5月7日 ゴールデンウィーク明けの休診日です

やっと今年のゴールデンウィークが明けました。今年は曜日の巡りが良くなくて 後半の四連休しかホテルも混みあいませんでしたし 盛り上がりに欠けるゴールデンウィークだったように思います。少なくとも安倍ちゃんが言うようにアベノミクスの成果のおかげで 国民の給料が上昇して気持ちが大きくなり 派手に旅行に出かける人が増えたようには全然思いません。

相変わらずニュースでは海外旅行に出かける人たちが空港から報道されていますが 勿論海外へ家族で旅行に出かけるのですから それなりに余裕のある人たちかもしれませんが 正直あまり羨ましいとは思いません。本当に余裕のある人なら 混みあうこの時期を避けて それもほんの数日の慌しい日程で旅行の予定など組まないと思います。よく出かけるディズニイーランドも一年で一番混みあう時期かもしれませんが 何時もでかけるのは一番空いていると予想される二月です。その時期でも十分に行列は出来ますから 一度この混みあう時期にどれだけ混みあっているのか知るために出かけてみたいですが まあ現実的には無理でしょう。

ゴールデンウィークはさすがに病院もある程度賑やかでしたから その分疲れているのでのんびりとしようと思っていましたが朝の四時ごろに電話で起こされました。拾った子猫の様子がおかしいという事なので 直ぐに来院してもらいました。まだ目が開いたばかりの赤ちゃんネコで体温が測れないぐらい下がっていて死ぬ一歩手前の状態です。とりあえずドライヤーで体を温めながら酸素マスクで呼吸を楽にしてあげました。前日近所の病院に行きレントゲンを撮ったら肺が白くなっていて呼吸が苦しそうだったので肺炎だろうと診断されて治療を受けたのだそうです。

具体的な治療は抗生剤を注射してもらっただけなのだそうです。聴診すると肺に水が溜まっていそうな音が聞き取れましたので 肺水腫を疑いましたが 利尿剤は飲み薬でもらったが吐き出して飲まなかったのだそうです。百グラムあるかないかの子猫なので 静脈を確保して静脈点滴を入れるのは無理みたいでしたので 皮下に取り敢えず温めた点滴とショック状態を改善する薬 抗生剤 消炎剤 利尿剤をたっぷりと混注しました。後は入院室を酸素室の状態にして 体温が平熱にまで上がるようにセッティングして預かることにしました。

取り敢えずの治療が終わって外を見るともうすっかり明るくなっていました。自宅は枚方公園の近所らしくてかなり遠いし勿論バスなども未だ動いていない時間なので 自宅の近所まで飼い主さんを送っていきました。飼い主さんは二十代半ばぐらいの かなりお美しい女性でした。ご本人にも面と向かって「こんなチャーミングな若い女性でなければ 車で送ったりしませんよ」といいましたが「男性は皆さん親切にしてくださるものだから 若い女性でなくても先生なら車で送られると思います」とその女性は仰いました。

この飼い主さんは根本的に勘違いをしています。この人は生まれてからずっとかなり美しい女性なのだと思います。男性はかなりお美しい女性にはごく当たり前に 場合によっては必要以上に 常に親切にして差し上げるものです。でもそれほど魅力的でない女性に対してまで いつもいつも親切にする男性がいらっしゃらないとは申し上げませんがどちらかと言えば少数派だと思います。

男性は基本的には女性に親切にする場合が多いのかもしれませんが 時と場合によることもあるのです。ですから、外見的にそれほど美しくない女性は男性がいつも親切にしてくれるなんて勘違いはしておられないと思います。ただ、お美しい女性の場合はその容姿から危険な目にあう可能性も常に孕んでいますからそれなりの十分な注意が必要であることまで自覚しておかれるべきだと思います。

せっかくのお休みですが 目の離せない状態の入院患者が出来ましたので こまめに面倒をみて 元気になってお返しできるように頑張ろうとと思います。

 

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