2月9日 公立小学校の標準服にアルマーニとは驚きました

そもそも標準服と言う言葉自体と初めて出会いましたので 調べてみると 制服の場合は 同じ団体に所属する者には着用が義務づけられるけれども 標準服は 義務ではないが着用することが望ましい服装の事なのだそうです。私自身の経験をお話ししますと 幼稚園は確か制服があったように思います。カトリック系の かなり締め付けと言うか躾の厳しいので評判の所だったそうです。毎日礼拝堂みたいなところで お祈りさせられるのが 苦痛でしょうがありませんでした。一人目の奥さんが幼稚園の先生でしたので 幼稚園の思いでは嫌な事しかないと話すと 私の性格に一番不向きな幼稚園を選択してしまったみたいだ と言われました。ひょっとしたらお祈りだけではなくて 毎日決まった服装でいなければならないことに対する反発心もあって マイナスのイメージが強いのかもしれません。
小学校に上がると 服装は自由になりましたし 神様なんて見たこともないものを拝まなくてよくなりましたから 非常に楽しく小学校に通いました。私は食べ物に苦手なものが ありました。このブログでは何度も書いていますが 塊の肉が凄く苦手でした。ですから給食については 誰もが大嫌いであったスキムミルクと塊肉の嫌な思い出は強く残っていますが それ以外は割と楽しく過ごせたように思っています。
中学に上がると男子は黒の学生服に黒ズボンの制服になりました。まだ成長期ですから 最初はかなり大きめのサイズの服を着ましたが 詰襟をきちんと止めると気が引きしまるような気がしましたし、大分大人に近づいたような気がしましたから 制服に対して取り立てて反発する気持ちはありませんでした。中学生になったら 学生服を着用するのが当然 という情報を刷り込まれてしまっていたからなのかもしれません。
高校も公立でしたから 当然同じ学生服でした。私は 大学以外は近所の公立の学校にだけ通いましたから 中学、高校と標準的な学生服だけを着用していました。それが当然のように感じていましたから別に抵抗はありませんでした。逆に私立の高校の場合 私服で登校することが許されている所がありました。高校生なんて 自我が目覚め始めて 自己主張したい年頃ですから 羨ましく思わないでもありませんでしたが 高校生は学生服 と思い込んでいましたから 当たり前に毎日同じ制服を着て通っていました。但し 年齢的に新陳代謝の活発な時期ですし 毎日それなりに汗もかいていたのに 何日も同じズボンを履いているのは 衛生的には如何なものかと思えなくもありません。
大学は 勿論私服で通っていました。中には かえって目立つし 評判にもなるからかもしれませんが 学生服を着て 下駄ばきで通う バンカラ気取りの奴もいましたが 私も私の周囲の人間も 好感は抱きませんでした。当時の流行に従って 私も髪を結構伸ばしていましたし、裾の広がった ボロボロのジーパンを喜んで履いていました。今思い出すと 情けないような気持になりますが 女の子の気を引きたくてたまらない時期でしたから 自分にできる精一杯のファッションだったように思います。自分の見た目が悪い事は 既に自覚していましたが 何とか女の子と仲良くなりたかったのです。
話が大分横道にそれてしまいましたが 制服を着用することに 自分はそれほど反発はしません。しかし公立の小学校で 強制力はないにしても標準服なるものを指定されてしまう事には 少なからず「何でやねん」と言う気持ちになります。奥様に聞いたら 今どきは都会の小学校では 標準服なるものが指定されている所は珍しくないのだそうです。私はこのブログに何度も何度も書いておりますが 自分の服装が夏はポロシャツにジーパン 冬はその上にトレーナーを重ね着する と言う完全ワンパターン人間ですから ファッションに全く興味がありません。当然すぎる事ですが ブランドものの服なんて一枚も持っていません。もしそんな服を私が来たとしても 似合いもしなければ カッコよくもないでしょう。そもそもこの肥満体に合うブランド物なんて存在しないでしょう。
別に経済的に手が出ないわけではありませんから 奥様にはたまにはブランド物で着飾ってほしいのですが 奥様も謙虚な庶民派なので それなりの金額を潜ませた財布を渡して 自由に買い物しておいでと言っても なかなか上等の服には手を出されません。まあ奥様のそんな慎み深い所も 好きなので腹は立ちませんが もういい歳の女性なんだから 改まった場所へ出かけるときなどに 恥ずかしくないような服装は揃えてあげたいと思っております。
またまた話が横道にそれてしまいましたが ブランド物の標準服を決めた小学校の校長の発言には 非常に腹立たしい所が幾つかあります。特認校だから とか銀座だから と言った頓珍漢なエリート意識がまずは 腹を抱えて笑ってしまいます。同じ服を着用することによって生まれる一体感なんて 思わずファシズムの再来かと考えさせられます。私はこんな右に偏ったような意見を 公立の小学校の校長が 堂々と発表したことに対して 共産党辺りが もっとかみつくのかと思っていましたが あまり反応がないのに少しがっかりしています。私は 共産党と言う政党が ある意味一番庶民の生活を考えた政策を出してくれているように感じています。勿論共産党が政権を取ったりしたら 日本がひっくり返りそうに思いますから 程々に頑張ってほしいと応援しているのですが 昔から一番主張がぶれていないのは 共産党だけだと思いますので 信頼しているのですが 今回の公立小学校の標準服問題について もう少し積極的な発言を期待します。
子供が小学校に入学するとなると 標準服以外にも 学用品を揃えたりと その準備で相当な出費があるはずです。標準服だから 強制力はないからと言って みんなが同じ服を着ているのに 一人だけ違う服装の子がいたとしたら 苛めの対象にならない事等ありえないように思います。ましてやその原因が 経済力の違いに起因するのだとしたら かなり根の深い 陰湿ないじめに発展しかねないように思います。今年入学する子供の親たちは 大した文句も言わずに標準服を注文したのだそうですが 一つの学校でそんな愚かなことが認められたら 同じようにファッショな考えの校長がいる学校は 増殖してしまう可能性がありますから 私はなんとしても日本のファッショ化には 断固反対したいです。森友学園の教育理念も とんでもないものであるという認識は 一般的だと思いますが 今回の標準服問題も類似した問題を抱えているように思いますので 是非こんな話は流れて欲しいと思いますが まあ子供を通わせる親たちが 了承しているのなら 余計なお世話かもしれないとも思います。

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