10月11日 1947年の本日 山口 良忠さんが 餓死されました

山口良忠さんの名前を聞いても ピンと来られる方は少なくなっているのかもしれません。戦後に裁判官を務められて 闇米を扱った人を裁く仕事に携わられました。仕事柄 闇米を自らが食することを潔しとされずに 配給された食料だけを食べ続けたために 僅か33歳という働き盛りの年齢でありながら 栄養失調となり餓死されたのです。その時代には 闇米などの不法な食糧に頼らなければ 配給食糧だけでは生きていけない時代でしたから 同様に法をかたくなに守って餓死された方が何人もおられたのだそうです。

戦後の本当に食糧事情が悪かった時代であり 戦後の日本を統括していたGHQは 食糧事情の極端の悪さに対する己たちの責任を追及されることを嫌って これらの事件の報道を規制していましたが 山口さんの一件は新聞の一面に報道されてしまいました。結局その時代を何とか生き抜いた方たちは 多かれ少なかれ闇で取引された食料のお世話にならざるを得なかったのだと思います。

決められたルールを守ることは勿論大切ですなことですが 時には「嘘も方便」という言葉のように 生き抜いていくためにはルールを破ることがあっても致し方のないことなのかもしれません。かたくなにルールを厳守して あたら優秀な人材を若くして失われたことは日本という国にとっても少なからぬ損失だと思います。良忠さんの周囲の人間からは配給された以外の食糧を口にすることを散々すすめられたみたいですが 意固地に拒否して栄養失調になり 餓死をされてしまったのです。

だから周囲の方の悲しみも尋常ではなかったと思います。法を守る職業についているからと言って かたくなにルールを守ることも立派なことですが 自分の家族や周囲の人間の気持ちを推し量って 闇米を食して元気に生き抜くことも人の道のように思います。こんな悲しい国情に陥らないためにも 二度と戦争など起こってほしくはありませんが 日本の大切な領土が外国人によって踏みにじられている現在 勇気を持って立ち上がるべき時期なのではないかと思ってしまう私は おかしいのでしょうか。どなたか私の納得できるようなお答えをお持ちの方是非教えてください。

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