Dr.喜作のブログ

2016年5月 の記事一覧

  • 5月1日 本日は「メーデー」ですが あまり盛り上がっていないように感じます。

    労働者の日としてのメーデーは、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総連盟)が、シカゴを中心に八時間労働を要求しての統一ストライキを行ったことが起源になっているのだそうです。それまでは一日に十二~十四時間労働が 当たり前であったからなのだそうです。私が勤めていた塩野義製薬も結構組合が頑張っていましたから 大阪にいれば団体行動に参加することを求められていたのかもしれませんが ずっと地方にいましたから 有難いゴールデンウィーク中のお休みの日でした。

    以前は当日のニュースで 労働者が集まって赤旗を振っている集会の場面が流されていたように思いますが 現在では殆どニュースとして取り上げられていません。そのような団体行動は既に下火になってしまっているのでしょうか。元々 サラリーマン時代から 労働運動には 全く興味がありませんでしたし 現在は小さな小さな動物病院を辛うじて経営している身分ですから そのような活動とは縁もゆかりもありません。

    アベノミクスを信じてアベチャンについていけば きっといいことがあるに違いないと 騙されて選挙で自民党に投票したばかりに アベチャンの総理としての地位は盤石になってしまいましたが 肝心の庶民の生活は一向に楽にはなっていません。サラリーマンの方々は 労働組合の活動に期待して 賃上げ交渉を頑張ってほしいと願っているのではないでしょうか。労働組合の活動の祭典であるメーデーが ニュースにも取り上げられない位に 下火になっているのだとしたら 私には一切無関係な事ですが 残念なことだと思います。

    そういえば 私が子供の頃には 電鉄会社が賃上げ交渉のためにストライキを起こすので 市民の通勤手段が止まってしまいますから 大きな話題になっていたように思いますが 最近はあまり鉄道が止まってしまうようなストライキのニュースも耳にしません。賃上げ交渉がスムーズに進んでいるので ストライキと言う非常手段をとる必要が無くなっているのでしょうか。ストライキは 一般市民に影響が出る場合もありますが 労働者に認められた権利ですから 必要とあれば遠慮なく行使した方が良いようにも思いますが 実情はどうなっているのでしょう。

    私は塩野義製薬と言ういわゆる大企業に勤めていましたけれども 結局は仕事の無いように納得がいかなくなってしまい会社勤めが続かなくて 現在はちっぽけな個人商店を営んでいますが 父は立派にサラリーマンを勤め上げました。それなりに退職金と十分すぎるほどの年金を受け取って のんびりと暮しています。私が将来受け取れる年金はスズメの涙ほどですから それなりに蓄えをしています。

    辛抱してサラリーマンを続けた方が良かったのか 早めに見切りをつけて個人商店を営んだ方が賢かったのかは よく分りませんが 会社勤めしていた方が 仲間、友達には恵まれていたのかもしれません。まあ、この仕事をしていたから現在の奥様とも巡り合えたのだと思いますし 奥様のいない私の人生なんて想像できませんから 結果的には私の選択は間違っていなかったのだと思いたいです。

    メーデーが盛り上がっていないのが 労働者の要求がスムーズに受け入れられているからなら おめでたいことですが 労働者が頑張って会社と交渉する元気をなくしているからであるのなら 日本の将来はますます不安になりますから 元気を取り戻してほしいと願います。