10月13日 台風の被害をほとんど受けなかったことを感謝します

度々このブログには書きますが この枚方の地は 自然災害とはほとんど無縁なようなので 助かっています。昨年の大きな台風の時には 病院の入り口にあるテントが 風で破れてしまうという被害は受けましたが まあ開業して三十年近くたちますので もともとテントにひび割れしている部分がありましたので 必然的な経年劣化と言うことで致し方のないことかとも思います。それに修理費用のために 火災保険を初めて利用しましたが 実際にかかった費用よりも 保険で支払われた金額のほうが 大きかったので 修理してもらえるまでそこそこ日にちはかかりましたが 金銭的なダメージは全くありませんでした。勿論毎年火災保険料として かなりの金額を払っていたおかげだとおもいます。
開業して三十年近くたちますが 実質的に損害を被ったのは 初めてでした。これまでにも 予報としては かなりの被害を覚悟しておくべき台風だと報道されたことが何度もありましたが 有難いことにこの枚方の地は台風については 大した実害を被ったことは殆どないのではないでしょうか。さらに有り難いことは 地震の被害も殆どなかったことです。今回の台風では 少し前にやってきた大型の台風と同様に 瞬間風速がすごいので また風による被害が大きいのではないかと予想されていましたが ふたを開けてみれば 各地の河川が氾濫しての 浸水による被害が 莫大なようです。これから徐々に確認が進むとさらに被害の範囲や亡くなられた方の数も 早く正確な被害は情報として知っておきたいけれど どんどん増大しそうで心配です。
台風の被害の報道で 殆ど毎回起こっているのが 河川や用水路の様子を確認に出かけたお爺さんが 流されて亡くなっている残念な事件です。大雨が降って 自分の田畑や近所の河川 用水路の様子が 気にかかる気持ちは理解できないわけでもありませんが なぜそんな所が危険だとわかりきっているのに ほとんどの場合お爺さんであることが不思議なのですが 一般人のお年寄りがその状況を確認したところで 全く改善につながるわけがないのに どうして出かけていくのでしょうか。そんな増水した河川や用水路に流されて 溺れて死んでしまうのでは たとえそれまでがどんなに幸せな人生だったとしても 最後の締めくくりがそんな惨めな亡くなり方では 客観的にみて 決して幸せな人生とは言えないように思います。
家や職場が 水浸しになってしまって 呆然となさっている方が ニュース番組のインタビューに答えておられますが 割と冷静に受け止めておられるのが 立派だと思います。私のように器の小さな人間の場合 突然自分が絶望的な状況に陥れられたときに フラッと様子を見に来た報道陣の興味本位にしか思えないような無神経な質問に対して 怒りがコントロールできなくなり 泣きわめきながらの応対をしてしまいそうです。長いこと丹精込めて面倒を見てきて 収穫間際だった作物が被害を受けておられる農家の方々が どうして冷静に というよりも怒る気力もわいてこないのかもしれませんが 穏やかな表情で報道陣に対応している姿に いつも感心してしまいます。
ご本人たちが 何にも悪いことをしていないのに たまたま河川が氾濫して浸水してしまった地域に暮らしていただけなのに ある日突然 家や職場や田畑などを台無しにされてしまったのです。それまで懸命に築き上げてきた 大切なものを一瞬にして失ってしまったのでしょうから 私のような腰抜け野郎には とてももう一度立ち上がって その事態と正面から向かい合って 復興を目指す気力は 還暦を過ぎた現在の私は湧いてこないように思います。長野県の千曲川の流域は 私が移住を検討していた地域のすぐ近所です。ひょっとしたら 私と同様に セカンドライフをその地でと計画して 移住後の家を建てたばかりの方がいらっしゃるかもしれませんから とても長野県の浸水被害は他人事と思えません。
私にできることは お見舞いの寄付を大した金額ではありませんがさせていただくことと 影響力の全くない私の言葉では何のお役にも立てませんが 心からお見舞い申し上げることだけです。この前の台風の時は 停電で暑さにより被害が拡大したみたいですが 今回は特に信州などでは 寒さが脅威になるのかもしれませんから 取り敢えずは電気や水道といったライフラインの出来るだけ早い時期の回復をお祈りいたします。改めて申し上げますが 不徳の致すところばかりの私にも 必ず人生の大きなしっぺ返しを受けることは 覚悟しておりますが 今回の台風で何の被害も受けなかった幸せに 感謝したいと思います。

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