8月7日 本日は司馬遼太郎さんのお誕生日です

今のお若い方には 司馬さんはあまり馴染のない作家さんかもしれませんが 私にとっては 凄く思い入れのある作家さんです。私の父が 司馬さんの大ファンだったみたいで 殆どの作品を本棚にそろえていてくれたみたいです。その影響で中学生、高校生の頃に本棚にある作品は全て読破しました。小説としては大部分が戦国時代と明治維新の時期の重要人物にまつわる作品でしたから 内容的には多少偏りがあったようにも思います。しかし題材として取り上げられる人物には 各々素晴らしい個性がありましたから それぞれに十分楽しめました。

私が凄く気に入った作品は ありきたりかもしれませんが「竜馬がゆく」「国盗り物語」「功名が辻」辺りです。いずれもNHKで大河ドラマ化されたメジャーな作品ですが 本当に面白くて 何度も繰り返し読みなおしました。私が二十歳になるまでに読んだ作品の多い作家としては 石坂洋二郎、五木寛之、司馬遼太郎のお三方がベストスリーだと思います。十代の時に一番繰り返し読んだ小説は 五木寛之の「青年は荒野をめざす」だと思います。ちなみに 私がこれまでに一番たくさんの本(冊数)を読んだのは 二十代後半に岐阜大学に通ったころに出会った 栗本薫の作品です。まあ「グインサーガ」や「魔界水滸伝」等のスケールの大きなシリーズものがありますから とにかく数だけはべら棒に多いようです。

あまりに繰り返し読みましたから 自分も高校を卒業した時に どこか外国へ旅立ちたいと思っていました。勿論主人公のような特技もなければ 目的意識が芽生えなかったので 何事もなく平凡に大学を受験してしまいました。そして六十歳近くにまでなっても パスポートを申請した事さえありませんから 情けなくなります。私は根性なしなので何も行動を起こせませんでしたが もしこのブログを読んで頂いている方に十代の方がいらっしゃったら 是非この小説を読まれることをお勧めします。そして何らかの行動を起こしていただきたいと思います。

話を司馬さんに戻しますと 一番影響を受けたかった作品は「竜馬がゆく」だと思います。男として生まれたからには やはり何らかの足跡を歴史に刻みたいので 自分の直感に従って 信念を持って行動したかったです。残念ながら この歳になるまで 何かを人の為とか世の中のために やり遂げた感が 皆無なので 私のような人間がこの世の中に存在している理由が見出せません。まあ一般大衆なんてそんなもんかもしれませんし 自分の大切な人生をあまり否定したくありませんから 甘んじて受け入れるしかないのでしょう。まあドラマなんかでも主役は一人だけだし 脇役やその他大勢がいてドラマが成り立っていますから その他大勢の人生にだって それなりの意義があるのかもしれない とでも考えなくてはこれから生きていく希望がありません。

若い頃には 結構本を沢山読んでいましたが 最近は本を読むための環境 例えば机や電気スタンドなどが我が家には存在しませんから 全く読んでいません。何時までも頭の柔軟性を失いたくないので 先ずは読書できる環境づくりから始めて 読書にいそしみたいと考えております。

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