1月21日 昨夜深夜に 二件急患が来られたので 正直な所 眠たいです

夜間に救急の患者さんが来られることは 珍しくありませんけれど 二件重なることは 珍しいのです。お一人目が 抱っこしていて 飛び降りてしまい 片足ビッコをひいているという事で 来院されました。近所の方でしたので 電話がかかってから まもなく駆けつけてこられました。床の上を歩かせてみると 右の前足を明らかに浮かせて ビッコをひいています。落下事件が起こったのは 二時間ほど前の事なのだそうですが 視診した所 腫れも見られず 熱発部位もありませんでした。それらしい部位を触診しても 特に痛がることはありませんでしたので 単なる打撲若しくは 軽度の捻挫と診断しました。レントゲンを撮っても 異常を発見できないでしょうし 血液検査を行っても まだ異常が発現するほどに時間が経過していないと思いましたので 取り敢えずは 小さなかごに入れて 半強制的に休ませるケージレストをお勧めしましたが 普段からかごに入れると 脱出しようとして 凄く暴れるという話でしたので 諦めました。仕方がないので 添え木を伸縮性のある包帯で装着して 口で外さないようにエリカラーまで装着することにしました。
装着してしばらく様子を見ましたが エリカラーも添え木もそんなに嫌がるそぶりがなかったので この状態で出来るだけ安静にしてもらって 塗り薬と内服薬で 消炎剤と抗生物質を投与して 様子を見る事にしました。なるべく大人しく過ごしてくれれば 数日で症状が治まるだろうと期待しております。
何とか治療を終えて その後片付けをして 二階に上がり 寝間着に着替えて 布団に潜り込もうとしたときに また電話がかかってきました。小型犬が嘔吐と下痢を繰り返して ぐったりしているというので来院していただきました。昨日の夜中から 症状が始まったとの事でしたが どうしてまたこんな真夜中に電話してくるのかと 不思議に思いましたが 夜までは 普通に元気にしていたのだそうです。嘔吐物と下痢を持参してもらい 診てみましたが 嘔吐物は 胃液のみを吐き出していましたし 下痢はかなり頻度が高かったみたいで 泥状の血下痢になっていました。検便をしましたが 特に虫卵や遺物は見つかりませんでした。血液検査をすると 当然脱水を示す項目が上がっていましたし 総蛋白と白血球が相当に高かったし 発熱してぐったりしていましたから 消化器系での細菌による感染症で その症状が全身にまで及んでいるのであろうと 診断しました。
取り敢えずは たっぷりと皮下点滴をして 制吐剤や下痢止め 抗生物質と消炎剤を 点滴に混注して 投与しました。夕方までの分は 薬を注射で投与しましたので それまでに何とか嘔吐が鎮まってくれていたら 何とか内服薬が使えるであろうと期待して 抗生剤、消炎剤 制吐剤 整腸剤を 二種類のシロップにして 投与しました。たっぷりの量の点滴で 栄養分と水分が補われるでしょうし 投与した薬剤が期待通りに効果を発揮してくれれば 夕方には何とか嘔吐が治まってくれるでしょうから 内服薬の投薬と消化しやすい食餌を接種してくれることを信じてお返ししました。
二件とも 飼い主さんが凄く心配されての来院でしたから 対応させていただいてよかったのだとは思いますが おかげで私の睡眠時間がだいぶ削られてしまいましたので 本日は午前中から 欠伸を繰り返しておりました。まあそこそこの売り上げにつながりましたから 正直な気持ち有難くもありましたが 出来たら昼間に来院していただきたいものです。

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