5月10日 三菱自動車の燃費不正問題は 残念です

企業としては 業績を上げたい気持ちがあるのは分らないでもありませんが このような不正問題は いずれ必ずどこからか情報が洩れて 発覚してしまうものだと思います。ひょっとしたら発覚していない不正が世の中には蔓延していて 私たち無知な庶民が騙されているだけの事であるのかもしれませんが世の中の実態は如何なものなのでしょう。私たち日本人は 基本的には性善説的な考え方をベースにしているのだと思いますし 水戸黄門のドラマのような 明快な勧善懲悪を自然と望んでいるように感じます。

三菱自動車のかなりの車種にわたって データーが改竄されていたみたいですから 誰か一人の目論見で実行されていたわけではなくて かなり組織立った犯行 会社ぐるみの悪だくみだと思います。三菱自動車は 病院が開業してから ずっとトッポを往診車として愛用していましたから それなりに愛着のあるメーカーです。以前にも書きましたが 子供の頃にいちばん憧れていた車が ギャランGTOと言うヒップアップクーペでしたから そんなメーカーが会社ぐるみで不正事件を起こしてしまったことは 凄く残念です。

燃費と言うのは 特に庶民にとっては 自動車の車種を決めるときに 結構重要な選択の基準になってしまいます。ガソリンの価格が上がったり下がったり 安定しない時期ですし 基本的に円安にシフトしている時代の流れですから 恐らく高値で落ち着くのでしょうし 尚更燃費は重要な決め手です。改竄したのが燃費のデーターだけなのかもしれませんが 他の部分でも嘘偽りがあるのかもしれないとユーザーは考えてしまいます。何しろ自動車は 乗っている人が命を預けてしまう道具ですから 根本的に信頼できないメーカーの車には 絶対に乗りたくありません。

こんなことが起こってしまうと 今後当分の間は 非常に業績が落ち込んでしまうのでしょう。今年の春から希望を胸に入社した新入社員の方たちがすごく可愛そうです。工場なども操業停止に追い込まれて 沢山の社員が自宅待機をしているのだそうです。工場で働いている方たちは 勿論データーの改ざんなどとは 全く無関係な人たちですから 尚更悲惨に感じます。

自動車メーカーがそれだけ追い込まれてしまったら それらの部品などを請け負っている中小企業にまで ダメージは及ぶはずです。工場に努めている社員や 下請けの会社の社員さんは 自分たちは自分の仕事を全うされていただけなのに 一部の愚かな人間がしでかしてしまった悪事の為に 生活できなくなってしまうとしたら 悔しくてたまらないお気持ちだと思います。

熊本で起こった地震は 多くの方の住む家や仕事を奪ってしまいましたが まだ原因が自然災害ですから 諦めて気持ちを切り替えることに 何とか向かえるのかもしれませんが 今回の事件の場合は 問題を起こしたのが 同じ会社に勤める従業員ですから そう簡単に諦めたり気持ちを切り替えたりできないように想像します。かといって不景気な世の中ですから 会社に見切りをつけて 新しい仕事を探すのも 至難の業かもしれません。

私のような超零細な規模でやっている個人商店では あまり過大な希望を抱かずに 何とか奥様と二人そこそこの生活が出来て 将来の蓄えが少しずつでも増えていってくれれば 御の字であると考えて 地道に毎日の仕事を何とかこなしています。会社組織も 同様に地道にコツコツと歩んでいくのが 結局は早道なのかもしれません。

私の車購入予定としては 現在乗っているアルトに 何とか病院の仕事を辞めるまで頑張っていただきたいです。仕事を辞めたら ちょっと豪華なベンツを購入しようと思っていますから 今後日本車を購入する予定はありませんが 三菱自動車には これまでの浅からぬ因縁がありますから 信用を取り戻して 業績を回復するのには 相当の年月がかかってしまうのでしょうが 大三菱をバックに抱えている企業ですので 何とか立ち直っていただきたいと期待いたします。

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