6月7日  近所の兼業獣医師 小嶋先生

当院の近所で仲良くしていただいている小嶋先生は 日本でも珍しい兼業獣医師です。勿論、不動産業や諸々の副業で 副収入を稼いでおられる獣医師さんはたくさんおられると思います。
小嶋先生は 先祖代々受け継いでこられた 田んぼや畑を守って 農業を副業とされているので、かなり珍しいのではないでしょうか?
田んぼで稲作は勿論、畑でさまざまな野菜や果物まで栽培されていて、農産物を購入した記憶がないのだそうです。
今、密かに田舎暮らしがブームなのだそうです。サラリーマンの方とかに 田舎に移住して 古民家を改築した広い家で のんびりと農業をやってみたい方とか増えているそうです。実は私も、病院の仕事をリタイヤしてから石垣島にでも移住して、バナナやマンゴーの栽培をしてみたいと思っています。
きちんと動物病院の経営をされながら 農業も上手に頑張っておられる小嶋先生は 農業に憧れておられる方から見ると すごく羨ましい存在かもしれません。
ただ、動物病院の仕事は 気楽そうに思われているかもしれませんが 結構神経を使う仕事です。例えば、ワクチンの接種です。注射液をポンプに吸って、動物に射つのに一分もかかりません。数百円で購入したワクチンを接種して、数千円の代金を頂きますから、一般的な仕事に比べて、楽で効率的に見えるかもしれません。ただし、ワクチンを接種するとまれにアレルギー反応で顔が腫れあがったりすることがあります。そのような副作用に対して適切な処置ができる知識と準備が必要です。更に、ワクチンが原因で動物が死亡する場合も 極まれにはあります。そのような状況で 飼い主さんの納得のいくような説明ができなければ ワクチンは接種できません。勿論、手術などは 直接動物の命にかかわる仕事ですから、非常に神経を使い、疲れます。うちの病院は 割と暇でのんびりと仕事をしていますが、休みの水曜日はからだを休めていることが多いです。小嶋先生の場合、特にこれから田植えが始まり いわゆる農繁期になるので 病院が休みの日こそお忙しくなると思います。
小嶋先生と私は同い年で誕生日も近いので 体の疲れ具合とかも似たり寄ったりだと思います。あまり無理をされずにお互いに長生きを目指して頑張りましょう。

 

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