10月27日 1993年の本日いわゆる「ドーハの悲劇」が起こりました

私はスポーツでは野球が一番好きで その次に興奮するのがアメリカンフットボールで 続いてラグビーが面白いと思います。基本的にチームプレーが好きなので 個人でやるスポーツにはあまり興味がありません。従って 正直な所 サッカーにはあまり興味がないし 知識も殆どありません。勿論基本的なルールは知っていますが 細かいポジションの名前とかになると分かりません。

そんな私でもサッカーのワールドカップがひょっとしたらオリンピック以上に規模が大きく 関心を集める大会であることぐらいは知っています。最近の数大会では 日本が辛うじてではありますが本大会に連続出場していることも そしてほとんど負け続けていることもある程度は知っているつもりです。

1993年というのは そんな日本がどんなに頑張ってもワールドカップ予選を突破できず 本大会に進むことが夢だったころの出来事です。アジア最終予選に進み六か国による総当たりのリーグ戦でした。即ち五試合をしてその結果の勝ち点、得失点差、総得点などにより順位をつけて 上位二か国が本選にすすめることになっていました。

日本は四試合終わったところで勝ち点、得失点差によって首位に立っていました。最終戦に勝てば勿論無条件に予選を突破できますが引き分けると他の試合の結果次第では 予選突破の可能性がある位置にいました。最終戦の相手国はイラクでイラクも勝てば予選突破の可能性が多少ありますが 引き分けでは本選にすすめない状況だったようです。

試合は終盤まで日本が二対一でリードしていましたが 90分を過ぎて 数分のアディショナルタイムに入り イラクに同点ゴールを決められて引き分けに終わりました。勝てば確実に予選突破できたのに あと数分のところで引き分けて 結局韓国の方が日本よりも順位で上回って 本選に出場となりました。

あと数分の所まで 本選に出場できていたのに 結果的には予選突破できませんでした。この出来事を何故かサッカーファンや関係者の人が「ドーハの悲劇」と呼びならわしているみたいです。イラクは引き分けたところで 本選にすすめるわけではないのに何故か頑張って最後の最後で引き分けに持ち込んだから 悲劇なのでしょうか。

一説にはイラクの選手はこの試合に負けると むちうちの刑が待っていたので 必死こいてたたかったと言われていますが それは後付けのどうでもいい理由だと思います。試合に出場しているのは サッカーで生計を立てているプロの選手ですから チャンスがあれば積極的に得点を狙うのは極ごく当たり前の事だと思います。最後の一秒まで全力で得点を取りに行くのは極当たり前の事です。ですから日本が引き分けに持ち込まれたのは 日本の実力が足りなかったからです。結果的に韓国に順位を抜かれて本選にすすめなかったのは 日本が弱かったからだと思います。

私はサッカーに殆ど興味がないので 誰もが「悲劇」というのだから 例えばイラクの選手が明らかな反則を犯しながら審判が見逃してしまったり、審判の明らかな誤審があって 引き分けに持ち込まれたのかと思っていました。所が 後日になってその試合をじっくりと見る機会がありましたが 試合としては極普通であり公正に裁かれたゲームだったと思いますから 何故殊更に「悲劇」という表現を使いたがるのかさっぱり理解できません。

確かに本選出場にあと一歩まで迫ったのは事実ですが 結局は実力が足りないから 弱かったから出場できなかっただけの事だと思います。ですから私は「ドーハの悲劇」という表現は自国の弱さを美化しようとしているだけの情けない惨めったらしい表現だと思いますから なるべく使わないようにした方が良いのではないかと思います。

ちなみにタナボタで出場が転がり込んできた韓国ではあの試合の事を「ドーハの奇跡」と表現しているのだそうです。奇跡と言えば1996年のアトランタオリンピックで日本が予選リーグの試合でブラジルに1対0で勝ったことを「マイアミの奇跡」と呼びますがこちらは確かに奇跡的な出来事だと思います。ちなみにこの試合をブラジルでは「マイアミの屈辱」と呼ばれているそうです。

日本はせっかく第一戦で大金星を挙げたのに結局D組三位に終わり(得失点差により)予選を突破できないという残念な結果に終わりました。まあ一位突破のブラジルが銅メタル、二位突破のナイジェリアが金メダルに輝いたのですから レベルが高すぎて 致し方のない結果かもしれませんが 当時としては予選リーグ戦で二勝をあげていて予選突破できなかったケースは初めてだったのだそうです。

以上サッカーに殆ど興味のない私が一生懸命に過去のデーターを調べて書いても 面白い内容になる訳もないので 本日はこの辺りで御終いに致します。

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