7月17日 東京女子医大病院が 信じられないような悪事をはたらいているみたいです

そもそも女子医大という大学は 凄く優秀な人材を医学界に多数供給している 素晴らしい医大だと認識しておりました。学会で 東大に面と向かって意見をぶつけられる ある意味性根の座った 権威とプライドに満ち溢れた素晴らしい組織だと思っておりました。所がその大学病院が 常識では考えにくいような対応を 凄く大切にしなければならないはずの看護師さん相手に 行っていたのだそうです。先日 このブログで取り上げましたが コロナ禍のなか 普段以上に大変な仕事をこなしておられるであろう看護師さんたちの 夏のボーナスをカットすると発表しました。
私は自営業者なので ボーナスとは縁のない生活をしておりますが 勤め人の人々にとっては 凄く楽しみにされている収入だと思います。普段のお給料は 定額であるはずですが ボーナスは業績が良かったり 特にしんどい思いをした年は 奮発されるべき収入なのだと思っております。今年は 感染症騒ぎで 看護師さんは例年以上に 精神的にも肉体的にもしんどい思いをされながら お仕事を頑張っておられたのだと思います。病院に出入りするお仕事 というだけで 世間から敬遠されてしまうかもしれませんし 感染症を家庭内に持ち込んでしまわないかと 普通以上に細心の気配りをずっと継続されていたはずです。
所が 例年 五十万円以上が平均で支払われていた 看護師さんへのボーナスが 病院の営業成績が不調のため この夏は全額カット と先日発表されました。いつもよりも頑張った分 いつもよりも多いかもしれないと期待していたボーナスが 一円ももらえなくなってしまうのでは 仕事に対する意欲が一気に失せてしまうのは当然ですから 看護師さんが一斉に大量に退職することが噂されましたが 当然の反応だと思います。病院では ドクターが医療の主役であることは 間違いありませんが その仕事を医療現場でサポートする看護師さんなしでは 成立しないのは明らかです。薬剤師や病院事務に携わる人たちだって 存在しなければ 病院の運営は成り立ちません。看護師さんたちがボーナスカットなら 当然ドクターもカットされるはずですが そのような話は一切聞こえてきませんし ドクターに支払われる額よりも 看護師さんたちの分の方がずっと少額だと思います。
ひょっとしてドクターも含めて 病院スタッフが同様に ボーナスカットであるのなら 看護師さんたちが 一斉に退職を考える事もなかったのかもしれません。まあ病院側としては 例年に比べて コロナ禍のために労力は増大して 売り上げはかなり減少したみたいなので 経営状態が苦しいのはどこも似たような状況かもしれませんが 女子医大だけが ニュースとして取り上げられるのは ボーナス全面カットという極端な対応をしてしまったからだと思います。この病院は 看護師さんたちに対して 厳しすぎる対応が 他にもニュースとして報道されています。
今年の春に 女子医大の看護学校を卒業した新人看護師さんが 今年の春に 卒業旅行として海外旅行に出かけたことが ことの発端です。一応病院サイドから 海外旅行は控えるように という通達はあったみたいですが まだこの感染症騒ぎがそれほど取りざたされてはいない時期だったので 思い切って旅行に出かけてしまったのだそうです。微妙な時期に 海外旅行に出かけてしまったことは この看護師さんも 十分な配慮が足りなかったと言えるのかもしれませんが 同じ看護学校からも少なからぬ人数がその旅行に参加したらしいので 致し方なかったのかもしれないようにも思えます。
旅行後 彼女は 正直に旅行の事を病院に報告した所 三月の末に つまり仕事が始まる直前になって 数週間の自宅待機とPCR検査を自費で(55000円)受けるように指示されたのだそうです。更には 病院から指示されての自宅待機だったのに その期間は無給であると 宣告されたのだそうです。本人としては 納得がいきかねたので 自分の処分に関する 明確な説明を求めたところ 勤務態度に問題があるので 解雇する と一方的に通告されたのだそうです。
彼女は 旅行の自粛を求められていた時期だったとしても まとまった休みが取れる最後の機会だからと 思い切って旅行に出かけたのですが 別に海外旅行が禁止されていたわけでは ありません。正直に報告して 指示通りに検査を受けて 自宅待機をしていたのに 高い検査を受けさせられた上に 待機期間の給料がカットされる ことの理由が理解しがたかったから 説明を求めたわけで 何にも問題行動はないように思いますが 一方的に解雇されてしまったのですから この大学病院は 余りに看護師さんの立場を軽視していると 報道されても致し方がないように思います。
看護師さんなんて「白衣の天使」などと美化した呼称がありますが 労働時間も過酷だし 肉体的にも凄くしんどい仕事だし、患者さんの下の世話が かなりの割合を占める 辛くて苦しい仕事なのです。そのうえ 間違いは許されないし それなりの責任は負わされます。常に新しい医学知識や薬について 勉強も継続しなければならないので 客観的にみたら お給料の割には 非常にしんどい仕事で よほど高い志がなければ務まらない 大変なお仕事なのです。私は 日本の医療現場での給与体系は ドクターがあまりに優遇されすぎているように思います。無論ドクターは 診療に関して 全ての責任を負わねばなりませんし 失敗や判断ミスが 許されない大変なお仕事であるのは 認めますが 看護師さんのお仕事は質的に異なりますが 負っている責任は 五十歩百歩だと思いますし 給与の面でも ドクターと比較してもう少しもらうべきだと私はおもいます。
うちのような流行っていない 暇な病院の場合 手術の助手や 患者さんが立て込んでいるときの 検査や治療の準備 薬の準備や計算書の記入などの仕事は 奥様が手伝っています。以前はアルバイトで看護師さんに手伝ってもらっている時期もありましたが 今では 奥様と二人で何とか仕事をこなせているので 人を雇わずに頑張っております。その代わり 私と奥様で 掃除や片づけ 手術の準備や 器具を洗って乾燥し元の棚に戻す雑用などは 全て二人で適当に分け合って 受け持っております。面倒だけれども 人件費を払う位なら その分自分たちでカバーして 貯蓄に回した方が賢明だと思うからです。
看護師さんも ドクターと同じように専門職ですし国家試験もありますから 特別なお仕事ですし 繰り返しますが 肉体的にも精神的にも凄くしんどい仕事の割に お給料がすごく安い とてもつらいお仕事です。そんな仕事を 高い志でやり遂げようとして頑張りたいと思っている女の子を 一方的に解雇する病院の姿勢は 許されるべきではないように思います。現在 裁判でどちらの言い分が筋が通っているか 判断されているのだそうですが 出来たら弱い立場にいる 看護師さんに有利な 今後働きやすい判決が出ることを祈っております。女子医大病院に限ったことではないのかもしれませんが 病院なんて 普段は相当に儲かっているはずですから 一時的に売り上げが低下したからと言って 潰れることはないはずです。もう少し看護師さんたちの待遇を改善してあげるように 努力していただきたいと私は思います。

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