8月18日 熱中症について思う事

ここ数年 熱中症でお亡くなりになられた方が 少なからずいらっしゃいますし 救急搬送される方の数は ものすごく多いので 凄く残念にそして心配に思っております。勿論誰だって死にたくはないし 救急車で搬送されることを望んではいないはずです。昨年愛知県の小学校で一年生の男の子が 校外学習に参加して 学校から一キロほど離れた公園に出かけて 教室に戻ったとたんに 意識を消失して その後熱中症と診断されて死亡した事件がありました。その後 学校側の児童に対する指導や注意に問題があったことが明らかになり ご両親に対して 損害賠償金を支払ったのだそうです。
賠償金の金額は 明らかになっていませんが ご両親の気持ちとしては 下手に賠償金など受け取ってしまったら お金でこの事件を解決されてしまうような形になりますから 受け取りたくはなかったのだろうと思いますが 一応学校側が非を認めた流れなので 受け取るという形で一応の決着をつけられたのかもしれません。小学生でも 高学年になっていれば 自分の体調の異常について ある程度自分でも認識できたのかもしれませんし はっきりと意思表示できたのかもしれませんが まだ小学校に通い始めたばかりであり 校外学習という 非日常的な授業において 勿論ワクワクして テンションが上がっていたのでしょうから 自分の体調の不良を客観的に認識することも難しいのでしょうし その事を先生に訴えるのには それなりの勇気がいる事でしょうから 必要以上に我慢してしまったのかもしれません。
同じクラスに何人の児童がいたのかもわかりませんが 担任の先生にしたら 普段の授業態度などから 凄く元気で全く心配ない子も沢山いるのでしょうし 暑い中出かけるときに 健康状態が心配される何人かの子については 予め判っているはずですのに どうして意識を失う状態になるまで 担任の先生が気づいてあげられなかったのでしょうか。非日常的な活動ですから 出かける前に 教室のクーラーを寒い位に設定しておいたり 水筒に冷たい飲み物を各自に十分用意させておいて 一定の時間ごとに服用させるなどの細かい配慮があれば この子は亡くならずにすんだのではないでしょうか。
今年になって 近所の枚方パークで 着ぐるみを着た二十代の若者が 出し物の練習をしていて やはり熱中症で亡くなりました。こちらの場合は 三十近い大人が亡くなっているのですから 私のみかたは幾らか変わっています。夕方の時間帯から 着ぐるみを着用して 出し物の練習がある事は 予定されていたのでしょうから 始まるまでに 冷たい水を頭から被っておくなりして体を冷やしておくなり やはりすごく冷たい飲み物をゲップが出る位に飲んでおくなど 熱中症対策が自分なりに出来たはずだと思うからです。私は着ぐるみを着用したことがありませんから そんなものを身につけて 運動したら 体にどれだけのストレスがかかるのか 見当もつきません。
亡くなった方が 着ぐるみの着用経験があったのかどうかも知りませんが 少なくともこの季節に着ぐるみを着用して運動する と言う灼熱地獄が待っていることは 分っていたはずなのに 予め自分で体を冷やしておくなどの 十分な準備をしていなかったのは 本人の怠慢ではなかったのかと考えてしまいます。着ぐるみを着用しての運動と言うのは 確かに相当にハードなストレスでしょうが 同じ事を体験したほかのメンバーに問題が起こっていないのですから やはり問題は本人にあったのではないでしょうか。着ぐるみを着用している状態ですから 体調が悪くなったことなど 自己申告しなければ 誰も気づいてくれない事ぐらいは 子供ではないのですから 分っていたのではないでしょうか。
若くしてお亡くなりになられた方を責めるつもりは毛頭ございませんが 着ぐるみを着用しての出し物への出演は 自分が望んだ結果 その時の練習参加につながったのだと思いますから 出演のための練習に臨むにあたって もう少し周到な準備が必要だったのかもしれませんし 体調不良に気付けるのは自分しかいない状況ですから おかしいと気付いた時 速やかに自己申告して 練習をリタイアしていれば 若い命を散らす悲劇は 起こらずに済んだのではないかと 他人事ながら残念無念に思ってしまいます。
私は 還暦を過ぎてしまった年寄りで 不整脈と言う心臓病と 糖尿病と言う厄介な成人病を二つも併せ持った とても長生きできそうにない哀れな老人です。ただこのブログには何度も書いておりますが 私はこの暑い季節に 炎天下の真昼間 病院をPRするためのチラシを 連日1~2時間ポスティングしております。シャツを絞れば汗がボタボタと滴る位に大汗をかきますが 運動するとお腹が空いてしまって 食べ過ぎに悩むぐらいのもので 体重は全然落ちてくれないのに困っております。
こんな病気もちの 普段からスポーツなど全くしていない老人が 炎天下に歩き回って 大汗をかいても 全く体調がおかしくならないのに どうして幼い子供や 二十代の若者が 命を落としてしまうような 悲しい事件が次々に起こってしまうのか 不思議に思えてしまいます。私は 若い頃にスポーツに励んで 体を鍛えたわけではないし 年相応に病気もちの身であり 暑い中をそこそこの時間歩き回っておりますが 熱中症の兆候すら感じたことが ありません。
中学時代は 一応バレー部に所属していましたが 練習中は水を一滴も飲ませてもらえない時代でした。それでも練習中に熱中症で倒れた話など聞いたことがありませんでしたから やはり今どきの若い世代は一寸ひ弱になっているのではないでしょうか。生まれた時から 各部屋にクーラーがあるのが当たり前の時代に育ったことは 有難いことには違いありませんが 日本人の暑さに対する抵抗力を 低下させてしまっているのではないかと心配してしまいます。勿論現実に真夏の気温が高くなっているのは 間違いない事は分っているつもりですが。
今どきの子供は 暑い最中に外で遊んだりしていませんから 短時間でも炎天下に出ただけで熱中症になってしまうのかもしれません。やはり男の子だったら 真昼間に網を持ってセミ取りに野山を駆けずり回る位腕白な方が 逞しく生きているのではないでしょうか。

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