を世界中で引き起こしている事実も認めざるを得ないのかもしれません。でも世界中で 毎年普通の風邪を原因としてお亡くなりになられている数と比較したら 大した数ではない蓮です。日本人でお亡くなりになられた方の数だって 普通の風邪で亡くなられた方の数の数十分の一にしか過ぎない という事実を知れば どうしてみんながそんなに大騒ぎをしているのか 私にはさっぱり理解でいません。
    そんな私が 二週間後にまた感染確認人数が 急激に増大したとしても 全然その事実を心配する気持ちには なりませんけれど 世間が大騒ぎをしてしまうのではないかと 憂えているのです。そのことで せっかくみんなの気持ちが 上向きになったのに また下向き 後ろ向きになってしまって 景気に明るい見通しが立たないのではないかと 心配してしまいます。アベチャンの後釜に座ったジジイは アベチャン以上に頭が固くて 更に心配な気持ちにしかしてくれません。自分の意見に従わない議員でも役人でも 直ぐに排除してきたアベチャン以上に 厳しい同祭政権を維持しそうなので 本当に残念無念です。私が死ぬまで どうせそんなに時間はないのでしょうが だからこそ猶更 明るい雰囲気の中生きていきたいです。私の残りの人生に幸多からんことを祈りながら 本日のブログを終了させていただきます。

  • 9月22日 猫の三大不治の病について

    人間にも少なからず現在の所残念ながら はっきりとした治療法が見つかっておらず いずれ訪れる死を待つばかりの病気がありますが 猫にも主に三つ不治の病と言われる病気があります。一つ目は 人間にも同様の病気がありますから よく知られている 猫のエイズです。人間同様に 病気に対する免疫力が 減少してしまうために 普通の人なら免疫力で抑え込まれているような 病気まで発症してしまい 凄く寿命を縮めてしまう恐ろしい病気です。主に猫同士のけんかなどで 感染するケースが多いようです。猫のエイズが世の中に広まった時に 飼い主に伝染することを恐れて 捨て猫が一気に増えたりしましたが これらの病気は 症状が似通っているので 似たような名称がついていますが 人間から猫へまたは猫から人間へ感染する危険性は 全くありませんのでご安心ください。
    二つ目に 白血病があります。症状としては 貧血や発熱 腫瘍ができやすくなったり免疫力が弱くなったりします。人間にも同じ名前の病気がありますが 根本的に全く異なる病気です。人間の白血病は 遺伝子の異常から引き起こされると言われていますし 勿論肉体的には大きなダメージを受けてしまいますが 早期にきちんと対処すれば 治療薬によって完治することが期待できます。猫の白血病は白血病ウィルスとの接触により感染する伝染病ですし 有効な治療法がありませんので 発症してしまえば ごく短期間で命を落とす場合が多いと言われています。但し 一度感染しても持続感染状態にはならずに 直ってしまうケースもありますから 検査で陽性判定されても 直ぐにあきらめてしまうのは 早計です。
    三つ目の不治の病と言われているのは 伝染性腹膜炎という病気です。原因は 弱毒性の腸コロナウィルスが蔓延している猫の場合 運悪く突然変異が起こってしまうと 強毒性のウィルスに変異してしまい この病気にかかってしまいます。症状は 腹膜炎を起こせば 腹水が貯留するために腹囲が膨満します。元気食欲が低下して ぐったりとして 当然削痩もみられます。但し 発病しないで 突然変異したウィルスを体内で自分の免疫力で駆逐してしまい 直ってしまうケースも多いのだそうです。発病してしまえば 予後不良は間違いないので 勿論感染しないことを よしんば感染しても発病せずに治癒することを祈るしかないのかもしれません。ワクチンはありますが その効果には疑問があると言われていますから 完全な予防法というのは 親猫が検査を受けて コロナウィルス陰性と判定されている環境で生まれた子猫を飼い始めることぐらいしかないのかもしれません。
    最近 ノラ猫ちゃんがこれ以上増えないように 確保できる猫は何とか病院まで連れてきてもらって 避妊 去勢の手術を受けさせてあげましょう といった趣旨のチラシを配っておりますので ノラ猫ちゃんの不妊手術が 多いのですが 先日ノラ猫を連れてこられた方が おとなしくて自分になついてくれているので 出来たら手術後 自宅で面倒を見てあげたい とおっしゃります。これまでにも同様の経緯で 八匹ほど飼っているので 雄雌二匹増えても構わないからなのだそうです。
    私ものらちゃんたちとせっかく縁があって うちの病院で手術させてもらいましたから 出来たら人間に面倒を見てもらう生活に馴染んでもらえて その後連れてこられた方に面倒を見てもらえれば 猶更ノラ猫ちゃんが減るので そんな展開を期待していますが 抜糸まで十日間面倒を見ても 全く人間を完全に拒否する子も多いのです。所が 今回手術した子たちは二人とも 私にも直ぐになついてくれましたので 今後面倒を見てもらえそうで嬉しく思っておりました。所が 連れてこられた方が 不治の伝染病であるエイズの感染を凄く恐れておられて これまで引き取った子たちも 飼い始める前に血液検査を受けて 陰性であることを確認しているので この子たちも検査をしてほしいと依頼されました。
    うちの場合 エイズの検査キットは 同時に白血病の検査もできる形式のものなので おまけに白血病も検査しました。結果は 二匹ともエイズは 陰性でしたが 白血病が陽性でした。この結果は まだ飼い主さんにお知らせしていませんが どうしたものかと 考えてしまいます。飼い主さんとしては 取り敢えずエイズという病気を心配されて 検査を望まれたのですが おまけのつもりで検査した白血病に二匹ともかかっていることが判明したのです。連れてこられて これから面倒を見ようという気持ちになっておられるのに そこに水を差すような報告をしなければならないので 複雑な心境です。勿論正直にその結果を押しらえしますが 見た目もとても可愛らしいし 人懐こい性格の猫ちゃんたちなので 是非連れてこられた方に 今後面倒を見てあげていただきたいのですが どう判断するかは その方の気持ちで決まりますので これまでの猫とは隔離した状態で面倒を見てあげるべきなのかもしれませんし、 そもそも現在うちにいる八匹の猫たちも 白血病の検査は受けていないので 検査をしてみたら 陽性という結果が出るのかもしれません。
    まあ私が 同行意見を言える立場ではないようなので 客観的な立場から 獣医師としてアドバイスさせていただく事しかできません。何とかこの子たちが 面倒を見てもらえるような展開になってくれることを 心より期待しております。

  • 9月21日 国勢調査の書類が 郵送されてきました

    五年に一度の国勢調査が 今年行われるみたいです。いつもなら 顔も見たことのないオジサンやオバサンが 届けてくれて いついつまでと期限を切って回収に来ていたように思います。今年はコロナ禍のおかげなのでしょうが 人と人との接触を減らすためなのでしょうか 郵送されてきて 記入した用紙を返信用封筒に入れて ポストに投函するように システムが変更されたみたいです。今どき 人間が書類を届けて また人間が一軒一軒回収に回るという 非常に手間暇がかかって 当然その分人件費も沢山かかって 効率の悪そうなやり方から 郵送に変更されてよかったのかもしれません。但し 面と向かって書類を手渡されて 何日までに記入してくださいと 直接依頼されて 同じ人間が回収に回る場合に比べて 回収率は相当に低くなりそうに思います。
    国勢調査も 一応納税などと同様に 国民の果たすべき義務だと思いますので 書類を見て 正直に記入しました。私はうっかりの非常に多い人間なので このままにしておくと 書類の提出をほったらかしにしてしまったり 場合によっては紛失してしまったりする可能性が高いので 記入を終えると すぐに返信用封筒に入れて 封印してから 近所の 歩いて二三分のところにあるポストに投函しました。今回は 回収に人が回ってこないので 提出しない人が少なからずいらっしゃるのかもしれませんが 日本国民の実態を知るための大切な調査だと思いますので やる気になれば ほんの数分で終わる簡単な作業ですから きちんと書類の提出を行いましょう。
    それにしても 人間が配布に来て 回収に回ってくる という原始的なやり方が ネット社会である現代にマッチしているのかどうかは疑問です。私なら 殆どの日本人が 現在メールのやり取りをしているように思いますから 質問事項をメールで送ってきて 返信もメールで行えるようにした方が 更に提出する側の手間暇が省略されるのでしょうから 回答率も上がるのかもしれないと 思ってしまいます。ただしこの方法だと 僅かかもしれませんが メールのやり取りをしていない人たちが調査の対象から外れてしまうのが 問題かもしれません。でも今年のように郵送してきて 回収も郵送の場合よりも 現実的には 回答してもらえる人数は 多くなりそうに思いますが 如何でしょうか。
    今年は コロナ禍を理由に お役所仕事も 例年とは異なるやり方になっている場合が 多いように思いますが なんだか国勢調査を実施している総務省が コロナ禍を理由にして 手を抜いているのではないかと 思ってしまいます。人間が訪問して 書類の受け渡しをすることが 感染の拡大に果たしてつながるのでしょうか。少なくとも訪問する側の人間が きちんとしたマスクもしくはフェイスガードを装着していれば 現実的に感染拡大には つながらないように思えます。
    近所の山田池公園のバーベキュー場が 今年の春から ずっと閉鎖されたまんまです。これもコロナ禍の影響と言えるのかもしれませんが 屋外でバーベキューを楽しむことは 自粛生活を求められている国民にとっては 凄く嬉しい非日常だと思いますし 利用する人数の制限をしたり 監視員が こまめに見回りをすれば 感染が心配されるような行動をとっている場合は 直ぐに退場させられる 等の注意事項を事前に利用者に徹底しておけば 例えば 家族や友人数人で バーベキューを楽しむことは 素晴らしいリクレーションになるように思います。けれども バーベキュー場は 当分再開される気配が全くありません。勿論 公共の施設ですから 無料で利用できますから 公園運営側としては 再会しても収入が増えるわけではなくて 掃除など手間暇が増えるだけなので コロナという格好の名目が出来たので 仕事をさぼりたくて バーべキュー場の閉鎖を続行しているのではないかと 思ってしまいます。
    お役所にしてみれば コロナを理由にして 公共施設の閉鎖をしている所が 限りなく沢山あるみたいで 自分たちが楽をしたいので その施設を利用したいと考えている人間が少なからずいることは間違いないのに 全然積極的に 仕事をしていないようで 腹立たしいケースをよく耳にします。民間の施設の場合 利用してもらわないと 仕事にならないし お金も稼げないので 何とか利用できる方向に考えて 感染予防の適切なやり方などを工夫しているのに 公務員は頑張って積極的に仕事をしても 別に給料が上がるわけではないし 周囲から煙たがられるだけなので 国民の気持ちにこたえる方向で頑張らないように思えて なんだかとっても残念な気持ちです。

  • 9月20日 右前肢の手首から先に大けがをしたノラ猫ちゃんをお預かりしました 

    夕方に電話がかかってきて 自分の家の庭に 怪我をしているような猫が蹲って動けなくなっているので 何とか保護してあげたいのだが 対応してもらえるかとの 問い合わせでした。ノラ猫は 餌をやったりして ある程度仲が良くなっていても いざ確保しようとするとかなり抵抗されて難しい場合が多いのです。殆ど初対面であり更にはかなりのけがをしている状態となれば 猶更神経過敏な状態でしょうから 確保するのが相当に難しいのかもしれません。まあかなり弱っている様子なのだそうですから バスタオルを何枚か重ねてうまく体全体を包みこむことが出来れば 何とか確保できるかもしれませんので そのようなアドバイスをして確保出来たら また連絡を貰うように話して電話をいったん切りました。
    一時間後位に また電話がかかってきて 何とか確保できたので 連れてくるとの事でした。負傷しているノラ猫の治療にあたるのは かなり久しぶりだったので 緊張しました。つい先日 ノラ猫の避妊手術をするのに 麻酔をかけるときの不手際で 左手を負傷して その傷がまだ癒えていなかったからかもしれません。すぐに保護された方が 親子四人連れで やってこられました。段ボール箱に入れられた負傷したノラ猫と向かい合った時に いつも以上に慎重に保定して 診察を始めました。右前足の先が変形している という話だったので バスタオルでしっかりと包んで その前肢の足先を確認しました。
    恐らく交通事故にでもあったのだと思いますが 手首の辺りから先が引き千切られたようになっていて 指の骨が二本ニョキっと生えているような形状になっていました。当然動脈にも大きな損傷があって かなり出血したのでしょうが どうやらその事故にあったのは かなり以前の事のようでした。負傷した前肢は相当に苦痛があったはずで その前肢をかばうために腕の付け根 肩の部分から後ろ脚の方向に間接自体が固まってしまって 動かないし 肘もピンと伸びっ放しで 殆ど曲がらない状態でした。
    前肢の先端は 取り敢えず筋肉と骨の部分を整形して 皮膚を縫い合わせる手術をせざるを得ないと判断しましたので そのように説明しました。但し 何しろノラ猫なので 皮膚を縫合しても ちゃんとくっつくまで十日間面倒を見てあげなければ 何しろ相当に古い傷跡の整形手術ですから 良い予後が期待できません。取り敢えずはお預かりして 明日の昼に きちんと準備をしてから 手術をして 十日間預かって何とか前肢の先端が 今後心配ないような状態に持って行けたことを 確認してから退院 というスケジュールを立てて 連れてこられた方にその説明をしてご了解を頂きました。但し 手術して十日間の入院となると ノラ猫の処置の場合 基本的に半額は当院が負担さえてもらいますので 連れてこられた方に半額は責任を持っていただくことにしておりますが たとえ半額でもそこそこの金額になってしまいます。
    連れてこられたご家族のお母さんは 若いころに自分の家で猫を飼っていたので 現在は飼っていないけれど もしこの猫と仲良くなれたら 今後面倒を見たいと仰っていただけましたので 元々猫は大好きなので 自分の家で苦しんでいる猫を放っては置けないという気持ちから 連れてこられた優しいお気持ちのご家族でしたから 手術して長期の入院をする以上は ある程度費用がかさんでも致し方のないことだと ご理解いただけましたので ホッとしました。避妊の手術をしたノラ猫の場合も 勿論最初から最後まで 全くなついてくれない子も多いのですが 中には 安全で快適な場所と食べ物を与えてもらえると 理解してくれて 結構懐いてくれる子もいるのです。この子とも 徐々に仲良くなって 連れてこられたご家族とも馴染んでくれたら 手術がうまくいったとしても 身体障碍者でありますから ノラ猫生活はかなりしんどいでしょうし 出来たらそのお宅で面倒を見てもらえるようになってくれたら 嬉しいです。
    手術と術後の経過については またこのブログで報告しますので 上手く事が運びますようにご期待ください。

  • 9月18日 大臣なんて偉そうに踏ん反り返っているけれど 国民の事を何にも知らないと思います

    新しくボケ爺ちゃんが首相になったので 新しく大臣が指名されていますが その方々のテレビでの発言を見ると 一般国民の生活の実態を何にも勉強していないことが 丸わかりで 国民のための政治を本当に目指していると言えるのでしょうか。例えば 農林水産大臣は野菜の価格が下落して農家の人が苦しんでいる 等と分かったような発言をしましたが 呆れてしまいます。今年の夏は 異常に暑かったので 色んな野菜の収穫量が少ないので 自由主義経済では必然的に 野菜の価格は 高止まりしているのです。
    まあ大臣に指名されるような政治家の先生方が 自分でスーパーで野菜を買い物する機会などあるはずがないことぐらいは 見当がつきますが 少なくとも野菜の価格について発言するのなら 現実的な市場価格についての下調べぐらいは しておくべきだと思います。ゴートゥートラベルキャンペーンやゴートゥーイートキャンペーンを 実施することで 困っている宿泊業や飲食業に 絶対的な助け舟を出してやった どんなもんだい と言って踏ん反り返っていますが 基本的に インターネットを介して利用できるサービスに限定されているように思います。
    この現代でも 頑張っているお店で ホームページを持っていないところだって 少なからずあるはずですし ネットで予約や注文が出来ない旅館 お店なども幾らでもあるように思います。ネット社会と言われているこの時代に そちら方面に対して 何の手立てもしていない業者サイドに 責任が全くないとは言えないのかもしれませんが 敢えて そちら方面に距離を取っている考え方の人がいても不思議ではありません。少なくともこのキャンペーンによるサービスは 国民の税金をつぎ込んで行われるのですから 日本のお店 日本に税金を納めている業者さんには 全て公平にその恩恵が受けられるようなシステムを考え 実行してから踏ん反り返って欲しいと思います。
    少し前にも書きましたが トラベルキャンペーンに置いて 15パーセント分のクーポン券を 九月になったら発行するようなことが言われておりましたが 実際にはそのような気配は全くありません。最近になって 十月になってからは そのクーポン券が発行される とまた噂されていますが これまた噂のままで終わってしまうのでしょうか。七月の半ばに 周囲の反対を押し切ってまで 強引に前倒ししてまで スタートさせたキャンペーンが ようやく二か月以上もたってから きちんとした形で利用できるなんて もしこんないい加減なことを 民間会社が行えば 避難ごうごうで潰れてしまうのかもしれません。これだけきちんとした形での 実質的なスタートが遅れてしまったことに対する 政府からのきちんとした謝罪が一つもないこと自体に 政治家のおごり高ぶりが感じられて不愉快千万です。
    アベチャンが大号令をかけたアベノミクスだって 最終的には 庶民の収入が増えて 生活が楽になる なんていう大ウソに まあ騙される国民に落ち度が全然ないわけではないかもしれませんが 鳩山一族並みに超お坊ちゃまであるアベチャンが 一般庶民の生活について 真剣に考えるはずがない というごく簡単なことに もっと早く 国民が気づいていれば とんでもない長期政権なんか 成立しなかったでしょうし その政策をそのまま受け継ぐなんておっしゃるボケ爺がその後釜に座ることもなかったのだろうと思います。
    日本人は 何故か勘違いしている人が多くて 自分を日本国民の中で 中間層に位置していると 思いこんでいる人が殆どですが 確かに貧困に苦しんで 生活保護などを受けている人も ある程度はいらっしゃいますが 現在の貨幣価値で 私が感じる所で判断すると 本当のお金持ちは 年収一億円以上の人 さすがにこの方たちは極限られると思いますが 次いで中間層を形成する人の年収は 一千万円から一億円までの方々だと思います。この金額になると かなりその割合は高くなるのでしょうが これでも日本国民のうちでいうと そんなに多くはないのでしょう。つまり年収一千万円以下の人は 最下層 と言われても仕方がないのではないでしょうか。勿論私も 最下層に属する人間ですが 今どき年収一千万円も稼いでいない人は 皆貧乏人なのです。
    アベチャンは この一番沢山いる最下層の人を上手くだまくらかして 国会での議席数として絶対多数を保有して 長期政権を築いたのです。しかも信賞必罰で 自分に都合の良い働きをした(アベチャンに忖度しまくった)役人ばかりを出世させて 自分にたてついた役人は 平然と左遷する 恐怖政治を大っぴらに実行していましたが 今度のボケ爺は そんな恐怖政治さえも 堂々と引き継ぐと宣言までしてしまいましたから 日本の未来は暗いと思います。私はコロナ禍なんて 十年たてば ごく当たり前の 誰がかかっても気にも留めない ありきたりの病気になっているはずですから 国難などとは全く思いませんが 現実にはその為に苦しんでいる人々が沢山いらっしゃることは間違いないので 少しでも早く 政治家の方々に実質的に有効な打開策を実行していただいて 日本を明るい方向に 導いてもらいたいけれど まあ無理かな。

  • 9月17日 ノラ猫の避妊手術で 左手をかなり負傷してしまいました

    久しぶりに ノラ猫を保護された方から電話があり 避妊の手術を希望されましたので お預かりしました。キャリーバッグに入れて連れてこられたので そのまま預かりました。手術の第一歩は 導入麻酔を筋肉注射をすることですが 勿論ノラ猫ですから おとなしくはしてくれません。まずは両手に皮手袋をはめて バスタオルで体を保定しようと試みました。首根っこをタオルでくるんだ瞬間に 飛び上がろうとしましたので 上半身全体を押さえつけました。猫の最大の武器は 勿論口で噛みついてくることですから 取り敢えず頭を動けないようにしてしまえば ほぼコントロールできるはずでした。所が 上半身具体的には 型のアタリを捕まえたのですが 首と頭の部分がある程度自由に動ける状態で辛うじて捕まえたのでした。
    一応両手に皮手袋をはめていましたから まともに噛まれない限りは 大して被害を受けないはずですが この手袋がかなりの年代物で 何か所か破れているのです。穴が開いたら 糸で縫ってなんとかつくろったのですが 同じところばかりを噛まれて穴が開くので つくろえきれなくて 穴がふさげていないところが 何か所かあるのです。本日も やっぱり同じところつまり穴が開いている部分を噛まれてしまいましたので 無防備な部分を噛まれてしまいましたので かなりの負傷を負ってしまいました。 まあかなり痛い思いをしましたが 何とか上半身を押さえつけている間に 奥様にお尻の部分に導入麻酔剤を筋肉注射してくれました。
    導入麻酔剤が効果を発揮するまで二三分かかりますので 必死でそのまま抑え込みました。ようやく導入麻酔が効いてきたので意識が落ちて体中の力が抜けてきました。左手にざっと数えても四か所ほど噛まれて出血していますから 出来るだけ早く手術を終えなくては 負傷した左手が思い通りに動かせなくなります。出来るだけ速やかに気管チューブを挿管して麻酔状態を安定させて さっさと手術を始めました。有難いことに 直ぐに麻酔が安定してかかってくれましたので スムーズに手術が実施できました。
    手術終了後 麻酔から醒めたら またすぐに触れなくなってしまいますので 傷口を念入りに消毒して薬をタップリと塗擦しました。更に しばらくは食事をとらない可能性が強いので 点滴と抗生剤消炎剤を たっぷりと皮下に投与しました。まだ若いので 直ぐに意識が戻り 動き出しましたので 無事に手術は終了しました。予想外の出来事は この子が妊娠していて あと数日で出産しそうな胎児を二ひきお腹に抱えていたことぐらいでしょうか。毛を刈るときに 乳首の周りの毛が円形に脱毛していましたので 予測はしていましたが 本当に生まれる寸前だったのには 驚きました。
    左手の負傷は これから数日痛みと不自由を感じさせてくれるでしょうが まあいずれ治まってくれるでしょう。猫は十日間入院してもらって 抜糸してからお返しになるので まだ長いお付き合いを願う事になりますので 何とか少しでも仲良くなれるように 努力してみます。とはいえ 抜糸するときに また一悶着ありますから その時にはまた負傷しないように 新しい皮手袋を購入しておこうと思います。

  • 9月15日 毎月十五日は お菓子の日なのだそうです

    私は 63歳の爺なのに お酒が一滴も飲めなくて その為かどうか知りませんがいわゆる甘党です。ですが不思議とショッパイものや 唐辛子などの香辛料の効いた辛いものも 何故か大好物です。例えばグリコのリーカレーなら20倍やそれ以上の辛さでもそんなに汗をかかずに 平気で食べきれます。お鍋を食べるときの自分の器には 普通の人の何倍もの柚子胡椒をタップリと溶かし入れます。あまりからいと せっかくの御出汁の味が分からなくなると注意されますが それ位パンチが効いていないと 食べた気がしません。
    ですから 辛いものもすごく好きだけれども 逆に甘い物 例えば善哉などが 大好きです。とにかく小豆の見た目も香りも食感も甚くお気に入りなので お赤飯も大好物の一つです。ごま塩さえあれば 多分今でも三から四合ぐらいは ぺろりと食べてしまうでしょう。餡子としては 粒あんの方がこしあんよりも好みです。餡子のたっぷりと入った 大福餅や饅頭も恥ずかしながら 渋い御茶があれば 幾らでも頂けてしまいます。なのに 私は一生治らない病気 糖尿病にかかっております。血糖値というのは 膵臓から分泌されるインスリンという物質によってコントロールされて 食後は血糖値が急激に上がりますが 望ましい血糖値にうまく調節されるのが 健康な方なのですが 私はそのインスリンという物質を膵臓が上手く分泌してくれないので 高血糖の状態が続いてしまうのです。現在の所 定期的に血液検査をして 血糖値やヘモグロビンA1cの値を調べて 糖尿病の進行度を測っております。現在の所は 検査の一月前から 極力炭水化物を控えるように心掛けておりますので ほぼ正常値から少しだけ上回るとこらへんで キープ出来ておりますので 治療薬の投与は見送られております。
    でも糖尿病は 死ぬまで治ることがありませんから 私は非常に残念ながら 大好きな甘いものを満足いくまで食べることは ずっと許されない悲しい運命なのです。まあ若いころの 自分の不摂生のしっぺ返しを受けているだけのことですから自業自得だと分かっておりますが とっても残念です。なので 一般的なお菓子も 勿論嫌いではありませんが 極力食べないように心掛けております。子供のころから 飴やキャラメルの類は好きではありませんでした。チョコレートもあまり食べませんでした。女性に全然持てないので バレンタインデーに殆どチョコを貰った経験はありませんが 好きじゃないから欲しくない 等と自分を慰めておりました。
    どちらかというと スナック菓子と言った ショッパイ系のお菓子の方がよく食べました。ポテチや煎餅、柿ピーの類は 若いころにこれでもか と言うぐらいに食べてしまったために 糖尿病になってしまったのだと思います。
    現在 病院で検査を受ける三週間前なので お米や麺類 パンの類はここの所ご無沙汰しております。勿論甘い物とも縁のない生活です。別に甘い物には お酒のように中毒性はないみたいなので 辛抱しようと思えば出来ないことはありませんが ただ人間ですから たまには思い切り自分の欲望に任せて 思い切り甘いものを頂く日が何度かあります。そんな日があるから 甘い物 お菓子の類を辛抱できるのだと思います。お酒の好きな人たちが なかなかお酒と縁が切れないように 甘党の人間もやっぱり甘いものと完全に縁を切った生活は出来ません。もし自分が一週間後に死ぬと 予めわかることができるのなら その一週間は思い切り甘いものを食べまくるだろうと思いますが そんなに都合の良いことにはなりませんよね。

  • 9月14日 少し前からスーパーなどで買い物した時のレジ袋が有料になりました

    有料になれば ほんの数円で購入するのがもったいないと感じる人が大部分でしょうから 自然と使い捨てではないマイバッグを利用する人が増える分 レジ袋というプラスチックごみの分量を減少できるであろう という浅はかな知恵から来る発想かもしれませんが そんなに簡単にゴミの減量が出来るのでしょうか。男性でたまにしか買い物をしない人の場合 ほんの数円の出費をいとわずに レジ袋を購入する場合が多いのかもしれません。私のようなけちん坊の場合 ほんの数円とはいえ 殆どの人が購入していないレジ袋を わざわざお金を出してまで買うことに対する不愉快さを感じたくないので 以前に買い物するときに貰って いずれは家庭内のごみ袋として利用するであろうと思って 貯めこんでいた未使用のまたは一度だけ使用したレジ袋を小さく折りたたんで 車に積み込んでおいて 買い物のたびに折りたたんだレジ袋をズボンのポケットに入れて 買い物をしております。
    買い物するたびに無料でもらえていたレジ袋が 有料化されたことによって 確かに買い物するお客さんのマイバッグ利用率は相当に上昇したのは 間違いないのかもしれません。スーパーなどのお店からもらうレジ袋の量が激減したのも間違いないでしょう。但し これまでも皆さん只でもらったレジ袋をそのまま捨てていた人は殆どいないと思います。例えば台所などのごみ箱に装着して 生ごみなどを入れておいて 大きなごみ袋に移すためなどに 使用していたのではないでしょうか。うちのような動物病院の場合 動物の排せつ物のごみや 治療 手術の時に発生した使用済みの綿花やガーゼなどのごみをまとめるのにも 重宝しておりました。
    これまでの生活習慣で スーパーで買い物した時のレジ袋は 私の場合棒状の形にして結んだ状態がコンパクトで扱いやすかったので 大きなレジ袋にまとめて置いておりました。しかし新しいレジ袋がもらえなくなってから 数か月が経ちますので その結んでコンパクトにしたレジ袋のストックが殆ど無くなってしまいました。レジ袋は きちんとその口を結んでしまえば 液体状のものや その臭気を外に逃がしにくいので 生ごみや病院で発生するごみをまとめるのに 便利に役立ってくれておりましたが そのスーパーでもらった分のストックが底をついてしまったら でもやはりこれまで通りにレジ袋は生活に必要なアイテムですから ホームセンターなりでまとめて購入して使用することになりそうです。ですから うちから出るレジ袋のごみとしての量は これまでとほとんど変わらないように思います。一般家庭でも もらえなくなっても やっぱりレジ袋を小さな単位のごみ袋として利用する生活様式は 変化しないのでしょうから 実質的に スーパーなどのレジ袋の有料化が プラスチックごみの減量には 全然つながらなくて 単に買い物するときのお客さんに余計な面倒をかけるだけの 百害あって殆ど一利もない決まり事だと思います。恐らく 頭の悪い木っ端役人が 一応仕事をした爪痕を残したくて 提案した愚作のように思います。
    現実問題として 以前にスーパーからもらったレジ袋のストックが殆ど無くなってしまっていますので どうしようかと悩んでおります。例えばスーパーで買い物をするときには マイバッグを車に常備しておけば 買い物時は困りませんが どうしたって 家庭内でごみを処分するのに 週にそこそこの数のレジ袋は必要です。近所のコーナンで買えば かなりの廉価で 直ぐに買えるのでしょうから 悩まなくてもいいのかもしれませんが ゴミとして出されるレジ袋の量を減らしたくて実施されたつまらない制度のために 不便な思いをさせられるのが 不愉快なのです。実質的にその制度が有効か否かを十分に吟味してから 実行するかどうかを決めていただきたいです。

  • 9月13日 ブドウ中毒の犬が来院しました

    犬の中毒としては ネギやチョコレートが有名ですから 犬を飼っている人なら知らない方はいらっしゃらないのかもしれませんが 犬のブドウ中毒というのは 2000年以降に 初めてアメリカで論文が発表されて 徐々にその認識が世界に広まってきました。現在の所 犬の病気について よく勉強をしている飼い主さんの場合 ご存じの方もいらっしゃいますが その認知度は 高くないように思います。本日の飼い主さんも 知らなかったことはなかったのかもしれませんが 犬が簡単に食せる所にブドウを少なからぬ量放置したのですから 飼い主さんの責任は重たいように思います。
    有害な食品を食べてしまった場合の処置としては まだ食べたばかりのタイミングなら つまり胃の中にとどまっている段階なら 催吐剤を飲ませて 吐き出させてしまうのが 簡単でありかつ確実です。しかしこの子の場合 食べたのが五六時間前なのだそうですから 既に食べてしまったブドウは 腸内に流れ込んでいると考えざるを得ません。来院時には 分かり易い症状例えば嘔吐や下痢などは認められませんでした。ブドウの中毒を起こす成分が 既に体内に吸収されていても不思議ではないぐらいに食してから時間は経過しております。食べたブドウはかなり大粒の種類を二粒で 犬の体重が約四キロほどでしたから 中毒症状が現れるか否か微妙な分量です。
    念のために血液検査を実施してみました。嘔吐下痢 と言った表面的な症状と 命に関わる可能性のある以上は 腎機能の低下です。おしっこは普通にしていると飼い主は答えていましたし 飲水量も普段通りなのだそうです。腎機能の値である尿素窒素とクレアチニンは 正常値をやや上回っておりました。腎機能に 僅かに異常が認められますが 初めて診察する犬ですから 普段の状態が分かりませんので 直ちにブドウの毒素による中毒と判断してしまうのは 早急なように思われます。
    このブドウ中毒という比較的新しい病気が厄介なのは 中毒を起こす成分が判明していないことです。従って 当然解毒剤のような 特攻的な治療効果が期待できる薬も見つかっておりません。それに症例も少ないので 私も経験値が乏しいのが正直な所で 殆ど症状がみられない現状から 今後どのように展開していくか 予測が難しいのです。その辺りの事情は 飼い主さんに正直に説明して 可能な治療は取り敢えず予防的な対症療法しかないことを理解してもらい 治療を実施しました。具体的には現在は嘔吐も下痢もありませんが 数時間後から そのような症状が発言する可能性がありますので 取り敢えずは皮下点滴で 輸液を行い そこに制吐剤や整腸剤 腎機能を活性化する薬などを混注して投与しました。十四歳と結構高齢であったので 同様の薬をシロップの内服薬で投与しました。この後 どのような経過をたどるのか 正直分かりませんが 症状が現れない もしくは幾らか発現しても 薬が効いて 本人が少しでも楽に過ごせてくれる事を祈ります。
    ネギにしても チョコレートにしても ブドウにしても 人間に対しては 有害な成分は含まれておりませんが 犬猫に対しては かなりの確率で 少なからぬ被害を及ぼします。犬には ドッグフードの範囲のものを与えるべきだと 口を酸っぱくして申し上げても 自分が手作りしたご飯が 最高の栄養食だと信じ切っている飼い主さんがいらっしゃいましたが その食材は殆どが人間の食するものですから 意外なものがペットの健康にとって 望ましくない食品である場合が ちょくちょくあります。
    例えば キャベツなどは 人間がいくら食べても まず問題がありませんが 犬にとっては ナトリウムの量が多すぎて 明らかに心臓に負担をかけますから有害なのです。この知識は さすがに現在は相当に広まっていますから 獣医師で知らないものは 恐らくいないように思いますが 十年前ぐらいまでは 獣医師でも知らない人が結構いらっしゃったみたいです。ナトリウムを取りすぎると 人間でいうと塩分過多の食事を続けていれば 確実に血圧上昇から 心臓に大きな負担をかけることになってしまいます。
    私が子供のころには 犬のご飯と言えば 白ご飯に味噌汁やおかずの残り物を加えたものを与えるのが ごく普通の事だったように思います。但しそんな食事をしていた犬の寿命は 十年にも満たなかったのです。現在はドッグフードが凄く普及しましたので ワクチンや薬の開発 普及とともに 大いに犬の寿命を延ばしました。可愛いペットに 自らの手作りで 食餌を用意してあげたい という気持ちは理解できないことではありませんが やはり餅は、餅屋 というようにドッグフードの範囲のものを与えるに越したことはありません。簡単に言うと 人間の食べ物は 全て犬にとってはお勧めできないと考えていれば あんまり間違いはないように思います。
    とは申しますが ペットフードメーカーは凄く沢山ありますけれども 市販されているフードメーカーで 安心してお勧めできるのは 「サイエンス」と「アイムス」位のものです。それ以外のメーカーは 飼い主さんがフードを選ぶポイントは 犬が美味しそうに 嬉しそうに食べる という事なので 必要以上に美味しい味付けをしています。人間も美味しい物 好きな物だけ食べて 元気で長生きできれば 幸せなのですが 美味しいものに限って 油分やコレステロール 塩分などの含有量が多い場合が多いので 口当たりはいいかもしれませんが その類の食材は少なめに食べたほうが 間違いなく長生きできます。
    つまりドッグフードも 人間の食べ物も 健康のことを考えて作れば バランスや味付けにそれなりの制限が加わってきますから それ程美味しい 口当たりの良いフードにはならないのです。人間の場合 好きな物だけを食べ続けて 早死にしても構わないと 自分の意志で決意されたのなら ご自由にされればいいと思いますが 与えられたものを食べているペットに長生きしてもらうためには 健康のことを重視して作ったフードを与えてあげていただきたいと思います。どんなフードを選ばれようと 私には関わり合いがない立場から申し上げていますから 出来たらこの言葉を信用していただきたいです。