1月8日 1989年の本日から 平成時代が始まりました

昭和天皇が崩御されてから この日に今上天皇が即位されたのです。今年が 平成三十年ですから 二十九年前の事ですが つい最近の事のように感じてしまうのは 年寄りになった証かもしれません。今上天皇が 生前退位つまりお亡くなりになられる前に 退位されることが決まったのですが 天皇陛下が死ぬまでその時代が終わらないシステムになったのは 長い天皇家の歴史から見れば つい最近 明治天皇の代からだと思います。
天皇陛下と言う日本で一番の伝統と格式のある 凄く由緒正しい家系には 信心深い気持ちなど全く持ち合わせていない私も日本人として尊敬の念を自然に抱いてしまいます。天皇家の起源である神武天皇が即位されたのが八世紀半ば と言う事ですから それ以来 千数百年にわたって 日本の国民のトップとしての家系を代々受け継がれてきたのだそうですが 神武天皇が百二十七歳で崩御されたと記録されているらしいので 現実に存在された方なのか 疑問の余地はあるのかもしれません。兎に角その時代からの家系が 明らかな日本人は 天皇家しか勿論存在しませんし この歴史の長さは 世界的に見ても類まれであり その権威は圧倒的で世界に向かって誇れる存在なのだと思います。
私は 政党的には 共産党がその主張にここ数十年にわたって 一番ブレが無くて 信頼できそうに思います。現在の与党自民党と対抗している一応野党を名乗っている政党も 元をたどれば自民党から分裂してきたようなもので どの政党も根っこはつながっているように思えますが 共産党だけは それらの政党と一線を画していますから 一本筋が通っていて 信じられそうに思わないでもありません。勿論共産党が 政権を取ったりしたら 日本がひっくり返りそうなので 政権与党になることは 一切望みませんが 頑張って政治活動を続けて欲しいと考えています。只共産党の関係者に話を聞くと 天皇陛下に対して 尊敬の念が全くない事が 強く感じられるので 私は支持政党として共産党の名前をあげることは 生涯ないだろうと思います。
別に私は右翼的な考え方は全くありませんが 天皇家に対して 尊敬の念を抱くのは 日本人として当たり前の気持ちだと思います。応仁の乱から戦国時代にかけては 武力こそが一番 その最強の大名が将軍となり武家のトップに立つ という構図は 後の江戸時代にまで数百年にもわたって続きました。ただその時々の武力と勢いを持った大名たちでさえ 天皇家に対しては格別の敬意を払っていたのですから 何か不思議な気持ちになります。明治維新で 討幕軍が錦の御旗を持ち出して 天皇の軍隊 官軍となったからこそ 勢力的にはむしろ優勢であったはずの幕府軍が 天皇に歯向う軍隊いわゆる賊軍になりたくなくて あっさりと白旗を掲げたのです。
話を今上天皇の生前退位に戻しますと 天皇陛下としての御公務が どれくらいストレスのかかるご負担の重いおつとめなのか 庶民であり凡人の私には 想像もつきませんが まあ生まれてからずっと同様のお立場で暮してこられたとはいえ 凄く精神的にも肉体的にも 辛いお仕事だと想像します。今上天皇は今年85歳になられるのですから それ程きつい連日の御公務から 解放されることをのぞまれたとしても 当然の事だと思います。国民としても 納得して 退位されることを受け止めるべきだと考えます。
次の時代の元号が どのようになるのか想像もつきませんが 楽しみと言えば楽しみです。但し 昭和生まれの人間としたら とうとう二時代も前に生まれた老骨になってしまうのが 若干辛い事かもしれません。それから現実的には 病院で印刷した書類の類に 年数をかく欄の頭に「平成」と印刷してあるものが 幾つかありますので その扱いがちょっと面倒です。最初のうちは 新しい年号に書き換えることが認められるのかもしれませんが いずれは新しい年号に刷り直さなければならないのかもしれません。貧乏くさい話ですが その部分で無駄が出てしまうことが 問題と言えば問題かもしれません。でも年号が変わると 何か新しい世の中に生まれ変われそうで 希望が持てますので その日を厳正な気持ちと ウキウキした気分で 迎えようと思っております。

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