7月5日 1972年の本日 角栄さんが54歳で首相になりました

人間の出来が違うのだから 羨んでもしょうがないのでしょうが私よりもずっと若い年齢で ある意味日本の政治の頂点に立ったのですから すごい人物であるのは間違いないと思います。学歴が中卒でますから 党内では当然党人派の立場にあったと思いますが 東大でのバリバリの高級官僚を手なずけて 上手に使いこなす人心掌握術は素晴らしいと思います。プライドの高い東大出の高級官僚の心を ましてや中卒の立場で上手くつかめるのは 恐らく努力して身につくものではない 天賦の才なのだと思います。特に冠婚葬祭への配慮の行き届いた対応は 尋常ではなかったといわれています。やはりできる人間は 目の付け所が違うのでしょう。

ウィキペディアの逸話によると 金払いがすごく良いのに驚きます。金銭面でピンチになった時に 角栄さんに援助をお願いすると たとえ自分と対立する立場の人間にさえ 非常に気前よく金銭的援助をしていました。困った時に助けてもらうと どうしてもその人物に頭があがらなくなり 自然と田中派の人数が増えていって 日本の歴史上最大の派閥が形成されたのだと思います。

ただ大きくなった派閥も その頂点に立つ田中さんがロッキード事件などで逮捕されてからは 徐々に衰退せざるを得ませんでした。裁判をやりながら さらに厄介な病気にまで体を蝕まれては コンピューター付きブルドーザーと言われたパワフルさも影をひそめて 表舞台からは一歩退かざるを得なかったようです。

しかるに依然として 数は力であり 政局への影響力は凄かったみたいです。大平さん、鈴木さん 中曽根さんの内閣は 殆ど田中派によって牛耳られていたように感じました。その象徴的な表現が「田中曽根内閣」だと思います。しかしいかな巨木でもいずれは朽ち果てるときを迎えて 竹下さん、金丸さんが離反してさすがに田中派は名前だけの存在になってしまいました。

私の一番好きな政治家小沢一郎は 竹下派七奉行の一人として政治の表舞台に登場するのはこの辺りからかもしれません、「人気の橋竜」「人柄の小渕」等割と良いイメージのキャッチフレーズがついたのに対して「力の小沢」と言ういかにも剛腕で政局を動かしていくイメージが 逆に私には 派閥の元親分である角栄さんに近いイメージで 好感が持てました。

小沢さんも残念ながら 角栄さんと同様にお金にまつわる事件でごたごたを起こして 人気と政局への影響力を失っていきましたが 裏方に回って 総理大臣をプロデュースする立場ではなくて 自身が総理大臣になってほしかった人物でした。私が小沢さんが大好きだったのは その政策を私の様に政治について不勉強で予備知識のほとんどない人間にさえ 分かり易い言葉で 説明してくれたからです。ただもう十分にお金は稼いでいらっしゃったはずですから あれほどお金に執着してほしくなかったと思います。

何にしても現在の私よりも四つも若い時に 史上最年少で 田中角栄さんが首相になったおめでたい日 と言うお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何にしても私よりも四つも年下の時に 角栄さんが史上最年少で首相になったおめでたい日の話でした。

 

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