11月14日 旅行二日目です

辰野町の体験宿泊所に無料で泊まらせていただきました。朝いつものように六時ごろに目覚めましたので またいつものようにシャワーを浴びました。初めての湯沸かし器なので温度調節が難しくて 丁度いい温度になかなかできなくて若干苦労しました。朝ごはんは 昨夜炊いたご飯に ベーコンエッグと昆布の佃煮 おつゆ代わりのカップうどんで 昨夜と同様に管理人さんと一緒に食べました。朝ごはんを食べ終わると 限られた時間を有効に活用したかったので 管理人さんお薦めの観光スポットが 宿泊所の割と近所にあるみたいなので 先ずはそこを訪ねてみることにしました。
横川と言う所にある 蛇石という珍しい地形が 観光スポットになっているのだそうです。八時半ごろに宿泊所を出発して 横川に向かって走り出しました。天気予報では昼ごろから雨模様とのことでしたが 悪い方にはずれてしまって もう小雨が降っていましたが お天気に文句を言っても始まりませんので ブツブツ文句を言うだけで諦めました。やはり私の日ごろの行いに問題があるのでしょうか。横川はダムガある位ですから 町はずれのかなりの田舎ですが 無料で利用できるキャンプ場があるので 暖かい季節の土日は相当に賑わっているらしいのですが 紅葉のシーズンも終わりかけの平日の朝方ですから 私たち以外は誰も見かけませんでした。
落ち葉をかき集めて車に積んでいるオジサンがいましたので てっきりここのの管理人さんだと思って話しかけました。「蛇石と言うのは 何処にあるのですが?」「そこの狭い道を降りていくと川の流れの中に見えているよ」と教えてくれました。落ち葉が凄く溜まっていて 雨で滑りそうな小道でしたので 滑って転びそうだったからその道を少し降りたところから川の水面を覗き込むと 珍しい模様の本当に蛇が水面をはっているように見える特異な岩の連なりが見えました。百聞は一見にしかずと言いますが パンフレットの写真で見て想像していたものとは 全然異なっていましたので 小雨の中ですがわざわざ訪れてみてよかったと思いました。それから管理人だと思っていたオジサンは 後で確認するとこの川にしょっちゅう釣りにやってくるオジサンがたまたま居合わせただけだったそうです。落ち葉を車に積んで持って帰って何に利用するのでしょうか。
取り敢えずは 雰囲気の良さそうなキャンプ場と蛇石 という珍しい観光スポットを確認できましたので 昨日一日おつきあいしてくれた役場の女性とまた町役場の駐車場で落ち合いました。事前のメールで本日の午前中に辰野町の観光スポットを巡りたい旨を伝えてあり 幾つか候補の場所を教えてもらっていました。所が 生憎のお天気でしたので 何処に出かけてみようか迷っていましたが その女性のお気に入りのスポットである小高い場所の展望台のような場所に案内してもらいました。
言葉で道順を説明してもらってはいましたし 地図を見れば大体の場所は見当がついていました。但し「坂道を上りつめたような地点から道が二又に分かれているので舗装されていないワイルドな道の方へ進んでください」と説明されていましたが もし自分たちだけでその場に辿り着いても 落ち葉に埋もれたかなりの急斜面でしたから 初めてであればとてもじゃないけれども進めないようなかなりのワイルドな道でしたので 案内してもらってよかったです。
展望台に歩いて登りましたが 小雨が降る天気でしたから 当然の事かもしれませんが 霧と言うか雲に隠されてしまって見通しが凄く悪かったです。天竜川の川沿いの地域に伊那谷地方が広がっているのですが 晴れていれば辰野町の南に続く本日昼からお邪魔する箕輪町や南箕輪村 伊那市等の辺りまで 奇麗に見えるのだそうですが 小雨降る本日は辰野町の南縁まで位しか見えませんでした。雨が降り寒さもそこそこなので晴れていれば ベンチに座って のんびりしたいような場所ですが 比較的僅かの時間で切り上げました。
その後中途半端に時間が余ったので 時間に余裕があれば尋ねてみたいと思っていた神社へ出かけてみました。但し 雨脚が強まってきていましたので 車から降りてお参りにはいかないで 車の中から眺めるだけにしました。ちょうどお昼ご飯タイムになってきましたので ここはやはり信州名物のお蕎麦を頂くことにしました。結構寒い時期なので 関西では当然暖かいお蕎麦に天麩羅などをトッピングするのが一般的だと思いましたが 信州ではそこそこ寒くなっても 盛り蕎麦を冷たいお出汁で頂くのが一般的なのだそうです。
盛り蕎麦 ザル蕎麦の類は 一人前食べても殆どお腹が膨れないような気がするのですが 案内してくれた女性から この店の大盛りは結構食べ応えがありますと言われましたので 期待して待っていたら 予想以上に大盛りだったので嬉しかったです。メニューに蕎麦がきと言うものがありました。私はこの食べ物を昔読んだ小説の中で 見て名前は知っていましたが 未知の食べ物でしたので注文してみました。出てきたのは 小鉢にそば粉でできたお饅頭のように丸いふっくらした物体が入っていて 熱いお出汁に山葵をとかしたもので頂くようです。食べてみるとふっくらとして 美味しかったです。注文しなかったけれど蕎麦汁粉と言うのは 恐らくこの蕎麦饅頭にお汁粉がかかっているのでしょうが 甘党の私としてはかなり魅力的でしたから 次回に来た時には 注文してしまいそうです。
予想以上にボリュームがあり お店を出るときにはゲップが出そうになりました。お店を出た所で 一日半案内してくれた女性とお別れして 二つ目の目的地である箕輪町の町役場へ向かいました。隣町ですから ほんの十五分位で到着しましたが 道順をメモした紙を忘れていましたので 曲がるべき信号を見逃してしまい 若干手間取って約束の時間ぎりぎりに到着しました。私は自他ともに認めるだらしない人間ですが 約束の時間に遅れる事だけは許せない性質なので ギリギリですが間に合って ホッとしました。
箕輪町で相手をしてくださった方は 予想していたよりも年配の男性でした。私たちのような移住希望者の案内の経験も豊富なベテランなのかと期待してしまいましたが 正直予想が外れて かなりガッカリしてしまいました。辰野町の女性と比較しては悪いのかもしれませんが 町の案内の仕方が 全く要領を得ていないのです。こちらは生まれて初めてこの町を訪れる訳ですから 買い物する場所や遊ぶ場所 病院などの 重要ポイントを案内してくれることを期待していたのですが 町の外回りばかり案内されたのです。そんな町の外回りばかり案内されても 初めて走る道だし 私は方向音痴で距離感にも疎いので 町のどういう所にどのようなものが配置されているのか全然わかりません。
晩御飯は 自分で買い出しをして宿泊所で自炊するので 食材を買い出しするのに適当なお店を紹介してほしかったのですが お店の場所を地図で教えてくれるだけで 地図のよく読める奥様はある程度理解できたみたいでしたが 方向音痴の私にはその位置関係もほとんどつかめなかったし 辰野町の担当者はやはり女性目線でお店を紹介してくれますから 何軒かのお店の特徴と位置関係を分り易く説明してくれました。所が 普段食材の買い物などしたことのない男性の説明ですから 単に地図を見ればわかるのにお店の前を通り過ぎて店の名前を告げてくれるだけでした。
挙句の果てには 翌日朝一番で リンゴ農家にお邪魔して収穫体験をさせてもらう予定になっていましたが 通りかかった際に「明日九時までに この家まで来てください」と言われてしまい 腹が立つ前にあきれてしまいました。そもそもスタート地点の宿泊所の場所さえまだ案内されていませんから 分っていないのです。まだ未知の場所からスタートしてこの家に時間を指定されて 来てください 等と言われても 道順は見当もつかないし 距離感も分りません。全く初めての箕輪町での移動ですから 朝の混み具合も検討がつかないので 九時に到着するのには 何時ごろ出発すればいいのかさえ皆目わかりません。
近ごろかなり温厚になってきているように自覚していた私なのですが いきなり知らない町で「九時にここまで来てください」等といきなり言われても来れるはずがない様に思いましたので その考えをストレートに案内してくれた人にぶつけてしまいました。奥様が 私を窘めてその場の雰囲気を和ませてくれましたので 何とか治まりましたが そのままだったら 私が「不愉快だから帰る」と言い出しかねない位に 私は腹を立てていました。初めて訪ねてきた移住希望者を案内するのにしては あまりに配慮というか思いやりが足りないように感じたからです。辰野町の担当者が 非常に心のこもったもてなしをしてくれたので その落差の大きさに 凄く驚いてひっくり返りそうになってしまいました。
最後に宿泊所へ案内されました。現在は閉鎖されている 診療所の別棟の住居部分が 宿泊所として利用されているみたいです。中はホテル並みに新しくてきれいでした。但し無料で宿泊させてもらうのだから 当然かもしれませんが 帰る時にはついた時と同様に 掃除の行き届いた状態まで奇麗にしてから帰るのがルールなのだそうです。LDKはかなり広いのですが 煙突のついた石油ストーブが据え付けてあり 凄い暖房力で一気に部屋を暖めてくれました。煙突がついているので 普通の石油ストーブの様に消化した時の臭いも全然気になりませんでした。
昨日お邪魔した移住の先輩方のおうちはいずれもまきストーブで それなりに暖かかったし 燃料のまきは 上手くするとただで手に入るのだそうです。但し自分で適当な大きさに割らなければならないのだそうですが いい運動になるみたいで悪くないのかもしれません。でも灯油ストーブの方が費用はかかるのでしょうが 臭いも全然気にならないし 楽ちんで良さそうに感じました。巻きストーブは上手く活用すると 結構料理にも利用できそうなのが魅力的でした。
まだ時間が早かったので 近所のモミジの名所 その名もモミジ湖と言う観光スポットへ出かけてみました。以前として小雨が降り続いていましたが

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