7月10日 本日は語呂合わせで 納豆の日なのだそうです 

一昔前までは 関西の方々は 納豆が大の苦手だったように思っておりましたが 現在ではお召し上がりになられる方の数がだいぶ増えてきたのでしょうか。スーパーでも 沢山の種類のパック入りの納豆製品がはんばいされています。スーパーなんて 売れない商品を店頭に並べるわけがありませんから そこそこの割合のお客さんが 購入されているので 沢山の種類の商品を品ぞろえしているのでしょうし テレビのコマーシャルでも ちょくちょくいろんなメーカーの納豆商品を見かけますから かなりの額の売り上げが上がっているのではないでしょうか。
私の家では 両親が子供の頃から 朝食に納豆を それほど頻繁にではありませんが 美味しそうに食べておりましたので 日頃の生活の中で納豆という食品と接点はありました。私の両親は 二人とも福岡県生まれですから 納豆に対する苦手意識は全然なかったのかもしれません。全国的にみても 納豆が苦手なのは関西人だけなのかどうか知りませんが 少なくとも九州の親せきの人々も 納豆を普通に食していたみたいですから 私も特に納豆を敬遠する気持ちはありませんでした。
只納豆のねばねばとして糸を引いているビジュアルが かなり口にする勇気をそがれてしまいますし その特有のきつい臭いも 子供にはかなりの破壊力がありましたので 両親がさも美味しそうに食べているので 食いしん坊な子供だった私としては 何とか食べられるようになりたくて 何度もチャレンジしてみましたが 小学生の時には 全く食べられるようになりませんでした。所が 中学生になったころには 声変わりもしていましたし 毛深い体質だったので 顔中に髭が生え始めてきましたし 身長もぐんぐん伸び始めてきましたので 何故か不思議ですけれど 納豆が美味しく感じられるようになってきました。ひょっとしたら 大人への階段を一段のぼったのかもしれない等と思っておりました。一旦好物になってしまうと 朝ごはんの時に 毎日でも納豆が食べたくなり 母親に納豆をどんどん出してほしいとお願いしました。まあそんなに高級な食材ではありませんから そのリクエストに答えていただいていたようで それこそ中高生の頃は 納豆を食べる頻度がかなり高かったように思います。
その後もずっと 納豆は好物として 機会があれば喜んで食べておりました。所が 私も年老いまして 心臓に不整脈という殆ど不治の病をしょい込んでしまいましたので 不整脈によって 血液の流れがスムーズにいかなくなりますので 血液が固まって 血栓になってしまい 血管に詰まって血液がそこから先へ流れない状態を 梗塞と言いますが 脳で詰まれば脳梗塞 心筋で詰まれば心筋梗塞という 致命的な病状に陥りにくい状態を保つために 血液をサラサラにすることを目指す薬を 死ぬまで飲み続けなければならなくなってしまいました。
血液をサラサラに保つための薬として 大昔から使用されている薬が 結構有名なので耳にされたことがある人はそこそこいらっしゃると思いますが ワーファリンという薬剤です。この薬の作用機序としては 血液が固まり血栓となる過程に置いて ビタミンKが関与しているのですが ワーファリンはこのビタミンKの働きを阻害することによって 血が固まらないように作用しているのです。所が納豆という食品は 青汁と並んで 特筆的にビタミンKの含有量が 多いのです。ですからうっかり納豆を食べてしまうと ワーファリンによる 血をサラサラにしてくれる効果が期待できなくなってしまうので 納豆を食べる事を禁止されています。
最近では ワーファリンとは 異なる作用機序によって 血液のサラサラを保つ薬が開発されました。その薬の作用とビタミンKは無関係なので その薬に切り替えれば 納豆を食べても構わないのですが 新しい薬の方が 発売されてから間もないので 大昔から存在するワーファリンよりも大分薬価が高いのです。毎日飲む薬ですから 薬代がかなり高額になってしまうのです。ケツの穴の小さな けちん坊の私ですから ワーファリンでも納豆を食べるのを辛抱すれば 同等の効果が期待できますので 先生からは新薬への切り替えを提案されましたが 別にワーファリンがきかなくなったわけではありませんので 相変わらずワーファリンを愛用しております。その為に 好物の納豆を辛抱する生活が続いています。
但し 病院で採血してくれる看護師さんと話していた時に 「ワーファリンを飲んでいるので 納豆を食べられないのが辛いです」と言ったら 「あら しょっちゅう食べたら駄目だけど 一月に一回ぐらいなら 食べてもそんなに心配ないわよ」とこっそり教えてもらいましたので それ以来極たまに そして検査を受けた直後に つまり次の検査までかなり日にちがあるうちに 二三度納豆を食べる生活になりましたが ワーファリンの効果を見る項目の数値に変化はありません。それで好物の納豆を極たまに楽しんでおります。
私は 酒を全く嗜みませんが 友人で恐らくお酒の飲み過ぎで 肝臓病にかかってしまい 今後死ぬまでアルコール類の全面禁止をかかりつけの先生から 言い渡されたお酒大好き人間がおりますが 極たまに辛抱できなくて幾らか飲んでしまうと ほぼ間違いなく検査で引っかかってしまい 必ず飲酒が先生にばれてしまうので 凄く辛いと嘆いておりました。私が極たまに食べる納豆は 現在の所先生にはバレておりませんが 結局自分の体の為には ならないことを 己の欲望に負けて行っているわけですから 元気で長生きするためには 出来るだけ納豆を辛抱しようと考えてはおります。その友人は お酒を辛抱しながら長生きするよりも 好きなだけお酒を飲んで 寿命がい縮まっても構わない 等と強がってはおりますが 早死にすることが分かっていながら 飲むお酒が本当に美味しいのか と尋ねたら 悩んだ末に やっぱり早死にはしたくないし 家族にも 隠れてこそこそしながら飲んでも 心底美味しいとは思えないと答えましたから 出来る限りは辛抱するのでしょう。
六十代になって 考える事は やっぱり元気で長生きしたい という事に尽きるように思います。私の場合は もっと体重を落とさなければ 長生きが難しいのですが 肝心の減量は全然進んでいませんから 偉そうなことは全然言える立場ではございませんが 日頃の食生活を奥様に全て管理していただいて 強制的な食事制限を実行すれば 着実な原料が進行するのは分かりきっているのですが 食べる事が唯一の楽しみである私としては なかなか現実的には難しいみたいです。恐らく減量を目標に掲げる事も 死ぬまで続いていくのだと思います。とにかく他人に厳しく 己に甘い本当に利己的な人間なのですが でもやっぱり元気で長生きしたので 何時かは自分に厳しくなれる日が来ることを信じております。

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