4月17日 今年二回目の狂犬病集合注射に参加しました

8日の火曜日に続いて本日もお天気は良くて 若干汗ばみそうになるくらい暖かな一日でした。所がこのホームページの表紙にも書きましたが 今年は集合注射の日程全般にわたって穏やかな晴天に恵まれているにもかかわらず注射頭数は買結構前年度に比べて減少している会場が多いのです。以前は注射頭数の一割ぐらいが新規登録でつまり毎年一割ぐらいが飼い犬の頭数の増加を表していましたが ここ数年は登録件数が注射頭数の5パーセント以下で明らかに新しく買い始められた犬の頭数が減少しています。

犬の寿命は平均して十五年ぐらいですから毎年そう登録数の十五分の一、約7パーセントが死んでいく計算になりますから ここ数年は枚方市全体の登録件数も減少し始めているのかもしれません。これはあくまでも私の実感ですから正確な数値は確認しておりませんが 枚方市の人口は少しずつ増加していると思いますから犬の登録件数もそれにつれて自然に増加していいと思いますが なかなか増加しているようには感じられません。世の中が不景気で殺伐としていれば猶更ペットによる精神的な癒し効果は重要になると思いますから 犬の登録件数も増加してくれることを期待しております。

本日の注射頭数は前年が210頭だったのにわずか170頭と40頭も減少してしまいました。担当する会場は毎年くじ引きで決めますので多い年もあれば少ない年もあります。勿論、注射頭数が少なかったからと言って担当した獣医師が肩身の狭い思いをすることはありませんし、各人の注射頭数の平均値を出して 多い人は吐き出し、少ない人が受け取るシステムなので基本的には各人の取り分は差がつかないようになっています。但し 若干多く注射した人の方がしんどい思いをした分潤うような計算になっています。ですから出来ましたら一頭でもたくさん注射をしたいのですが こればかりは飼い主さん任せで結果がでますので 獣医師が張り切っていても仕方がありません。

まあ、そんな個人的な損得よりも 集合注射全体で大きなトラブルがなく無事に終了してくれることが 獣医師会の役員としてはよっぽど大切なことですからそのことが気がかりです。現在までに副作用の報告が一例ありましたが ごく軽い症状ですぐに症状が改善されたみたいなので ホッとしています。ここ数年報告が続いているのが犬同士の噛傷事故です。今年も二件ほど報告されていますが どちらも被害を受けた犬が殆ど無傷なのでそれほど心配していません。ただ残念なのが このような事故には被害者の犬がいれば当然加害者の犬もいるわけであり 加害者の犬の飼い主が被害者の無事を確認する前にさっさと立ち去るケースが殆どだということです。勿論犬同士の事ですし被害を受けた犬に全く過失がなかったのかどうかは分りませんが 少なくとも自分の犬が加害者であることが分かっていれば被害を受けた犬の容態が明らかになるまではその場に留まるべきなのではないかと思います。

ここ数年 このような注射会場での噛んだ噛まれた事故が増えていることも集合注射会場での注射頭数の減少の原因の一つであるのかもしれません。会場の責任者は獣医師ですから 当然私たちとしてもそのような事故が起こらないように十分気を付けているつもりですが 結局は犬を連れてこられる飼い主さんの自覚次第だと思いますので 噛んだ噛まれた事故の被害者には勿論 加害者にもならないように十分にお気を付けください。尚、集合注射会場で注射した場合に発現した副作用や 噛傷事故による治療は枚方市の獣医師会に加入している病院なら無料で対応いたしますので 何かあれば獣医師会の病院へ出かけてください。

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