8月10日 髪の毛のボリュームが 又ダウンしてしまいました

私は十代 二十代の頃には 髪の毛が多すぎてめんどくさいといつも感じていました。髪の毛の一本一本が太いうえに 軽く天パがかかっているので よりボリュームがアップしていました。体毛も濃くて 特に足は脛から太ももにかけて びっしりと生えていましたから 「夏でも黒いタイツを履いている」等と友達にからかわれて恥ずかしい思いをしていました。

私の父は私が子供の頃からずっとオールバックの髪型でしたが 結構おでこが広かったので いずれは髪の生え際が後退していって 禿頭になっていくのだろうと予想されていましたから 自分も将来は禿頭になることを 何となく覚悟はしていました。しかし五十代になってから 急激に白髪が増えてきて 現在では黒い髪よりも白髪の方が多いのではないかと言う状態になってしまいました。

勿論白髪が凄く増えてしまったことは 喜ばしい事ではありません。でも白髪であっても 一応頭髪ですし 何にもなくなってしまうよりはたとえ白髪であっても 枯れ木と同様に一応賑わいではあると思います。何とか白髪でもいいから 頭部に踏みとどまって欲しいと願っていました。年々記憶力は薄れていくし 基礎的な体力の低下も否応なしに実感させられています。頭で考えていることが うまく言葉になってくれなくて 特に感情が高ぶった時などは 上手くしゃべれなくてイライラすることもあります。太っているので それほどしわは目につきませんが 皮膚に張りや弾力が無くなってきているのは 何となくわかります。昔嫌と言うほど生えていた体毛もいつの間にか失われていて 現在は脛の辺りなどツルツルになってしまいました。腕の体毛に白髪が混じり始めた時には かなりショックを受けましたが 今では見慣れてしまって 特に悲しくもありません。頭髪の白髪の比率も 確実に右肩上がりのように感じています。

本日は昼から暇だったので 奥様に髪の毛をカットして頂きました。私はここ十年以上 散髪に出かけたことがありません。ですから現在の散髪料金の相場も全然知りません。以前散髪に理容室に出かけていたころは 確か 二~三千円だったと思います。散髪に出かけると 当然待ち時間もあるでしょうし カットされてシャンプーされて 髭まで剃ってもらえますが 下手すると二時間以上もかかってしまいます。私にはその料金と時間が無駄に思えますので 最近はずっと奥様が犬のカットをするためにそろえられた道具を使って 私の髪もカットしてもらっています。

本日も昼から予定が入っていなかったので昼ご飯を食べてから 病院の処置室でパンツ一丁になり丸椅子に腰かけました。かなりうっとおしさを感じていたので 頭髪をカットして頂くためです。髪に水を垂らして 湿らせてカットしやすい状態にして 待ちます。奥様がハサミを持って近づいてきて 「近頃更に髪のボリュームが無くなったみたいね」等と嫌味を言いながらカットを始められました。正味十数分で サッパリとカットして頂きました。

勿論プロの理容師ではない奥様がごく短時間でカットするのですから 仕上がりが雑であるのは覚悟の上です。でも私はどうせ見てくれが悪いのは十分自覚していますから 頭髪も清潔感があって だらしなくなければ それで十分だと思っていますので 恐らく私が死ぬまで奥様にカットしてもらうだろうと思います。さて本日もいつものようにカットが終わって 切り落とされた髪が 足元にたまっていたのですが その毛の量がいつもよりも明らかに少なかったので ショックを受けてしまいました。いつもは両掌に受け止めるぐらいの量が落ちているのに 本日は軽く片方の手のひらに収まるぐらいしか落ちていませんでした。

その事をうっかり口にすると 奥様が「そんな事に今頃気づいたってもう手遅れの状態よ」と言われてしまい 更にショックが大きくなってしまいました。ガンバレ私の頭髪、白髪になってもいいから何とかしがみついていてくれ、と檄を飛ばしたいのですが ショックが大きくて力が入りません。人間も年をとれば必然的に老化するわけで 髪の毛の量も減少するのは致し方の無い事かもしれません。脳が老化して 記憶力が低下しますし 当然体力が失われるのも明らかです。いずれは生きているものは必ず死ぬわけですから 死に臨んで 心残りのないような生き方をこれから心掛けていかねばと思います。

私は友達も少ないし 親戚づきあいも殆どしていませんから死ぬときは奥様に看取られていれば それだけで十分幸せです。生きているうちに奥様には散々ご苦労をかけてきましたし これからもかけ続けると思います。ですから 奥様には私から解放されてからの 本当にのんびりとやりたい事が出来る老後をある程度は残してあげたいのでやみくもに長生きしようとは考えていません。覚悟が決まったら 一切延命的な活動はしないで 速やかにそして潔く最期を迎えたいと考えています。私の最後の最後の望みが叶えられることを心から祈っています。

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