4月5日 高齢化社会への歩みが加速しているみたいです

私も今年五月に誕生日を迎えると 還暦を突破して61歳になってしまいます。私の子供の頃のイメージでは 60歳になれば 父がサラリーマンの家庭でしたから 極当たり前に勤め上げた会社の定年を迎えて 後はのんびりと余生を過ごすものだと思っておりました。実際には うちの場合父親が会社役員になっておりましたので 還暦を迎えてからもあと数年は働かせてもらって 自分で決めたタイミングで仕事から解放されたみたいでした。
父の勤め上げた会社は 一般的には殆ど知名度のない中小企業でしたが その中で頑張って昇進して 役員にまでなりましたから それなりの退職金をもらい 十分すぎるぐらいの年金を受け取れましたので 趣味の油絵を描きまくる それなりに優雅でのんびりとした老後で 90歳を超えた現在も元気に一人暮らしをしております。私はそんな父親しか見ていませんでしたので サラリーマンと言うのは テレビドラマでよくあるように 定年を迎えた日に花束でも受け取って 拍手をされながら 会社を送り出されて その後はすぐにのんびりとした引退生活に入るのが当たり前の身の振り方だと思っておりました。
所が 現在は年金をまともに受け取れるのが65歳からになってしまったことが 大きな原因なのかもしれませんが 私の友人たちも続々と還暦を迎えて それまで勤めていた会社の定年を迎えているみたいですが そのほとんど全員が再就職しているみたいなのです。すんなりと次の会社が見つかる人は 幸いですが 見つからなかった人が懸命に再就職先を探し求めて 奮闘されていることに 正直私は驚いてしまいました。その会社の定年が60歳であることなんて みんなその会社に入った時に知っていたはずの事だと思います。年金を受け取れる年齢が何時ごろから65歳になったのか どっち道自分は年金なんて国民年金だけの自営業者ですから スズメの涙しか受け取れませんから 興味がなかったので よく知りませんがかなり昔の事でしょう。
定年を迎えてから 現実に年金を満額受け取れるまでの間に隙間がある事なんか ずっと以前から分っていた事のはずなのに サラリーマンで定年を迎えた方たちが こぞって再就職するのは 正直な気持ち 何だか浅ましい様に思ってしまいます。私の現在までお付き合いの続いている友人たちは みんなそれなりの立派な名のある会社で定年を迎えたのですから 受け取る退職金だってかなりの金額のはずです。年金を受け取れる年齢になるまで 退職金の一部を切り崩して生活しても それほど不自由は感じないのではないでしょうか。
何十年もサラリーマン生活を続けてしまうと 毎月決まった日にある程度のまとまった金額を受け取らなければ 不安なのでしょうか。私はちっぽけな動物病院の経営者ですが その立場も収入も非常に不安定なことこの上ない身の上です。もしも一人も患者さんにお越しいただけなければ 売り上げも収入も全くなくなってしまうのかもしれません。自営業者なんて そんな不安定な状況の中 必死に頑張って生きているのです。勿論サラリーマンは 自分だけが頑張って 目立ちすぎるのがいいのかどうだかわかりませんし 頑張ってみたとてお給料や役職が上がるとは限らないのだと思います。ミスを重ねて マイナスポイントを出し過ぎると最悪の場合 首になるのかもしれませんが ちゃんとした会社なら 組合があって社員が守られているので そんな不安は現実的ではないのかもしれません。
とにかくサラリーマン根性が染みついた方々は 毎日決まった時間に決まった場所に出かけて 毎日あまり変化のないお仕事をこなしていれば お給料日にそこそこの金額が振り込まれる生活を長年続けてきたから 仕方がないのかもしれませんが せっかく長年勤めた会社から ご苦労さん お疲れ様 と送り出されたのですから その気持ちを素直に受け止めて 直ぐにのんびりした引退生活に入ってほしいと私は思います。
60歳になって 辞められる条件が揃えば 直ぐにでも仕事を辞めてしまって 引退生活を始めたいといつも考えている私から見ると不思議にしか思えません。サラリーマンは厚生年金を受け取れますから 日ごろ給料から そこそこの金額天引きされて 長年不愉快な思いをされていたのかもしれませんが 受け取れる年金額は かなりのものでしょう。私の父が 一流企業ではありませんでしたが サラリーマン一筋で 受給を始めた時期が良かったこともあるのでしょうが 現在も相当な金額の年金を受け取って のんびりと優雅に暮らしております。
とにかくサラリーマンが 定年を迎えてからも 働き続けるので高齢者の定義を75歳以上にしよう等ととんでもない意見を言い出す馬鹿どもが 政府にいるのです。年金の受給年齢の引き上げを画策しているとしか考えられません、ですからサラリーマンが定年後再就職して働けば働くほど まだまだ働けるのだから 年金の受け取れる年齢には達していない 等と言うとんでもない意見に真実味を持たせてしまうのです。
統計によると65歳以上の年齢の人口つまり年金を受け取れる人口が 毎年確実に増加しているのに対して 年金を支えている側の生産年齢人口は 減少を続けていて とうとう若い人三人で 一人のお年寄りを支えなければならないような 人口構成になってしまったのだそうです。アベチャンがほざいている「国民総活躍」と言うのも 要するに定年を迎えたお年寄りに まだまだ体が動かせるうちは 働いてお国のために尽くせ そして働けるうちは年金なんて必要がないはずだから 年金受給開始年齢を引き上げるぞ と言っているようなアベノミクスに匹敵するぐらい 国民にとってひどい仕打ちとなる政策なのだと思います。
日本人が 皆長生きできるのは 凄く有難い 幸せな現象だと思いますが その為に若い方々への負担が大きくなってしまう事を 心苦しく感じているお年寄りは少なからずいると思います。現実的には 避けて通れない道なのかもしれませんし 自分の事としては 少しでも長く元気で生き続けたいのが 正直な本音ですから 政治家の方の舵の切り方は 非常に難しい局面を迎えているように思います。でも 少なくとも自分の友達の為に 大変な便宜を図っておいて いけシャーシャーとわれ関せず と言った顔を決め込むような 極悪非道な人間が 国民全体の為を思っての政治をするはずはないはずですから 一日も早い政権交代の日を 待ちわびております。

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