9月1日 軽減税率について 思う事

十月一日に やっと消費税が10パーセントに上がります。消費税が上がるたびに 確実に日本の経済は大きなダメージを受けている と唱える偉い学者さんが少なからずいますが 私は間違っていると思います。1000円の買い物をしたときに これまでは1080円支払っていたのが 1100円支払う事に変化するだけです。勿論支払う金額が大きくなれば 増税分の金額も当然大きくなるのは事実ですが 増税の対象となるのは 自分だけではありません。日本で買い物をする場合は全ての人に平等に 増税を負担せねばならないのですから 私には1080円なら購入するけれども 1100円になったから 購入しないと考える人の気持ちが全く理解できません。
そもそも消費税は 種類的に見ると 商品などを購入した代金に付加して納めますから 自分が直接国に支払うのではありませんので 間接税になりますが 感覚的には 間違いなく直接税であるところの 所得税なんかよりも 自分が直接税金分を負担することが自覚させられますから 直接税的な気分で支払ってしまいます。その為に これまでよりも税率が上がってしまうと 何だか凄く損した気分になるので 物を購入するという行為に対して 消極的な気分になってしまい 物が売れにくくなって 景気が下向きに動きがちである事は 事実だろうと思いますが 一体何のために使われているのか 見当もつかない所得税よりは 納得して支払おうという気持ちになれる税金だと私は思います。
税金と言う代物は せっかく汗水たらして稼いだお金から 毟り取られるような気持にさせるものですから なるべく支払いたくないのは 当たり前だと思います。でも納めた税金によって 日本と言う国が運営されているわけですから 税金はきちんと納めねばならないものです。納税は国民の三大義務の一つなのです。なけなしのお金が 目に見えて減少してしまうのですから 嫌な気分にはなりますが 日本と言う国がきちんと運営されているから 安全であり 安心して暮らしていけるのは 間違いない事ですから 納税にもう少し前向きな気持ちを持つべきだと 私は 思います。
これまで 消費税率が上がっても 軽減税率等と言う百害あって一利なしの制度が適用されてはいませんでした。アベチャンが国民に対するご機嫌取りの為に二回もその時期を遅らせて 日本と言う国の信用を落としてきましたが 今回は間違いなく引き上げられそうです。いったん決まった国のすごく大事なルールを 首相の私的な人気取りの為に 二度も延期したこと自体の責任をだれもアベチャンに問わないことが 私には不思議です。
今回の複雑怪奇であって 国民の納税すること以外の負担ばかりが増大してしまう軽減税率の適用を どうして実行するのでしょうか。一部のマスコミによると 連立政権を組む 公明党の強引な要求にアベチャンが屈した と言われていますが 公明党なんて創価学会の人間しか選挙で投票しないのだから 国民の人気取りに動いても あまり得るものはないのではないでしょうか。
今回適用される軽減税率は 本当に複雑怪奇な代物です。生活の必需品である 例えば食品や新聞は 税率をこれまで通り8パーセントに据え置くのだそうですが、例えばファストフードを持ち帰るために購入する場合は8パーセントだけれども お店のイートインスペースで食べる場合は 贅沢な外食とみなされるので10パーセントの税金がかかるのだそうです。ある人が 近所の公園のベンチででも食べようと 購入する場合は持ち帰りますから8パーセントなのですが お店を出るときに急に雨が降り出したとしたら 仕方なくお店のイートインスペースで食べることにしても お店側としては 差額分を請求できないのがルールなのだそうです。
こんなわけのわからないルールが存在することを皆が認知してしまったら 最初からイートインするつもりで購入する場合でも 持ち帰ると意思表示した方が安くなりますし
イートインしていても差額分を請求されないのですから イートインするつもりの人が少なからず持ち帰ると意思表示するのは 当たり前に予測されますから この一つの現象をみても この軽減税率が お店の持ち帰りかイートインか確認する無駄な作業の負担増になってしまいますから 国民にとって有害な制度だと思います。
お店によって 支払方法を工夫すると キャッシュバックと言うサービスが受けられるのだそうですが この負担を国が受け持つために せっかく増税して増えたはずの税収が最初は ほとんど消えてなくなってしまうのだそうです。私は現金以外の買い物でのお金の支払い方をよく理解しておりませんが お店としては現金以外の支払いが増える分 やはり負担が増してしまうのではないでしょうか。
病院に関わりそうな 軽減税率の問題は ドッグフードを人間が食べるために購入する場合は8パーセントになるという 全く訳の分からないルールがあるのだそうですが 病院では勿論フードの販売はしておりますけれど あくまでペットに食べさせて頂くための販売ですから 関わりなくて料金の10パーセントを頂けばよいのだと理解しております。うちでは 大した数の患者さんが来られませんから 料金の受け取りは 現金のみを手書きの料金明細書を渡して その場で受け取り金庫に入れるだけですので レジスターなどの設定を変更する必要もございません。
消費税が上がったからと言って 患者さんが減少するような 影響があるとは思えませんし むしろ料金に細かい端数が出にくくなりますので 計算間違いやつり銭の準備が 簡単になりますので 有難いと感じております。勿論消費税10パーセントは あくまで通過点なのでしょうから 今後はもっと高くなるのだと思います。でもその消費税で いずれ私もお世話になるであろう 福祉面のサービスが充実するのであるのなら 快く受け止めていきたいと 考えております。但し今回のような 増税だけでも国民の負担が大きくなるのに 細かくて面倒な作業ばかりと国民におしつける 迷惑千万の軽減税率なんて言うくだらない制度の導入だけは 絶対に止めてもらいたいと考えます。

ブログ一覧