12月10日 1941年の本日 坂本九さんが誕生しました

1985年の8月12日 43歳で飛行機事故により亡くなられましたが もう三十年以上も前の話ですから お若い方はその存在すらご存知ない方も多いのかもしれません。私だって自分が生まれる前に無くなってしまった歌手の事など 知らないのが当然のように思います。但し 坂本九さんの「上を向いて歩こう」は 日本人では最初でひょっとしたら最後かもしれないアメリカで最も権威があると言われているビルボード誌のヒットチャートにおいて三週連続で一位を獲得した歌手なのです。英語訳のアメリカ版も販売されたみたいですが 一位を獲得したのは 坂本さん自身が歌う日本語版だったことは 特筆に値すると思います。
私が一番好きなアメリカの歌手はカーペンターズですが その名を世界に知らしめた初期の大ヒット曲「遥かなる影(クロストゥーユー)」ですら 二週しか一位を獲得していません。ですから「上を向いて歩こう」のヒットが すさまじい勢いだったと分るように思います。何にしても これまでに日本人の誰も成し遂げた事のない偉業を成し遂げたのですから ひょっとしたら将来お札に登場する初めての芸能人になっても不思議がないぐらいに偉大な人物だと思います。
私もかなりの昔の事ですから 坂本さんの事はあまり存じ上げないのですが 奥様の柏木由紀子さんが 非常にチャーミングな女性だったことが印象的です。坂本さんは 凄い人気者でしたから スタートしてのオーラをお持ちでしたが そんなに正統派の男前ではなかったように思います。私の様に自分の見栄えに自信のない男としては そんなに男前でもないのに あんなに美しい女性を奥さんにできるのだから 私だって頑張れば チャーミングな女性を射止める事が出来るのかもしれないと 人生に希望の光を頂いた 有難い存在でした。
坂本さんのヒット曲としては 私たちの世代なら知らないもののない曲ても「見上げてごらん夜の星を」とか「明日があるさ」、「涙くんさよなら」「幸せなら手をたたこう」など枚挙にいとまがないようです。「遥かなるアラモ」と言う名曲を歌っていたことは全然知りませんでした。この曲は かの名優ジョンウェインが主演、監督、制作した「アラモ」と言う映画の挿入歌になっていて ブラザースフォアが歌い それなりにヒットした名曲です。残念ながら 映画自体は アメリカではそれほどヒットしませんでしたが 日本では兵士と家族の別れのシーンなど いかにも日本人好みの演出でしたから 相当に評価の高かった作品だと思います。
この映画の挿入歌「遥かなるアラモ」と言う曲は 私が一つ目の大学時代に在籍した合唱団で 気の合うメンバー四人で組んだカルテットの 一番最初に取り組んだ曲であり 一番多くステージで披露した曲でもありますから 人一倍思い入れがある曲です。一度聴いたら 凄くいいメロディーで 必ず耳に残る そして心にしみる名曲ですので 今ならインターネットで簡単にブラフォーの歌声がたのしめますから 聴いてみられることを 強くお勧めします。
話を坂本さんに戻しますと 43歳と凄く若くして 人気絶頂のさなかに あまりにも突然亡くなられたのですから 他人事ですが 残念無念な気持ちになります。まだまだ仕事も沢山やりたかったでしょうし 美しい奥様と 可愛い娘さんが二人もいらっしゃったのですから さぞかしこの世界に未練が大きかったと思います。たまたま乗り合わせた飛行機が 墜落してしまったわけで ご本人には何の非もなくて ただ運が悪かっただけの事ですから 何とも悲しくて悔しい気持ちになってしまいます。三十年以上も過ぎてはおりますが 心からご冥福をおいのりいたします。

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