1月6日  1957年の本日 ラジオドラマ「赤胴鈴の助」が始まりました

私が生まれた年にこのラジオドラマは 始まったのだそうです。声の出演者には 吉永小百合さんの名前もありましたから 結構豪華な顔ぶれが揃っていたのかもしれません。このラジオドラマがどれぐらいの期間放送されていたのかも 全然知りませんが 勿論そのラジオ放送を私がきいた覚えはありません。でもラジオで放送されるドラマと言うのは 割と好きです。テレビのように映像を伴いませんから その場面を自分で勝手に想像の世界を繰り広げるのです。
つまり挿絵の殆どない小説を読むようなものだと思います。小説は自分で本を広げて 独力で読み進めなければなりませんが ラジオドラマは 放送時間にラジオのダイヤルを合わせるだけなので 楽ちんです。現在はラジオを聴くのは 車を運転するときぐらいのものなので あまりラジオドラマに接する機会がありませんが たまにラジオから流れてくると すごく嬉しくなって聞き入ってしまいます。五分位の短い作品でも 登場人物が二人だけであったりしても 上手な声優さんが演じてくださると 無限の可能性が広がっているように感じます。
お若い方からすれば 「赤胴鈴の助」と言う作品自体が 全然見当がつかないのかもしれません。私が知っているのは 勿論ラジオドラマは全然知らなくて 辛うじてアニメーションの「赤胴鈴の助」です。内容的には 鈴の助と言う少年剣士が成長していく姿を描いたストーリーだったはずですが 詳しい事はよく覚えていません。確か「真空切り」等の特殊な剣法の業があったと思いますが 目に見えるアニメーションですら 伝わり辛い場面だったと思いますから ラジオで音声だけで現実には存在するはずのない剣法の業を表現するのは 相当に難しかったろうと思います。
私がラジオを一番聴いたのは 中学から高校時代です。小学生の頃には 全くラジオとは無縁の生活でした。なぜ中学生になったとたんに ラジオを聴き始めたのか その理由はよく覚えていませんが 恐らく学校の友人たちからの情報で ラジオを聴いていなければ 友人たちの会話についていけない状況だったからのような気がします。それまではラジオの放送を聴く機会があるとしたら プロ野球の中継を聞くときだけだったと思います。テレビでのプロ野球の放送が九時で終わってしまうので 結果が気になるときだけ ラジオ中継を聴いていました。
当時はよく言われたのが 「ながら勉強」と言う勉強法です。小学生の頃には 晩御飯を食べてから 机に向かって勉強する事なんてありえませんでしたが 中学に進むと運動部などの部活を終えて帰宅すると 取り敢えずは風呂に入って テレビを見ながら晩御飯を食べます。そんなにがり勉ではなかったと思いますが 晩の八時から十時ごろまで机に向かって勉強をしていました。その時にラジオを聴きながら勉強するのを「ながら勉強」と言われていました。勿論ラジオを聴きながら勉強すると 集中力は欠けるので 勉強としての能率は低くなるはずですが ラジオを聴きながらだと 楽しく勉強できるし 長続きしましたから ラジオを聴かずにいたら 恐らくは すぐに寝てしまっていたはずで 例え「ながら勉強」であっても継続している方が 学力はついていたのではないでしょうか。
私は 小学生の頃 早寝早起きの習慣を両親から義務付けられていましたので 特に中学生の頃は夜更かしが苦手でした。十一時ぐらいには 眠たくてたまりませんでした。所が当時人気のあったラジオの深夜放送 と言うのは早くとも十一時位から始まりました。別に勉強を頑張りたいとは思いませんでしたが 学校で友人たちと楽しく会話をするためには 何とか頑張って眠い目をこすりながらラジオ放送にかじりついていました。現在でも続いている「オールナイトニッポン」と言う番組は 深夜の一時からスタートします。何とかその番組を聴いてみたくて 夏休みなどに 昼寝をたっぷりとして頑張って聴いてみました。名前だけは聞いたことがあるパーソナリティーの声を実際に耳にしたときは感動したのを覚えています。
私がきいていたのは 全てAMラジオの放送でした。大学に入ってからの友人たちは どちらかと言うとFM放送を中心に聴いている人が多かったみたいです。その影響で たまにはFM放送にダイヤルを回してみましたが 確かに音楽放送は 音質が良かったのかもしれませんが パーソナリティーの話し方が 何となく気取っているような気がして あまり馴染めませんでした。少し前にこのブログで書きましたが 城達也さんの「ジェットストリーム」と言う番組だけは 気に入ってよく聴いていましたが 他の番組はどうしても馴染めなくて AM放送に舞い戻ってしまいました。
現在は もっぱらテレビの放送が どんどん録画されていきますので 何とかその番組をみては消去するのに追われていて ラジオを聴くゆとりが全然ありません。たまにはゆったりした気持ちでラジオの放送に耳を傾けるのも悪くないとは思いますが その為にはまず部屋で聴けるラジオを購入するところから始めなければなりませんから 現実にはなかなか難しいように思います。

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