10月27日 ラグビーワールドカップ準決勝が終わりました

準決勝の二試合は どちらが勝っても不思議ではない好カードでしたから 昨日と本日の夜に たっぷりと質の高いラグビーを 存分に楽しませていただきました。勿論そこに日本チームが絡んでいれば もっと盛り上がったのでしょうが 日本チームとしては 大健闘してくれたわけですし まだまだ日本チームが及ばない領域のチーム力の国々が 勝ち残りましたから 素直に自分の好きな方の国を応援しながら ラグビーを楽しめばいいのだと思います。
イングランド対ニュージーランド戦は 大方の予想を裏切って イングランドが常に優勢を保ちながら試合をして 危な気なく勝利を収めました。ニュージーランドのほうが ランキングも上ですし 今大会での戦いぶりの安定感から見てもそうですし なんといってもこれまでの対戦成績で 圧倒的に上回っていますから なんだかんだあっても 結果的には ニュージーランドが勝利するだろうと予想しながらも 私は判官びいきでもありませんが なんとなくイングランドサイドから 観戦しておりました。この試合は キック合戦による空中戦の場面が少なくて フォワードがディフェンスラインにぶつかっていく 愚直な戦い方が繰り返され 派手なバックスが走り回る場面もほとんどない 見た目には かなり地味な試合でした。
私は 中高生のころの体育の授業でラグビーをしたとき 体格的に当然フォワードのポジションでしたが フォワード戦で地道に前進していく試合の方が 好みにあいます。バックスの連中は 走るのが早いすらっとした奴らで フォワードが泥だらけになって獲得したボールを 受け取って走り回って トライを決めて歓声を浴びるので 私は縁の下の力持ち的なフォワードが主役を務める試合の方が好きなのです。ちなみに私は混声合唱団に所属しているときは 単に声が低かっただけのことですが ベースのパートでしたし オーケストラに混ぜてもらった時も 木管楽器の一番低いパートであるファゴットを担当していました。一番低いパートは ハーモニーを低音から支える やはり縁の下の力持ちの役割のパートでしたので どちらかというと 地味な役割が性に合っているのかもしれません。
試合開始早々に イングランドがトライを決めてしまいましたので 一気にゲームの支配権がイングランドに傾いてしまったのかもしれませんが 密集の中などで ニュージーランドがこれまでの試合では殆どなかったのに 盛んに反則を犯してしまいましたから やはり世界最強と謳われる百戦錬磨のオールブラックスでさえ 浮足立ってしまったのだと思います。日本人は フィジカルの部分で 強豪国にはどうしても敵わない部分が多いので 一人の突進を止めるのに二人がかりでタックルしていました。ただ一人に二人がかりでタックルしてしまうと 同じ人数で戦っているわけですから どうしても試合の流れの先の部分で人数が足りなくなってしまいます。ですから 日本チームが 今後強豪国と試合するときには 勿論愚直なフォワード戦をある程度繰り返して 相手のディフェンスをその近所に集めておいてからになりますが 華麗なバックスによる展開を目指さなければ トライを奪えるチャンスは巡ってこないように思います。
本日のウェールズ対南アフリカ戦も すごく見ごたえのある試合でした。この試合は ハーフやスタンドオフがキックを繰り返しての 空中戦が繰り返されましたが 試合の主導権を握ったのは やはりフォワード戦でフィジカルに勝る南アフリカが少しずつ前進していき 優勢に試合を進めていきました。勿論決定力のあるバックスの快走も 必要ですが 結局ラグビーはフォワードの力比べに勝る方が有利になるスポーツだと思います。とはいえ ラグビーが力比べだけのスポーツでは勿論ありませんから 面白いのだし 日本チームの目指すところもそこら辺にあるのではないでしょうか。来週三位決定戦と 決勝戦 という順位に直結する本当に各国が本気で取り組む試合が見られますので あと一週間とても楽しみに過ごせそうです。  

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