8月9日 若い人の考えていることが理解できません 歳をとったと言う事でしょうかね。

今夜八時になったので 病院のシャッターを下ろそうとして表に出た時に パトカーがサイレンを鳴らしながら疾走していきました。その前方を見ると 原付に二人乗りした若者たちが必死に逃走しようとしていました。前方の信号をみると赤信号だったので その地点で停止して捕まったのか 信号無視をして更に罪を重ねていったのかまでは確認できませんでしたが とにかく理解しかねる行動を目撃しました。

原付にノーヘルで二人乗りしている時点で 既に二つの微罪を犯していますが 警官の制止を振り切って逃げようとしたことで 公務執行妨害と言う結構重たい罪を重ねてしまいました。更に信号無視して逃走を続ければ 信号無視と言う罪に危険運転と言う事になれば とてもきついお説教だけでは返してもらえそうもありません。パトカーとしても あまり追いつめてしまって 交通事故でも起こされたりしたら 取り返しがつかないので マイクを通じて制止する事しか出来ずに追走しているみたいでした。

今どきの若者にしたら原付にノーヘルで乗ることも二人乗りすることも 日常茶飯事なのかもしれないけれども 運悪く警察に見つかってしまったのだから 潔くお縄を頂戴して たっぷりとお説教でもくらって 神妙に反省したような顔をしていれば 勿論大きな減点をもらいそこそこの罰金位は覚悟しなければならないでしょうが その日のうちに自宅に返してもらえたことでしょう。

原付のナンバーは細工をしてばれないようにでもしてあったのかもしれません。だから 逃げおおせればそれで済むと安易に考えたのかもしれませんが 日本の警察はかなり優秀ですから細かく情報を集めて恐らくその場では逃げ切ったとしても 犯人にたどり着くのは目に見えています。勿論その時点で捕まれば れっきとした犯罪者ですから それ相応の罰則が科せられるでしょう。なんでそんな自明の理に反する行動を若者が取るのか 私には理解できません。

先日まだ二十代と思われる夫婦が幼稚園児位と思われる子供を連れて来院しました。ハムスターが怪我をして出血しているので診て欲しいとのことでした。診察してみると右のわき腹の辺りの皮膚が少し裂けてそこから出血していました。傷口から内部をのぞいてみると割と太い血管が傷ついていて そこからの出血が確認できましたので その血管を焼らくして 止血をしました。]皮膚の裂けている部分は 医療用の接着剤で閉じ合せました。抗生剤と消炎剤を注射して同じ作用の飲み薬を渡しました。

こちらとしてはごく普通の対応をさせてもらったつもりですし それ相応の料金を請求しました。その請求した料金を見て 突然飼い主が怒りだしました。「このハムスターは一匹千円で買ったのに なんでその治療費がその何倍もするんや」と言い出したのです。「そんなにかかるのやったら 治療なんかしなくてもよかったんだし 薬もいらない。こいつが死んでも子供には新しいハムスターを買ってやればそれで済む」と怒鳴り散らして 結局一銭も払わずに帰っていきました。

突っ返された飲み薬だって そのハムスターの体重や状態に合わせて調合したシロップ薬ですから 他の動物に代用できるはずもありませんから 捨てるよりほかはありません。こちらは太い血管からの出血を止めて 裂けた皮膚を閉じ合せて 抗生剤などを注射したのですから それに値する料金を請求したつもりでしたが やったことがすべて無駄になってしまいました。勿論治療にかかった実費は小さな動物ですから 微々たるものですし 大して損害が出たわけではありません。治療費を踏み倒されたことも残念でしたが ハムスターと言えども わずか二年ぐらいで寿命を迎えますが 尊い命を持って生まれてきたのです。その動物が死んだら次の動物を買う と言う子供に与える玩具のような感覚でとらえているのが 凄く悲しかったです。

自分が考えていたよりも治療費が高額だったからと言って その全額を踏み倒して堂々と帰っていく若い夫婦の感覚に呆れ返ってしまって 警察に連絡しようかとも思いましたが 僅か一万円足らずの金額で 余計に神経をすり減らしたくなかったので そのまま放置してしまいました。こんな夫婦が子供の給食費なども払ったら損だ と言う感覚で色んな支払いを踏み倒しながら 生きていくのでしょう。そんな両親が育てた子供がまともな人間にならないことも間違いないでしょう。日本の未来は明るくないと思ってしまいます。何だったらその飼い主の名前と住所と電話番号を明らかにしてやりたい気分ですが そんなことしても一銭もお金が入ってきませんでの やめておきます。私もこんなことをされて 文句も言わずに引き下がるなんて 人柄も体型も丸くなってしまいました。

別に今更 若い人たちと仲良くしたくもありませんし なるべく関わらずに生きていこうと思います。こんな不愉快な思いをする仕事から直ぐにでも引退したい気分ですが まあどんな仕事でも 真面目に頑張っていても納得のいかないことは 珍しい事ではないのだと思いますから あとちょっとだけ頑張ってみようと思います。せめて六十を過ぎなければ 老後を楽しむにはいささか早すぎるように思いますから。

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