4月4日 相撲の土俵に女性が上がったことで 問題が起こっているようです。

ニュースをチラッと見かけて ネットでサクッと調べただけなので 詳しい事情はよく知りませんが このところ問題を立てつづけに起こして 世の中をお騒がせ続けている相撲協会が またまた問題を起こしてしまったようです。土俵の上が 神聖なものとされていて 普段は女性が上がれない慣習があることは 有名な話で日本人なら知っている人は多い事のように思います。今回の事件は 大相撲の地方巡業で その会場でお偉いさんが挨拶をしていた途中で くも膜下出血を発症して 倒れたのだそうです。
本来なら プロのスポーツ選手が参加するイベントですから 緊急事態に何時でもそれなりのレベルで対応できる医師たちが控えているのが当然のことだと思います。所が 挨拶していたおえらいさんが 倒れた時にも当然直ちに適切な対応が取られるべきだったのに 何時まで経っても 医師らしい人物が登場して 必要な処置をとっていなかったように思います。ニュースの映像を見た所では 挨拶中の偉いさんが倒れてから 周囲の人間が右往左往するばかりで 何時まで経っても適切な治療が始められていませんでしたので 見るに見かねて 恐らくお医者さんであろう女性が土俵に上がって心臓マッサージを始めたように 思われることの成り行きでした。
勿論 相撲の巡業にわざわざ出かけられる位の女性ですから 土俵上が一応は女人禁制の場所であることは ご存知のはずだったように思いますが 本来なら緊急事態に備えてスタンバイしているべき医者が何時まで経っても登場しないので 見るに見かねて医療行為を始められたように思われます。するとすぐに 場内放送で 本来女人禁制のはずの土俵上で 治療を行っている女性に向って 直ぐに土俵から降りるようにと 何度もアナウンスが流れました。
偉いさんが倒れて 恐らく心臓マッサージを施されたという事は 恐らく心停止状態だったとと思われますから 直ぐに処置しなければ 恐らくその場で死亡していた可能性が少なからずあったのかもしれません。その後そのおえらいさんは 無事に回復に向かったみたいですから その女性の治療のための処置が適切であったと想像されます。もしそのお偉いさんが その場で死亡してしまったなら 相撲協会の失態は さらに大きなものになっていたのかもしれません。
そもそも相撲協会は 勿論本場所の真剣勝負の取り組みが行われるわけではないにしろ プロのスポーツ選手が行うイベントであるわけだし 沢山の見物人が集まるのは間違いないのですから 力士が怪我した場合は勿論 力士以外の関係者やお客さんに緊急事態が発生した時の為に 事が起こったら即座に対応できるような医師をスタンバイさせておくべきであったのにその準備がきちんとできていなかったことが一つ目の大きな問題です。
二つ目に 自分たちが準備を怠ったために 土俵の上で挨拶をしていたお偉いさんが 瀕死の状態となり 見るに見かねて土俵に上がった恐らくご職業がお医者さんであろう女性に対して 普段のしきたりどおりに土俵から降りるように促すアナウンスを繰り返してしまったことが 二つ目の失態です。アナウンスをしたのは 普段から場内へのアナウンスを担当している行司さんだったのかもしれませんが その場に居合わせたはずの相撲協会の幹部連中から アナウンスに対して何の注意や指摘が無かったことから 少なくともその時にその現場を仕切っていた相撲協会の見解としては 女人禁制の土俵から 一刻も早く女性が退場してもらいたかったと判断されても致し方がない様に思います。少なくとも 人命救助が一番大切であるはずなのに 女性の退場を促すアナウンスがあっても その場にいた相撲協会の人間による 適切な対応もお詫びも全くなかったのですから 呆れ返ってしまうほどの 大失態だと思います。
後になってから 諸々の状況が分ってきたうえで 女性に土俵を降りることを促すアナウンスが凄く評判が悪い事に気づいたのかもしれませんが 慌てて 不適切なアナウンスであったことを相撲協会の会長が お詫びするコメントを発表していますが あくまで世間体を気にしての 形ばかりのお侘びであることは 病人が搬送されて 土俵上で催し事の次のプログラムが始まるまでに起きた出来事で明白です。命に関わる病気が発症してしまったことを清めるためと言う理由もあったのかもしれませんが いかにも不浄であるために上がることが許されていない女性が土俵に上がってしまったため と考える方が自然なのですが 大量にお清めの塩が撒かれたのだそうです。
本来 相撲協会としては 見るに見かねて土俵に上がり救命活動を施した 女性に対して 感謝の気持ちを態度でも言葉でも表現しなければならないはずなのに 土俵上にに大量の清めの塩を撒いた行為は 後足で砂をかけるような態度であり 女性が上がったことで 大切な土俵を汚されてしまった と言う気持ちの表れなのではないでしょうか。相撲というスポーツは 日本古来の伝統あるスポーツであり その伝統と格式を否定するつもりはありませんが 女性は定期的に生理の時期に 不浄な出血をするから 不浄な存在として認識されているので 土俵に上がることを禁止されているのだそうです。女性が定期的に生理を迎えて 出血することは その女性が健康であることを示すものでありますし 第一健康な生理を迎える女性のおかげで われわれ人間は子孫を代々残してこられたのです。
私には 女性を不浄な存在ととらえる考え方が 全く理解できません。私にとって ナーチャンは 神聖な存在であり 女神様そのものだからです。何でもかんでも 時代の流れに乗って 新しいものに飛びついてしまうのも 凄く浅はかで愚かな行動だと思いますが 古くからの伝統や慣例を重んじるばかりに 今回の相撲協会の様な 何が大事であり 優先すべきなのか全くわかっていない人間たちばかりで 取り仕切っている相撲協会は 大いに反省すべきだと思います。貴乃花親方の考え方は それはそれで極端であり偏りがないとは思いませんが 一度大ナタを振るって 相撲協会の古い体質を大幅に改善すべき時期なのかもしれません。

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