1月12日 今年の寒さに 屋内でも警戒が必要です

私は 今年数十年ぶりに 連日靴下を履いて生活しております。真冬に靴下を履いて生活するなんて 一般の方々には 当然すぎる事かもしれません。でも昨年までの私は 真冬でも 風邪をひいて寒気がするとき以外は 素足で生活しておりました。一月ほど前に 子供の時以来ですが 足の先にしもやけが出来てしまい 悲しくなってしまいました。私も還暦を迎えて 老衰が進んでしまい 寒さに対する免疫力が低下してしまったのだと 感じたからです。
天気予報などを見ても 各地で例年よりも積雪が多いと報じられてはいますが それ程今年の冬が 寒い 気温が低いとは言われていないように思っていましたので 自分の老化現象を自覚させられて密かに落ち込んでおりました。所が 昨夜と今朝方 緊急で来院した犬たちが 室内で飼育されているにもかかわらず いずれも体温が低下してしまって 必死に蘇生を試みましたが 続けて命を落としてしまう と言う悲しい出来事が起こってしまいました。
昨年までも屋外で飼育されている犬が 強い寒波に見舞われた夜に体温が低下してしまい 翌朝冷たくなって発見される と言う悲しいニュースが時折舞い込んできてはおりましたが 屋内で飼育されている犬でそのような被害を受けたような話は 耳にしたことがありませんでした。所が 昨夜来院された犬は 飼い主さんが朝出かけた時には 普通の状態だったのに 帰ってきたらぐったりして冷たくなっているので 慌てて来院されました。体温計では測れない位に体温が低下していて 心臓の拍動も微かに聴き取れるかどうかという状態でした。取り敢えずは強心剤を注射して 心臓マッサージをしながら 温めて 何とか心臓の拍動を呼び戻そうとしましたが 十分以上も前から 呼吸が停止していたらしくて 蘇生できませんでした。朝から家を留守にしていたので 家の暖房は一切していなかったみたいで 体重が二キロにも満たない 小さなチワワでしたから 例え室内にいても 寒さに耐えられず 体が平熱を維持できなかったのでしょう。
今朝がた五時頃に電話があって来院された犬も 五キロぐらいのシーズーでしたが 朝方飼い主さんがトイレに起きた時に犬の様子を見たら 呼吸をほとんどしていないので 触ってみると体温の低下が感じ取れたので 慌てて連れてこられいました。この子も昨夜の子と同様に体温が体温計で測定できないほど下がっていて 心臓の拍動が微弱な状態でした。何とか蘇生を試みて頑張りましたが 同様に蘇生してくれませんでした。やはり室内にいても 寒さのストレスに体が負けてしまって 肉体が平熱を維持できずに体温低下が起こってしまい 死に至った模様です。
とにかく今年の寒さは 例年以上ですから 例え室内にいても 適切に暖房して 暖かな環境を提供してあげないと 小型犬 特に高齢犬になると かなり心配な状況であることを飼い主さんが理解して頂いて 室内での凍え死にを未然に防いであげて欲しいと思います。最近では 夏の暑さも年々増大していって 例え室内にいても 熱中症にかかってしまう方が 続出していましたが 同様に冬の寒さの厳しさも特に今年は 例外的なので 昨年までは問題が無くても 要注意だと思います。
気づいたら 大切なペットが 冷たくなって死んでいた なんてことがない様に 例え室内で面倒をみていても 油断できませんし 屋外で飼っておられる方も今年は 特別に暖房した玄関先に入れてあげて 面倒をみてあげて頂きたいと思います。後悔先に立たず と申しますので 是非何か事件が起こる前に 十分に気を付けてあげましょう。 

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