1月16日 獣医師会へ新加入の先生が来られました

二年前に枚方市で開業されていた先生が新しく獣医師会へ加入されることになり 一応枚方市の代表を務めている私のところにご挨拶に来られました。現在が三十五歳だそうで 開業した時が三十三歳と割と年齢的にゆっくり目のスタートです。話を聞くと代診を務めているうちに結婚して子供さんが生まれたそうで 奥様も獣医師さんらしいです。私も二年半ほど代診を務めて勉強させていただきましたが とても給料が安くて子供はおろか結婚さえ代診時代には考えられませんでした。かなり恵まれた病院にお勤めだったのかもしれません。それとも代診の給料が私たちの時代よりも大幅に上がったのかもしれません。第一印象が割とのんびりしたお坊ちゃんという感じで そのように口にすると友達によく言われるそうです。

出身大学を尋ねるとと麻布大学だそうです。授業料を尋ねると一年間で二百万を超えるそうです。やはり、本当にお坊ちゃんなのだと思いました。私は以前に書きましたが自分で学費から生活費まで稼ぐために国立大学が必須条件でしたが その時の授業料が約二十万でしたから その十倍以上です。お坊ちゃんと表現しましたが別に悪い意味で申し上げているのではなくて いかにも育ちの良い上品でがおっとりしている雰囲気です。いわゆる貧乏くさいしみったれた所というかガツガツした所が全然感じられない人物だと思いました。

獣医師会に加入する時期としては 開業する時が一般的であり 私もその時期に入会しました。なぜ二年もたってから入会しようと思ったのかを尋ねたら 入会するのにかなりの金額が必要だと勘違いされていたそうです。私たちが入会した頃には確かに入会するためには数十万円のお金を獣医師会に預ける必要がありました。そのお金は勿論退会するときに返金されます。その預り金は獣医師会で何か事を起こそうとするときの資本金にするためだったのだそうですが 現実にはそのようなお金があっても現実的に使い道がなさそうなので 入会時にお金を預ける制度はかなり前になくなりました。勿論預けたお金はそのまま戻ってきました。それにこの預り金の制度があると 獣医師会に入会するのに結構高いハードルになっていました。みんな開業するときには よほどのお金持ちでない限りはかなりの金額を借金してから始まります。獣医師会に入会するのに数十万円もの金額が必要では 入会したくても金銭的に余裕がないために 入会を先延ばししたり場合によっては入会をあきらめたりするケースも結構あったらしいのです。

ですから現在は入会金や諸々の費用を含めても十万円を超えるか超えないか位の金額で入会できると思います。本日来られた先生はおそらく昔の制度しかご存じないどなたかの誤った情報で勘違いをされていたのだと思います。獣医師会としては入会の意思のある方ならどなたでも歓迎する姿勢です。特殊な仕事ですから お互いに助け合い共に頑張っていこうというのが獣医師会の精神だと思っています。勿論商売敵であるとも言えますが一人では難しいことも同業者が協力し合えば 乗り越えられることが少なからずあると思います。

枚方市には動物病院を開業されていても獣医師会に入会されていない先生が結構います。私としてはとても残念なことだと思います。枚方市の会員数は私が入会した頃から廃業して退会された先生もかなりいらっしゃるし 当然私の後に入会された方もかなりいらっしゃるので 結局それほど変わっていないと思います。獣医師会での主な行事は狂犬病の集合注射がメインになりますが 勉強会や情報交換したりしてお互いの仕事がしやすくするために役立つことが少なからずあると思いますので 一人でも多くの方に入会していただけると嬉しく思います。

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