7月6日 本日は「サラダ記念日」なのだそうです

「サラダ記念日」という俵万智さんのの歌集が出版されたのは もう三十年以上も前の話ですから 即ち昭和の出来事ですから お若い人たち 特に和歌や俳句などに興味のない方々にとっては 初耳の記念日かもしれません。昭和世代の人間には この歌集はかなりのインパクトがあったように思います。それまで 和歌と言えば 万葉集などの古典文学 つまり古典の授業で接する非常に少ない文字数のそれも古語で表現されていますから 意味するところが分かりにくい文学作品という認識しかありませんでした。所が初めて「「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」という 平易な現代語31文字で綴られた 何とも心温まる一首に 触れた時 それまで和歌には何の興味もありませんでしたが 無条件に感動したことを よく覚えています。
そもそも私は 文学的教養が殆どありませんので 和歌と俳句の違いも 単に表現する文字数が異なることや俳句には季語が必要であるという事位しか 知りませんでした。和歌とは五音と七音を基調としていて 長歌、短歌、旋頭歌などがありましたが 万葉集などで短歌だけが注目されるようになったために 和歌=短歌みたいになってしまったという経緯位は 多分中学の国語の授業で習ったのを微かに覚えています。俳句とは 江戸時代になってから登場したもので 連歌の発句を俳諧の句と言ったのだそうですが それが独立して 短縮されて 俳句と呼ばれるようになったのだそうです。
私はこのブログでも 俳句をしばらく前から 齧っていますと書いておりますが 昨年までは枚方市にある句会に参加させていただいておりました。所が この方面の集まりですから メンバーは私が最年少であるようなお年寄りばかりの集まりでした。コロナ禍の中 私はそんな制限の多い時期だからこそ 猶更積極的に集まって 句会を開いて 俳句と正面から向き合い 自作の句を発表して 批判 指導してもらう機会を大切にしてほしいと 懸命に訴えましたが 思いのほか慎重論ばかりに重きを置かれて 全然集まる機会が作ってもらえなかったので 不本意ながら その句会から脱退しました。私はまだ やっと俳句や句会の 最低限度の礼儀やマナーを身につけたばかりで 本当の初心者なので 出来たら身近に ビシビシと厳しく指導していただける師匠が欲しくてたまらないのですが なかなか見つかりません。定期的に発表する機会がないために どうしても俳句と向き合う時間が無くなってきています。
「サラダ記念日」に自分でも意外なくらいに 感銘を受けましたので それ以来秘かに短歌を作ったりしておりましたが 勿論発表する機会もその歌について批評してくださる方とも巡り合えませんでした。そんな風に私には 短歌や俳句を作ってみたいという願望が秘かにありましたが ほとんど実現しておりませんでした。そんな時にテレビの番組で「プレバト」を見て 現在俳句という形式の短歌と似たような短い文学が注目を集めていることを知りました。いい年をして ミーハーな私は そんな流行に乗って俳句を始めてみただけの事です。せめてもう少し上達していれば 一人で努力しても上達していけたかもしれませんが まだ本当に始めたばかりの 超初心者なので 出来たらご指導いただける 私の手を引いてくださるような先生と巡り合いたいと考えております。
俳句は 自分の身の回りに起こったことを題材として 限られた文字数でその場面や感動した気持ちを表現する 文学だと認識しております。お金がかからないし 言葉を頭の中で 賢明にこねくり回しますから ボケ防止にもなりそうなので お年寄りには 俳句作りというのは 大変ありがたい趣味だと思っておりますので 出来たら今後も続けていきたいと考えております。とはいえ 自分だけで取り組むのは 寂しすぎるし独りよがりを継続しても 上達していけないのは間違いありませんから 仕事を引退したら 何としても厳しく指導していただける師匠を 探し求めたいと考えております。
「サラダ記念日」という歌集は ベストセラーにもなったのだそうですから 当時は かなりの短歌ブームだったのだと思いますが 現在はあまり短歌が注目されていないのかもしれません。でも現代語による短歌は 俳句のように季語を一つだけ用いる という制約がないように思いますので 自分の気持ちを 素直に自由に表現できるのかもしれませんから 俳句に固執しないで この短い文学と積極的に向かい合っていこうと考えております。

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