7月4日 東京都議選の結果について思う事

おごり高ぶった自民党に 正義の鉄槌が下されたようであり 痛快でしたが あくまで東京とはいえ一地方の選挙結果であり 現実には国政に殆ど響かないみたいなので 正直残念な思いが強いです。まあ自民党は 前回の都議選の時にアベノミクスと言う政策に国民の殆どがだまくらかされていましたから 全候補者が当選してしまう異常事態でしたから ある程度減少するのは必然的な事でした。それにしても 都議選の時期を狙ったかのように 自民党の国会議員が問題発言や問題行動を繰り返したのは やはり安部一強と言われて久しく いつの間にかしみついてしまった 思い上がりが自ずと表面化してしまったのではないでしょうか。
問題発言をしてしまった時に繰り返される 「発言の撤回」と言う言葉の意味がよく理解できません。まるで万引き行為が発覚してしまってから お店にその商品を返したり、代金を支払ったら 万引きと言う犯罪がチャラになるとでもいうのでしょうか。国会議員という 特別な立場にある人間が 軽はずみに 自分の立ち位置をわきまえない 不適当な発言を 繰り返している人たちが いけシャーシャーと踏ん反り返っていられるのが 不思議に思えるのは 私だけでしょうか。
言葉での謝罪よりも一歩進んだ反省を示す行動としての常とう手段に 自民党から離党する と言うのがありますが これまた私にはよく解かりません。自民党から距離を取ったことで 自民党にかかる迷惑は 多少軽減されるのかもしれませんが 肝心の国民 特に選挙の時には大事な 選挙区民に対しては なんの禊にもなっていないと思うのですが如何でしょうか。何か役職についている場合には その役職から退くことで 十分な禊は完了したような態度ほどむかつくことはありません。
そんな自民党国会議員の おごり高ぶり行動に対する個人的な反感だけではなくて 国会とは日本と言う国にとって 重要な案件について 十分に慎重な議論を尽くして 国家の行く末についての決断を下していくべき場所であるはずなのに 絶対多数の議員数を抱えていますから 国民が納得できる所までの十分な話し合いなど殆ど無いままに 強引に採決に持っていく 強引な一党独裁の議会運営に対しての 国民のと言うか今回の選挙では 都民の怒りが自民党の記録的惨敗につながったのでしょうから 当然の結果と言えるのかもしれません。しかし 当選者の顔触れをみると 自民党議員数が減少したからと言って 良かったなどとはとても言えない残念な状況かもしれません。
今回の都議選の場合 自民党の国会議員の失態の連続に加えて アベチャンとその奥さんまで絡んだ 森友学園問題 加計学園問題 そして何よりもその問題に対して アベチャンが全然誠意の感じられる対応をしていないことによる 強烈な逆風が吹き荒れたために 直接関係がないのかもしれなり自民党の都議会議員が叩きのめされてしまって ある意味可哀想な被害者と言えるのかもしれません。まあ前回の選挙で アベノミクスの甘い汁を吸って 全員当選と言う望外の喜びに浸ったのですから これでトントンとも考えられます。
自民党が議員数を減らすことは 当然予想されていましたが 「都民ファーストの会」が 50人の候補者のうち49人が当選してしまうという 圧勝は予想以上の大健闘なのかもしれません。それにしても一人だけ落選してしまった方が 可哀想に思います。これだけ追い風が吹きまくっていたのに 当選できなかったのですから 勿論たまたま対立候補が強すぎたのかもしれませんが 今後選挙への出馬は 恐らく周りの人間が気を使って 薦めもしないでしょうが これからは一生控えた方が良いのかもしれません。本当に 可哀想で仕方がないので 心からお見舞い申し上げます。
それにしても この団体は あくまでも小池知事の私的な都議会での応援グループの様に思えますが 小池さんが国政に戻るなり 政治家を引退するときには どうなってしまうのでしょうか。一応議員の任期の四年間は その身分が保証されるのかもしれませんが 四年後に小池さんが知事を継続している保障はありませんし、現在のような追い風が存在しているとは思えません。「山が動いた」時に大躍進した社会党が 現在では風前の灯になってしまっているように いずれは消えてなくなる政治団体になってしまいそうで 余計なおせっかいですが その将来を心配してしまいます。
今回の選挙結果を見て一番残念な事は 一応国会では第二党の位置にいるはずの民進党が 自民党に対して吹き荒れた逆風を追い風にして議員数を大幅に増やしてほしかったのに 帰って減少してしまったことです。美味しい所を全部「都民・・」に持って行かれてしまったのですから 情けないったらありません。公明党や共産党は 岩よりも硬い地盤を持っていますから ほぼ同数が当選していますから 固い地盤には 追い風も逆風も影響がありませんでした。それに対して民進党には 固い地盤が全然存在しないことが 表面化してしまったわけですから アベチャン達がこれからさらに失態を重ねて 解散総選挙に追い込めたとしても 民進党では全く受け皿としての役割を果たせないことを証明してしまったような結果に 私は日本の将来に余計に暗雲が立ち込めてしまったように感じてしまいます。それこそトランプ大統領じゃないけれども 「日本国民ファーストの会」でも起ち上げることが必要なのかもしれませんが 現実的には難しいでしょう。
選挙結果が出てから アベチャンの態度や行動に何か変化がみられるのかと 注目していましたが 都議選の惨敗をあえて無視しているような態度にも そのしみついてしまったおごり高ぶりが感じられて 不愉快ですが 一強独裁体制を与えてしまったのは すべて国民に責任があるのですから 少しずつでも改善していく方向に向かうべく努力を積み重ねていくしかないのでしょう。みんなで明るい日本を目指すためには 取り敢えずは一日も早くアベチャンを引き摺り下ろす事しかないと考えますので 団結して頑張りましょう。

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