10月15日 ハンコレスの時代は やってくるのでしょうか

私は 携帯にしてもガラケイを後生大事に首からぶら下げている人間ですから 時代遅れの省庁のような人間であることは 十分に自覚しております。現代は デジタル化された時代なのだそうで そもそも書類自体が昔のように 一枚の紙きれではなくて データ化されることにより いちいち紙にハンコを押す作業を必要としなくなり 電子印鑑なるものによって書類の決裁が とってもスムーズになるのだそうです。私のような典型的なアナログ人間からすれば 一枚の書類に自分のハンコを押して 提出すると 係長から課長更には部長さん さらにその上の重役さんのハンコが連なって ようやく決済される時代にしかサラリーマンを経験しておりませんので 現代の会社の書類のペーパーレス化が 具体的にどの程度徹底されているのか 見当もつきません。
まあ私の今後 ハンコを押す必要がある作業や事務手続きがどれくらいあるのか 分かりませんが やはりこれまでのように紙切れにハンコを押して契約書を交わすような時代ではなくなってしまうのでしょうか。昔なら大きな買い物をするための重要な契約書を交わすときには 実印という特別な印鑑を押印して 役所から発行される印鑑証明なる書類まで添付したりしましたが 今後は実印の出番もなくなってしまうのでしょうか。一般人の私は ああこれからはハンコを押す機会が少なくなるのだな 時々役所なんかで書類を貰うのに 印鑑を忘れたがために面倒な思いをしたことがありましたが そういう事がなくなるのであれば うっかりの多い私にしてみれば 助かるなあ 位の感覚しかありませんが 印鑑業界や 町のはんこ屋さんは 存続の危機に瀕しているのかもしれません。現在は 私のように 林 というありきたりの名字ですから 旅先などでどうしてもハンコが必要になった時には 大き目のホームセンターなどを探せば 三文判が割と簡単に手に入りますので わざわざはんこ屋さんを探し求める事もありませんが 珍しいお名前の方なんかの場合 ちゃんとしたはんこ屋さんでなければ 扱われていないケースも多いのかもしれません。ハンコレス時代の到来は ハンコ業界に関わっておられる方には コロナ禍どころではない存亡の危機がやってきているのかもしれません。
ハンコレス という風潮は 紙きれによる書類が 減少していっている昨今では 必然的な流れなのかもしれません。まあハンコが押してあれば その人が承認したことを証明しているかのような 昔からの感覚がありますが ハンコなんて誰がどのような意図で押したのか 保証するものは全くないのかもしれませんから ハンコさえ押してあれば 安心できるという感覚自体が怪しいのかもしれません。以前は 宅急便を受け取るときも 紙切れにハンコを押さないと受け取れなかったように思いますが 現在はタブレットにペンが渡されて 記名してくれ という会社が増えてきています。昔外国のドラマで 荷物が自宅などに届いたときに サインだけで受け取れていたのに なんとなく違和感を感じていましたが 何でもかんでもハンコを求められていた日本がずれていただけなのかも知れません。
こんな時代ですが 婚姻届けなどは やっぱり当事者や保証人が 気持ちを込めて押印した書類を届ける習慣が残っているのだそうです。私が年明けにやっている 確定申告の作業も 電子化してそのデータだけを提出することが かなり以前から行われているみたいです。昔は 税務署から届いた 決算書や申告書に手書きで文字や数字を書き込んで 税務署まで持参して提出していました。私は現在 パソコンの会計ソフトを利用しておりますので 決算の作業は データをパソコンに入力して ソフトに決算書の作成をお任せしております。プリントアウトしたものを二部作って 捺印欄にハンコを押して 税務署に提出に出かけております。決算書はほんの幾つかの数値と文字を記入するだけで ものの十分もあれば終わりますので 手書きで行っております。これぐらいは 自分で記入しないと 確定申告の作業を自分で成し遂げた気分が味わえないからです。
いつも二月になって 税務署がすいている時期に 決算書と申告書を持って 税務署を訪問して 書類を提出して その控えの書類に税務署のハンコを押してもらったものをファイルの綴じこんで私の確定申告の作業が完了いたします。別にデータを送ってもいいし 郵送用の封筒が書類に同封されていますから その封筒に入れて郵送で済ませてもいいのですが 私なりの確定申告の作業の完了を実感するために わざわざ税務署に出かけて 提出して ハンコを押してもらった控え書類をファイルする作業を行っています。
いずれは 確定申告なども データの送信 または郵送のみでの受付になってしまうのかもしれません。その方が税務署としても楽だし 間違いもなくなるのかもしれませんが やはり私のような昔気質の人間は 役所に持参したいという気持ちが 強いので 私が確定親交をする後二三年は今のままの提出方法がけいぞくしてほしいものだと思います。
世の中 確かに紙きれの書類よりもデータの方が 間違いや紛失の心配もなくなり 安全で確実で 便利なのかもしれませんが 時代の流れに追いつけなくて困っている人間が少数かもしれませんが いるのは間違いないので マイノリティな存在にやさしい世の中であってほしいものだと思います。  

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