7月11日 1989年の本日 カルピスの黒人マークが廃止されたのだそうです

1989年と言えば三十年以上も前の話ですが この事実がニュースとして流れたのは つい最近の話のように覚えています。白くて大きな帽子をかぶった黒人の女性が ストローで美味しそうにカルピスを飲んでいる場面のロゴで 特に人種差別とは無縁のように感じていましたから この事実がニュースとして流れたのは そうとう違和感があったからつい最近の話のように覚えています。白くて大きな帽子をかぶった黒人の女性が ストローで美味しそうにカルピスを飲んでいる場面を図案化したマークで 私はこの絵を見ても 特に黒人を差別している とは全く思いませんので 「なんでやねん」と不思議に思ったのを覚えております。
似たように人種差別問題で取り上げられて 不思議に思ったのが「ちびくろサンボ」という子供向けの物語です。凄く昔に読んだので 大雑把なストーリーもうろおぼえですが 確か サンボという黒人の少年が ジャングルの中で四匹もの虎と遭遇してしまいます。何とか食べられないように知恵を絞って 着ている服や靴をトラたちに差し出しました。トラたちは 服や靴を取り合って 木の周りをぐるぐると回っているうちに 溶けてしまってバターになってしまいました。サンボは そのバターを自宅に持ち帰って ケーキを焼いてもらって 美味しく頂きましたとさ めでたしめでたし といった楽しいお話だったと思います。
この物語は 確かイギリスの絵本作家が1900年頃に刊行して その後世界に広まりました。日本では 1950年頃に 初版が刊行されて 人気があり 広まりました。所が1960代になって アメリカの人種差別を問題視する団体ガ この物語は 黒人を差別する話だから 禁止すべきだ 等と言い出したのだそうです。そもそも「サンボ」という名前が 黒人の蔑称なのだ というのが言い分です。私にはこの物語が人種差別を表現しているとは 全く思いませんけれど 当時はとにかく人種差別だと騒ぎ立てる事こそが正義だ という風潮が強かったからかもしれませんが この運動が凄く盛り上がってしまい この本は絶版となり読むことさえ禁じられてしまったのだそうです。
その影響は 日本にも及び1980年代に 単一民族の日本では 人種差別問題など 誰もピンと来てはいなかったのでしょうが アメリカがくしゃみをすると 日本が風邪をひくと言われた時代ですから 全く無意味な影響を受けてしまって 一度絶版とされてしまったのだそうです。その後 物語の内容をよく吟味されたみたいで 人種差別とは無縁の内容である という真っ当な解釈がなされたみたいで2000年ごろから また復刻され始めたのだそうです。やはり 子供にとって悪影響を与えるような物語ではない という正しい認識がまかり通るようになったようでうれしく思います。
カルピスのロゴが問題視されたのも ちょうどその頃ですから とにかく人種差別だと騒ぎ立てれば 正義の味方のような つまらない風潮に流されてしまったのだと思います。とっても残念に思います。人種差別の問題は 恐らく人類が生存している限りは 無くならない問題のように思います。とても残念なことですが 世の中から不倫問題が絶対になくならないように 差別の問題は 永遠に続いてしまいそうに思います。人種ばかりではなくて 男女の性の違いや 家柄等 人間の本質とは全く無縁なものによる差別が 現在の日本でも まかり通っていますから なくそうとする努力は 必要だと思いますが 現実になくなることはないだろうと思います。この種の問題は 人間の本質に関わっているように思いますから 残念ながらどんなに頑張っても 解決できない厄介な課題だと思います。所詮 人間なんて しょうもない生き物なのだと思うと ちょっと残念な気持ちになりますが 致し方のないことかもしれませんね。 

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