11月23日  香港の雨傘革命はまだ続いています

日本では安倍ちゃんのわけの分からんパフォーマンスである「アベノミクス解散」の為に すっかり忘れ去られていますが 香港での民主化を求めて起こったデモ騒ぎはまだ続いているのです。そもそも中国がイギリスから香港を返してもらった時にイギリスと交わした約束で一番重要であったことが「一国二制度」を向こう50年間守ることでした。つまり香港市民が当面 中国の共産党による支配を受けずにすむための約束でした。その為に香港特別行政区の代表を選ぶ選挙を2017年に行う予定でした。香港のこれからを決める人間を香港市民の意志で選ぶための選挙のはずでした。

所が 自分たちにとって不利益である約束をやぶることを当然と考えている国 中国がそんな自分たちにとって不都合な約束をいつまでも守る訳がありません。香港の代表を選ぶ選挙で 自分たちの息のかかった人間 即ち共産党の言いなりになる人間しか 立候補できないように決めたのです。

それに対して 香港の学生が 続いて一般の市民が立ち上がって抗議の声をあげてデモを起こしたのが「雨傘革命」なのです。香港市民を何でもかんでも言いたい放題やりたい放題が通用する日本人と勘違いしたらいけません。香港市民はもともとが 自分たちの利益だけを最優先する 同じ中国人なのです。

香港の学生たちは以前に 教育のカリキュラムとして 何でもかんでも中国共産党ばんざい的な内容を 共産党がゴリ押しで強要してきた時に 断固拒否の姿勢で頑張り 結局突っぱねた経験がありますから。自分達の生活の根幹にかかわる選挙制度についての 共産党の無茶苦茶なごり押しを許しがたかったのだと思います。

最初のデモが始まった時から もうかなり時間が経過してしまいましたから デモに参加している人間の肉体的な疲労の蓄積も半端なものじゃないでしょう。おまけに季節が真冬に向かっていますから 尚更デモの続行は難しくなってきていると思います。先行きの見通しとしては 取り敢えず中国共産党は自分たちの主張を全く変える気持ちがないのは明白でしょう。現在香港の代表を務めている役人も共産党の言いなりですから 当然同じように主張するでしょう。デモに参加している人たちは何も一つの組織にまとまっているわけではありませんから 断固自分たちの主張を通そうとする人たちもいれば どこか適当な妥協点を求めようとする人たちも出てくるかもしれません。

現在は世界のマスコミも注目していて デモ隊の主張が 「中国共産党よ 約束を守れ、香港の自治を守れ」というごく当たり前の内容だけに 当然デモ隊に対して好意的です。共産党としても焦って 軍隊を送り込んだりしたら ただでさえ悪すぎる中国の評判を更に貶めてしまうので 静観しています。共産党にすれば三年先の選挙の事だから 当面静観していて デモ隊が疲れ果ててしまい 世界のマスコミもさすがに興味を失くしてしまうまで のんびり待機する作戦なのだと思います。

一年以上放置すれば 恐らくデモ隊は自然に消滅するでしょうし マスコミもさすがにそのような結末は大々的に報道しないでしょう。私個人としては デモに参加している人たちは 自分たちの正当である権利を主張しているのであり、体を張って頑張っておられる姿は 凄く立派だと思います。しかし、このままではいずれ中国共産党の思い通りに事が運んでしまうのは間違いないと思います。

私としては 約束を交わした当事者であるイギリスが 中国に対して約束を守るようにもっとアクションを起こすべきだと思いますし 何なら国連が国と国と約束を平気で破ろうとしている中国に対して 厳しい制裁を加えるべきではないかと思います、

そして我が国日本は 尖閣諸島問題で日本の大切な領土領海領空を 中国に侵され放題だし、首相が戦争で亡くなられた兵士を祀ってある靖国神社にお参りしただけで 散々文句を言われっぱなしだし、日本の貴重な財産である赤サンゴを強奪され続けているのに指をくわえてみているだけだし、教科書のほんの些細な表現を変えただけで 自分たちはめちゃくちゃな反日感情をあおるための明らかに誤った教育を展開しているにもかかわらず 文句を言われ放題です。

こんな情けない どうしょうもない 腰抜け野郎ばかりの国に対して 私は正直な所 あまり愛国心なんて湧いてきません。確かに平和であり 安全であり 安心できる ソコソコ豊かな素晴らしい国であることは認めますが 生まれ変わるならできたら別の国 もっと愛国心を持てる国の人間として生まれ変わってみたいと思います。

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