6月9日  わが愛する中日ドラゴンズ

プロ野球は交流戦で盛り上がっているのかもしれませんが、私のプロ野球に対する関心は低下する一方です。理由は明白で、一昨年落合監督を中日球団が解雇したことです。私は50年近く中日一筋に応援し続けてきたドラゴンズファンですが 最近中日という球団があまり好きではなくなりました。球団が落合さんを解雇した理由としては、試合の勝利に拘りすぎ温情のある采配を振るっていないこと、そして中日のOBをコーチとして採用していないこと、そのために球場へ足を運んでくれる観客数が減少していること、などが理由だと新聞報道などから理解していました。最近入手した情報によると 落合監督とコーチ陣の給料の高騰が解雇の最大の理由だそうです。
 落合監督が指揮を執った8年間でなんと5回も日本シリーズに出場しました。日本一になれたのは一回だけだったけとファンにとっては夢のような8年間でした。中日ファンにすれば、にっくきジャイアンツを倒してセリーグの代表として日本シリーズに出場できることが何よりも嬉しいのです。
 昔のナゴヤ球場で試合をしていた時代は、どんなにドラゴンズの成績が悪かろうと、たいしてファンサービスをしなくても球場は観客で埋まっていました。私が子供のころ、私の周囲には中日ファンは皆無でした。友人のほとんどが巨人ファンか阪神ファンでした。だから、たまにテレビ中継で見るナゴヤ球場の満員のお客さんは全てサクラではないのかと思っていたほどです。そんな球団が努力をしなくても球場が満員になる時代を経て、ナゴヤドームができてから少しずつ観客数が減少してきました。チーム力が低下して、当然チームの順位も低迷していましたから当然かもしれません。そんな状況で球団がした仕事は完全外様である山田監督をあっさりと解雇して 中日OBである落合さんに監督就任を 要請しただけです。落合さんは要請を受けて 優秀なコーチ陣を引き連れて乗り込んできて就任一年目に何の戦力補強もせずに、優勝してみせました。とにかく落合監督の野球は 試合に勝つことを最優先しました。投手力を整備して 守備力を鍛え上げて、最少の得点を守りきる地味な野球こそが勝率を上げることを見事に証明しました。 球団は自分たちが何の努力もせずに見守っているだけで、勝率が上がり優勝争いに絡めば 自然と観客数が増加することを安易に期待したのかもしれません。現代はテレビの野球放送も多様化していますから、関西でもCS放送を利用すればドラゴンズの公式戦を100試合以上観戦できます。わざわざ高い入場料を払わなくても 自分の家の特等席でたっぷりと観戦できるのです。球場に出かけないと味わえない楽しみ、例えば選手と触れ合えたり、キャッチボールができたりすればわざわざ足を運んでもらえる機会が増えるかもしれません。パリーグの球団のように全試合がファン感謝デーのような魅力的な催しでもなければなかなか観客数を増やすのは難しいことを中日球団はもっと自覚すべきだと思います 。FA選手の獲得には殆ど消極的だし 名の通ったメジャーリーガーを獲得してくるわけでもないし、魅力的な戦力補強を全然せずにいて球場に客を集めようとしても、無理な話です。
 私に言わせれば球団自身が観客増につながるような努力を何もせずに落合監督の責任を問うのはちゃんチャラおかしい話だと思います。
 実際に中日の大物OBである高木守道を監督に据え ピッチングコーチに優勝チームの監督を務めた権藤博を配して、その他のすべてのコーチを中日OBで固めた高木ドラゴンズになってもほとんど観客数は伸びていません。一年目こそ落合監督の遺産で優勝争いには程遠かったけれどなんとか2位になれました。しかし今年は最初から戦力が整わず、選手のやる気も感じられません。落合監督の解任が発表された時の、なんとか最後にもう一度監督の胴上げをしようと、一丸となった選手の気迫が、現在のドラゴンズからは微塵も感じられません。高木さんも権藤さんもドラゴンズの偉大なOBであることは勿論認めますが監督、ピッチングコーチとしてはあまりに無能でした。落合監督の時代にドラゴンズが 強かったのは12球団で一番厳しい練習をしたからであるのは間違いありません。無能な指揮官とコーチがいくら選手を叱咤しても選手が頑張るはずなどないのです。 
現在の私が望むことは これからドラゴンズが連敗を続けて 一刻も早く高木監督が休養する日を迎えてほしい、それだけです。誰が後任監督になるのか見当もつきませんが、今年はさっさと諦めて、井端、荒木、森野、和田、谷繁のベテラン選手にはおやすみしていただいてフレッシュな若手に切り替えて2,3年先の楽しみなドラゴンズを作り上げてほしいと思います。

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