4月18日 天皇制について思う事

私は頭がよくないうえに不勉強なので 社会の制度として 天皇陛下の存在について 意見を述べるなど恐れ多い事だと自覚しているつもりです。ただ現在の憲法では 国民の象徴としての役割を粛々と果たされておられる天皇陛下に 感謝と尊敬の念を強く抱いております。天皇陛下を崇め奉るからと言って 別に私が右翼的な思想を持っているわけではありません。

私は政党について考えるとき 共産党が一番私が政治について意識してからの数十年 その主張が首尾一般しているような気がしますので 信頼しているし 選挙で政党に投票するときには 大抵の場合共産党に投票します。だからと言って 私の思想が左に傾いているのかと言えば 全くそんな事はありません。共産党が政権を取ったりしたら 日本がひっくり返るでしょうから 総選挙で躍進して その存在感と発言権を強めるのは 好ましく思いますが 決してそれ以上は望みません。それに共産党の方々は 天皇陛下に対して 尊敬の念を全く持っていないので その点は はっきり言ってしまうと 大嫌いです。

現在の日本国民にとっては 天皇陛下がいてくださることが 太陽が東から昇るのと同じくらいに 当たり前の事ですが この事実は 日本国民にとって とてもありがたいことだと思います。日本に天皇陛下が誕生したのは 初代の神武天皇ですが この方については 神話の登場人物である と言う説が有力だし 127歳まで長生きされたとなっていることから 実在されたとは信じがたいようにも思えます。天皇家について 詳しく研究された方の意見としては それ以外の天皇陛下も実在していたのか疑わしいという意見もあるみたいですが 何しろ大昔の話ですから 今更検証することは難しい様に思います。でも私は ロマンを求めてしまいますので 神武天皇から実在されていたと信じたいです。

神武天皇が即位されたのは紀元前660年ごろと日本書紀に記録されているのだそうですが 天皇家のこの歴史は 世界に類を見ない位長大なものです。例えば 世界で有数の歴史を誇っている イギリスの王家の歴史をひも解いても西暦1000年頃に始まるのだそうですから 天皇家の歴史の半分もないのです。日本では 天皇家が誕生して以来ずっと日本国民は その権威を無条件に受け入れてきました。

戦国時代には 兎に角武力が幅を利かせていました。傍若無人で知られた織田信長でさえ 天皇家の権威の前では 神妙な顔をしていたのだそうです。武家の統領である征夷大将軍は 当時絶対的な権力者であったのかもしれませんが 天皇陛下は 全く次元の異なる世界にいて 殆ど全ての日本国民を従えていたのです。信長の側近であった秀吉が 京都に来て 天皇の存在を知り その権威を実感した時に 信長に進言しました。「どうせ担ぐなら 将軍よりも天皇を神輿として担ぐべきではないか」という内容でした。光秀は 武力の長である将軍と 天皇家の存在の仕方について信長に意見したことがあったそうです。その時の信長の回答が「私は自分が担ぎ出したのだから 将軍に会おうと思えば 何時でも会えるが 天皇に面会するには 様々な手続きをして 散々待たされてやっと会える。将軍と天皇の違いはそこにある」と言うものでした。かなり逸話っぽい内容ですが 現実主義の信長も 天皇の権威が 犯しがたいものであることだけは 理解していたようです。

とにかく 日本で唯一無二の伝統と権威に彩られた御一族であることは 間違いがありません。所が 最近の天皇家の事情は 継承問題において かなりピンチを迎えているようです。現在天皇家の皇位継承権を有する男子としては 秋篠宮家の悠仁親王以外は 所謂爺さん世代でありますから 来月に即位される皇太子殿下が 普通に寿命を全うされるとしたら 現実的に継承できるのは 悠仁親王以外にいらっしゃいません。

もう少し柔軟に考えて 天皇制の存続を優先するとしたら 女性天皇や女系天皇を認める方向に変換する必要があるのではないでしょうか。現在の所は 男系の皇族 即ち父親が皇族である男子しか天皇陛下を継承できないのだそうですが 過去に例があるように 女性天皇を認めれば かなり選択肢が広がり 継続に光が見えてきそうです。女系天皇と言うのは 母親が皇族で父親が民間人である人物が天皇陛下になられるケースを言うのだそうです。例えば 現在は皇族の女性が 民間人と結婚された場合 皇室を離れていわゆる一般人になってしまわれてしまいますので 選択肢が凄く狭められてしまいます。

まあ皇太子殿下がもうすぐ即位されると言う時に あまり悲観的な話を持ち出すのは よくないと思いますし 令和の時代が少なくとも数十年は続くのでしょうから その間に対策を考えればよいのだと思いますので 私の様な無知な人間が 皇室のあり方に対して口をはさむのは これ位にしておきます。

 

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