6月6日 本日は「おけいこの日」もしくは「楽器の日」と言われています

昔から 習い事は六歳の六月六日から始めると上達すると言われているからなのだそうです。私は「666」と言う数字からイメージするのは 映画「オーメン」にまつわる不吉な出来事しか予感できないので いい印象はありませんし 習い事が上達する根拠としては 凄く希薄な気がします。年齢的には 小学校の一年生ぐらいでしょうから 楽器などを習い始める時期としては 丁度いい時期ではあるのかもしれません。

私自身は 五歳の頃から何故か木琴を習い始めました。小学校に上がると マリンバと言って木琴の下に金属製のパイプがあり パイプのおかげでよく響く美しい音が出る楽器に変わりましたが 結局小学校の六年生まで続けました。小学校の音楽の時間に 皆で合奏をする場合は 勿論マリンバのスペシャリストとして 偉そうに演奏していたのを覚えています。他の皆が結構苦労しているけれど 合奏で担当するマリンバーのパートは 普段練習する曲に比べて 非常に簡単であり 殆ど初見でも弾けるぐらいのレベルだったからです。お蔭で 音楽の成績は 割と簡単に5を貰っていました。

マリンバを小学生でやめた理由は 小学校の三年生からピアノも同時進行で習い始めたことにあります。二つ下の妹が 幼稚園の頃にオルガン教室に通い始めて 小学校に上がってからは 近所のピアノの先生の所へ通うようになりました。面白そうだったので 私もピアノを習い始めました。始めたのは妹よりも遅かったのですが 年上ですし マリンバの経験がありましたから 楽譜を読む力がそこそこありましたから それこそバイエルは一週間で卒業して すぐに妹を追い越しました。

中学に上がる時に 部活動などもありますから 二つの楽器を習い続けることは 時間的にしんどくなりましたので 将来的にどちらの楽器を続けた方がいいのか考えて ピアノを選択しました。結局ピアノは 高校二年生まで続けましたが 当時は男なのにピアノを習っていることが 何となく恥ずかしくて 学校の友達たちに内緒にしていました。中学の時の部活がバレーボール部で 突き指しやすい種目でしたから 発表会の近い時期には ウッカリ負傷しないように慎重にプレーしていました。

高校までピアノを続けましたし それなりに一生懸命頑張ってきましたので ピアノを続けるべきが 或いはあくまでも趣味の一つとして捉えて 大学受験勉強が忙しくなる高3になる時に 一旦お休みするかで それなりにじっくり考えました。ピアノをやっている人なら理解して頂けると思いますが 高校二年生の頃に チェルニーの練習曲集五十番の中ごろを弾いていましたから 一流でなければ音大のピアノ科を目指せないことはないぐらいのレベルでした。

しかし 私は腰抜け野郎なので 単なる素人の発表会程度の演奏会でさえ ビビってしまって普段十回弾いたら九回上手く引ける部分を 殆ど演奏会の本番で失敗していました。妹は私と真逆で 普段十回に一回ぐらいしかきちんと弾けない部分を 本番で殆ど成功させていました。技術的な事は 練習を繰り返すことで克服できるように思いましたが 精神的な部分の弱さは 一生ピアノを続けるとしたら ネックになってくると思いました。

それに私は男ですから 普通の大学に進学して 普通に就職して 一人前の男になる方が 将来的にも安心であるように判断して ピアノはあくまでも趣味の一つとして考えるようにしました。妹は結局ピアノを選択して 大阪音大のピアノ科に進みました。勿論演奏家にはなれませんでしたが 自宅でピアノ教室を開いて それなりに充実した人生を歩んだのだと思います。

私も技術的には 妹よりも常に一歩先を進んでいましたから ピアノを選択すれば それなりの音大に潜り込んで 何とか卒業して それこそ音楽教室の先生位にはなれたのかもしれませんが 男の一生続ける職業としてはどうだったのか疑問です。但し一般の大学を目指したけれども 結局落ち着いたのが 立命館大学理工学部化学科 と言う中途半端なレベルの大学でした。まあ取り敢えずは進学しましたが 授業に興味が湧かなくてサボってばかりで サークル活動の合唱にばかり打ち込んだ四年間でした。

四年の時の就職活動で 塩野義製薬 と言う一応は一流の企業に採用されましたが 仕事の内容に興味が持てず 熱意が湧かなくて結局は長続きしないで 数年で辞めてしまいもう一度大学に進むという大きな回り道をしてしまいました。結局は一年近く受験勉強をやり直して 岐阜大学農学部獣医学科に潜り込んで 現在に至っています。こんな大きな回り道をした人生が 結局のところよかったのか悪かったのか よくは分りません。でも今更やり直すこともできませんから 現在の延長線上で出来るだけ悔いの残らない人生の終末を迎えたいと考えています。

人よりは回り道した分 それなりに損しているのかもしれませんが 二つも大学を卒業出来て それぞれから得られたものは少なくなかったように思います。それに何と言っても 現在の奥様と言う 私には勿体無すぎるくらいのベストパートナーと巡り合えたのですから 正直悪いことばかりの人生だったとは思いません。振り返って後悔ばかりするよりも 楽しい未来を見つめて生きていく方が幸せだと思いますので そのように心掛けて頑張りますから 皆さん今後ともよろしくお願い致します。

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