9月25日 本日は日比谷公園内の松本楼の十円カレーの日だそうです

1973年の今日、その2年前に焼失した東京日比谷公園内にあるレストラン松本楼が再建されて それを記念して同店で、1983年から名物のカレー(通常700円)を10円以上の任意料金で提供しているのだそうです。尚その売り上げはすべて交通遺児育英基金に寄付されているのだそうです。最近私が 外食でカレーを食べるとしたら 「CoCo壱番屋」等のチェーン店で食べるのが一般的になっていますが チェーン店の相場としては トッピングのないカレーでそのお値段は結構高めの設定に感じてしまいます。でも きちんとした雰囲気の良いレストランでカレーを頂いたら トッピングのないものでも700円はそれほど高い事はないのでしょう。
東京の日比谷公園内にあるのだそうですが 関西人にとっては日比谷公園というものが どんな立地条件にあるどの様な雰囲気の公園なのか さっぱり見当がつきませんが 凄く有名ですから 恐らくそこそこ上品な公園なのでしょう。そちらのレストランにカレーを頂きに出かけるのなら そんなにラフな格好ではみなさんいらっしゃらないのかも知れません。松本楼と言う立派な名前からしても 少なくとも私の様に ジーパンに素足のサンダル履きでは 気がひけてしまいそうなお店の様に思います。
東京のしゃれたレストランでカレーをただき その価格を自分で決めて そのお金が育英基金に寄付されるとなると 東京の人たちが平均で一体いくらぐらいの支払いをされているのか 凄く興味が湧きます。渋ちんの多い大阪であれば 平気で百円以下の金額を支払う方が 続出しそうに思いますが 逆に東京であれば 通常料金の700円以上支払われる方も珍しくないのかもしれません。よくテレビで放送される大阪と東京を比較する番組企画があります。何かしらの商品をそこそこの数 商店街などに並べて置いて 通りがかる人たちの反応の違いを比較してみようといった企画です。大阪人は只で持ち帰れるとなれば ほんの一瞬で並べられた品物が消失してしまいます。所が 東京の似たような雰囲気の商店街では 何時まで待っても ほとんどだれもその品物に手を出そうとはしません。
私は大阪人としてのプライドを持って生きていますから 大阪人の取る行動を 別に浅ましいとか 情けないとはおもいません。ですがそこそこ値打のある品物が自由に持ち帰ってもいい という不自然な状況に 誰も疑問を持たないし 怪しんだり警戒したりしないことが 少しだけ不思議に思えます。偉そうなことを書いている私だって もしその場にいて みんなが我先にその品物に手を伸ばしていれば 取り敢えず一つぐらいは自分の分を確保してしまうと思います。大阪人は そんな不自然に放置されている品物に対して 決して悪いもの 例えば食品であるのなら有害なものが含まれていないことを 信じているからこそ 我先に持ち帰るのだと思います。人間にはそんな悪い奴はおらんやろう という性善説が身についてしまっているのかもしれません。
そう考えると 東京の人たちが ある意味そんな怪しい品物に 全く手を出さないのは 直感的にその品物の置いてある状況の怪しさを感じ取ってしまい 君子危うきに近よらずといった行動を取っているのかもしれません。所謂 性悪説にもとづいて 判断して行動しているのであるとしたら 別に信用して喜んで持ち帰る大阪人よりも 最初から疑って警戒して 様子をうかがってしまう東京人の方が 偉いとは 全然思えません。
しかし 世の中にうまい話などそんなにある訳がないはずなのに そんなうまい話に飛びついてしまう大阪人は もう少し用心して行動すべきかもしれない様には 思います。そんなうまい話には 直ぐに飛びつく大阪人ですが いわゆる[おれおれ詐欺」にかかる件数は 日本で一番少ないのだそうですから 警戒心を持ち合わせていないわけではないようなのが またまた不思議に思えます。
話が横道にそれてしまいましたが 十円カレーの様に自分で価格を決めて 支払ったお金が寄付されるとしたときに 大阪と東京では 集まる金額が全然異なるだろうと思います。東京の方で 百円以下しか支払わない人は 恐らく殆どいらっしゃらないだろうと想像しますが 残念ながら多さが出は堂々と十円だけ支払って帰る人が続出してしまいそうで 寂しさを感じてしまいます。
樟葉にある「うずしお」というパン屋さんがテレビで紹介されたことがあります。メロンパンが凄く美味しくて 手間暇かけて作られているのに価格が百円でした。メロンパンは水曜日だけの販売と言う事でしたので つぎの水曜日 開店時間が七時でしたので 七時少し前にお店に到着しましたが 私同様にテレビを見て駆け付けたお客で 行列が出来ていました。お店の前にメロンパンは一人五個までと書いた紙が掲示されていました。
私はメロンパンも勿論お目当てですが 一つの商品をそれだけ拘って作って 安い価格設定にしているお店ですから 他の商品にも魅力的なものがあるだろうと考えて色んな種類のパンを買ってみるつもりでした。並んでいるお客さんで常連らしい人に訊ねて クリームパンと卵サンドがお薦め という情報を入手しました。所が 私の前に並んでいる人たちは バカの一つ覚えの様に メロンパン五個を袋に入れてもらって五百円払って帰っていく人ばかりです。
その番組でお店の人が言う事には かなりいい材料を使い手間暇かけて作っているので メロンパンが売れても殆ど店は儲からないのだそうです。そんな情報が同時に流されているにもかかわらずただ話題になっているメロンパンだけを 制限された個数だけ買って帰る人ばかりなので 私はやはりすごく寂しい気持ちになってしまいました。パン屋さんにしてみれば 美味しいパンを作って売って 喜んでもらえれば満足なのかもしれませんが メロンパンだけを買って帰る人たちの浅ましさに 涙が一粒流れていまいました。
大阪で十円カレーの企画をしても 殆どの人が十円だけを支払って 堂々と帰っていくのでしょうから 私は涙が止まらなくなるのかもしれませんので 絶対に大阪で十円カレーの企画はやってほしくありません。

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