5月27日 フトアゴヒゲトカゲが どうして人気があるのでしょうか

私は 開業獣医師として 出来るだけ多くの飼い主さんのお役に立ちたいと考えておりますので 診察する動物の範囲を出来るだけ広げたいと考えております。昨今のペットブームでありますし 他人があまり飼育していない動物 ひょっとしたらその正式名称さえ あまり知られていないような動物をペットにしたいという方が 少なからずいらっしゃるからなのかもしれませんが 犬猫以外のペットの種類が どんどん増えているみたいです。犬猫以外に 昔からペットとして飼育されてきた ウサギやハムスター、マウスの類 チンチラなどのげっ歯類など 他に鳥類として 文鳥やジュウシマツ セキセイインコなど かなり以前からオーソドックスなペットとして飼育されていた種類以外にも 色んな種類の動物が来院されますので 診察させていただいております。
まあ ハムスターと言っても 昔なら 大型のゴールデンハムスター一辺倒だったのが 現在では かなり小型の 珍しい種類のハムスターもやってきます。ウサギなんかも同様で 現在日本でペットとして飼育されているウサギの種類は 簡単に数えきれない位に多いみたいです。正直 その名称自体初耳の種類もいたりしますが 基本的にハムスターの類であれば 似たような病気や体調不良になり 治療法も似通っているはずですから お電話で治療可能か問い合わせられた場合 希少なペットの場合 その種類を診察するのは 初めてであることを 予め飼い主さんにお話しして でも類似した動物の似たような状態を治療した経験があるので 対応できるであろうことを 正直に申し上げたら 来院される場合が多いです。最初はどの種類の動物を対応するも初めてかもしれませんが そのようにして 少しずつ臨床経験を積んでいくことによって 対応できる動物の種類が増えてきているように思います。経験がないからと 診察を断ったら 何時まで経っても 対応できるようにはならないと思って 経験の少ない種類の治療にも取り組んでおります。
トカゲと言えば 昔はイグアナの類が 多く飼育されていたように思いますが ここ数年 フトアゴヒゲトカゲの人気が 高まっているようで 五月に 既に五匹も来院されています。というよりも 今年になって トカゲの類で来院されたのは フトアゴヒゲトカゲばかりのように思います。犬 猫の種類でも 何かのきっかけで 例えば有名人が飼っている とか テレビのCMに登場したとか 些細な切っ掛けで ブームになってしまうと その種類の飼育数が凄く増えたりします。爬虫類の類では カメとトカゲが人気の種類かもしれませんが 愛想がいいわけではないし 可愛がり甲斐がある動物のようには 思えませんが かなり以前から そこそこの人気があるみたいです。それから ヘビも 人気がある事を付け加えておきます。世の中 ヘビを苦手な人が多いと思いますが お好きな方から見ると つぶらな瞳が凄く可愛らしいのだそうです。私には 正直理解しがたいですけれど。
こんなことをブログに書いていたら ゲーリートゲオアガマ という聞いたこともないような トカゲさんの種類が 来院されました。名称に何とかトカゲ とついていたら 直ぐにトカゲの類だと分かるのですが ついていないので 電話で種類を聞いたときには 何度も聞き直してしまいました。初めて耳にする種類ですから 勿論診察をするのも初めてです。そのことは予め飼い主さんにお伝えして 了解してもらってから 来院していただき 診察しました。今朝様子を見ると 昨夜まで以上がなかった右後肢の足首のあたりが かなり腫れ上がっていました。足先を丁寧に観察すると 小さな傷跡がありましたので 恐らくそこから細菌が侵入して 腫れ上がったのだと思えました。そこで 抗生剤と消炎剤を組み合わせた 塗り薬と 同じく抗生剤 消炎剤を混ぜた飲み薬を処方して 様子を見ていただくことにしました。
但し はっきりと申し上げておきたいことは 動物にはそれぞれに持って生まれた寿命がありますから ブームに乗って 一時的な感情から 飼い始めてしまう方が少なくないのかもしれませんが その子の寿命を全うできるまでは 責任をもって面倒をみてあげていただきたいと思います。

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