1月15日 市役所さんから保健所さんへの引き継ぎ

つい先日も書きましたが 今年の狂犬病集合注射から これまでは市役所さん主導だったのに対して 今年からは保健所さん主導に体制が変わります。狂犬病の集合注射はお役所さんと獣医師会の共同作業で実施します。注射を射ったり 証明書を作成したり 料金の受け渡しは獣医師会でやりますが 会場の確保や設営 飼い主さんへの書類郵送や広報 会場での犬と飼い主さんの誘導などはお役所さんの仕事です。他に登録の確認や会場の後始末もお願いしています。お役所さんにお願いする仕事は それほど専門的な知識や技術は必要ありませんが 犬がたくさん集まる独特の雰囲気の中での仕事ですから ある程度の経験がないとかなり途惑うこともあるかもしれません。

そこで本日市役所の分室で保健所の集合注射を担当する可能性の高いかたたちを集めて仕事の内容を説明して 実際にやって見せての引継ぎが行われました。約二時間で説明書による口頭の説明と分室の駐車場で会場を想定してテントや机椅子を並べて会場をセッティングしてみました。ただ実際の会場は広くてスペースがたっぷりある場合もあれば すごく狭苦しくて窮屈な場合もあります。会場によってはちらほら犬がやってきてのんびりとした雰囲気でできるケースや 一時に多数の犬が詰めかけて 押し合いへし合いごった返すケースも少なくありません。トラブルが発生するのは当然犬が多数いる場合です。犬同士が近づきすぎて負傷するような喧嘩をしたり、飼い主さんにかみついたり、首輪が抜けて脱走することもあります。混み合っているときに限って 新規で来られて書類作成に時間がかかる方が集中したりして待ち時間が長くなってしまったり お金のやり取りで過不足が起こったりもします。

会場の構造をよく理解して 犬と飼い主さんの流れをある程度把握してから 犬と飼い主さんを誘導しないと スムーズに注射から書類作成にすすめない場合も多いので それなりの経験とその場で考えて対応する能力が必要とされます。ところが保健所の方は全くの初めてですから もちろん経験は全くありません。よほどその場で仕事の流れを的確に読み取らないと 混乱して予期せぬトラブルが起こる心配もあります。

特に日曜日にこれまでは広い駐車場のある市役所の分室で行われていたのが それほどスペースに余裕のなさそうな会場に替わるそうなので 車の出し入れも含めて混乱しないか心配です。位置的に辺鄙な場所から中心地に移動するのでさらに集中してしまって大混乱にならないかすごく心配ですが どれくらい混み合うのかは蓋を開けてみないとわかりません。まあ、あまり心配ばかりしていてもしょうがないので保健所の担当される方の能力に期待するしかないでしょう。三月の直前になってから 獣医師会と保健所さんでもう一度話し合う機会を設けて 注意事項や確認事項を徹底してもらい疑問を解決する機会を持とうと考えています。

今年の狂犬病集合注射は例年よりも不慣れな人間が対応いたしますので  どうしても十分な対応が難しいかもしれませんので かかりつけの病院のある飼い主さんはなるべくその病院で注射してもらうようにお願いいたします。

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