3月17日 日本各地のオーケストラが ピンチのようです

勿論 コロナウィルス感染症のおかげで あらゆる方面のお店や企業が大ピンチだし 観光地なんかも 一番の稼ぎ時かもしれないこの時期に閑古鳥が鳴いているそうなので 経営の危機を迎えている旅館やホテルが 幾らでもあるみたいです。スポーツもプロ野球がいつ開幕するのかさえ 分かっていないようですが 無観客での試合が プロ野球と言えるのかどうかさえ疑問だと思います。オリンピックも 延期されるのか中止になってしまうのか 見当もつきませんが どちらにしても 清浄な状態で開催されることはあり得ませんから スケジュール的にも厳しいみたいだし 選手のコンディション作りも 通常の環境や時間的な制約からして ベストの状態で参加できるかどうか 難しいようです。
詳しくは 公益法人の制度についてよく知りませんが 多くのオーケストラが 公益法人化されているみたいなのです。公益法人化されると 税制の面で優遇されるなどのメリットはあるはずですが 営利目的の活動は禁止されていますから 金銭的な体力に極めて乏しい運営形態になってしまうのだそうです。オーケストラの場合 必要経費としては 会場の借り賃や 楽器の運搬費 そして楽団員の生活を保障するための給料位は何とか認められているのでしょうが それ以上に稼いで資金をプールしておくことが難しいみたいなのです。
ですから聞こえはw類ですが 自転車操業に近い運営形態をとらざるを得ないようなのです。従って 定期的に演奏会を開いて 観客に支払ってもらう代金が そのままそのオーケストラの運営に用いられるみたいなので この時期の演奏会自粛が続くと 楽団員の生活費すら賄えなくなってしまい オーケストラの存続自体が難しくなってくるのです。ヨーロッパのようにクラシック音楽が生活に根付いている文化の国であれば 自ずとオーケストラを救おう といった声が上がり 民間からもお役人からも 救いの手が伸びるはずですし アメリカみたいに寄付行為の大好きな国なら どこかのお金持ちが ドカッと寄付して この騒ぎがおさまるまで大丈夫な位の金額がオーケストラに振り込まれて 何とか存続できるのかもしれませんが 日本のように普段から辛うじて存続できている場合が多いであろう オーケストラにしたら 現在地獄の苦しみを味わっているように思います。
宿泊施設やお店なら一時的に閉めてしまって 別の仕事で何とかつないでおいても 施設さえ無事に残っていれば 何とか時期を見て再開できる見通しが立ちやすいのかもしれませんが 楽団員の方の場合 何しろつぶしが利かない職業ですしですし 毎日一定時間の練習を欠かせないのかもしれませんが練習するにもそれなりの防音設備がある場所が必要かもしれませんから 他の仕事をして無給の期間を食つなぐこともかなり難しいのかもしれません。一旦 オーケストラを 解散してしまうと 上手いコネでもあれば 他のオーケストラに潜り込めたりもするのかもしれませんが 一旦楽器との生活にピリオドを打ってしまうと 復帰したくても難しいのかもしれません。スポーツ選手が 一時的にでも練習を中断してしまうと 元のコンディションに戻すのが 非常に難しいのと似ているように思います。
各地で頑張っておられるオーケストラの楽団員の皆さんは 私も音楽にはいろいろと関わってきた身としては 憧れと尊敬を持ってしまう 職業ですが こんなつまらない感染症のために 仕事の根幹から揺るがされてしまって 本当に悔しい思いをされておられるのだと思います。少なくともこの感染症騒ぎは 春になって暖かくなりさえすれば 治まってくるように思いますので 現在の所は 歯を食いしばって 耐え忍びながら 練習を継続されて 楽団員としての実力を落とさないように努力されることを期待します。そして日本でのクラシック音楽の普及というか文化として根付くために 頑張っていただきたいです。

ブログ一覧