8月2日 カラスが保護されました

 お昼すぎに、電話があって「けがをしたカラスを保護したので 面倒を見てほしい」ということでした。運び込まれたカラスは外傷は殆ど無いけれど右の翼が力強く羽ばたけないのでレントゲンを撮ると 翼の骨にひびが入っていました。テーピングで固定して骨がくっつくのを気長に待つしかなさそうです。以前にもカラスが体幹に大きな裂傷を負って運び込まれたことがありました。傷口を丁寧に縫合して10日後にはきれいにくっついたので抜糸して保護した人にお返ししました。今回も数週間にわたって入院することになるのかと思っていたら、保護した人が2メートル四方位の鳥小屋を持っているのでそこで面倒を見て頂けることになりました。テーピングの具合を確認するため、一晩は入院させるて明日迎えに来ていただくことになりました。夏休みでホテルで預かる子が増える時期なので長期入院にならずに助かりました。

 カラスというと 真っ黒で何か不吉なことを連想される方も多いのかもしれませんが 以前に裂傷のカラスを預かった時には 凄く賢くて直ぐに病院のスタッフに懐きました。性格は結構愛嬌があって可愛いし、まじりっけの無い真っ黒な羽はとてもきれいでした。退院する時はこちらが少し寂しい気持ちになったくらいでした。懐いてくれたといえばもう何年前になるか覚えていないくらい前に 交通事故にあった狸が治療のため数週間入院しましたが この子も凄く愛嬌があって あまりに可愛らしいので元気になっても病院のペットとして飼おうかと思うぐらいでした。

 野生の動物は原則として無料で面倒を見ているので 頑張って仕事しても一銭にもならないけれど やっぱり元気になって自然に帰っていける日が来ると 何とも言えない満足感があります。なお、野良猫の避妊や去勢の手術は保護された方と病院で 料金を折半にする つまり半額負担していただく形を取っています。ほったらかしにするとどんどん繁殖して増えつづけますから歯止めをかけるために避妊、去勢の手術を受けさせてあげてください。

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