10月20日 松島さんと小渕さんが大臣を辞めはりました。

松島さんの「うちわ問題」と小渕さんの「観劇会問題」が原因で 二人とも大臣をお辞めになるのだそうです。松島さんの配ったうちわはには一応本人の名前と政策が印刷されているので 「お金を出して買う人はいないはずなので 価値は無い」と発言している関係者もいるそうですが うちわは暑い時期には 自力で効率的に風を作る 節電が叫ばれるこの時期に 有難い道具ですからうかつな発言を繰り返していると うちわの製造団体から苦情が来てもよいように思います。

今どきうちわをお金を出して購入される機会は少ないのかもしれません。物品を購入したり お金を預けたりしたり 何らかの行動をした時に その景品のような形で お店なり金融機関から ピーアールを印刷されたうちわを 無料でもらって使用している場合が多いのかもしれません。現在は無くなりましたが以前は喫茶店でもらったマッチの様なものかもしれません。ところがうちわを購入しようとして価格を調べてみると そこそこの値段がついているのです。安いものでも百円前後 高級なものなら千円以上するのです。

例え政治家の名前や政策が印刷されているからと言って通常に購入する価格の半値以下ならお金を出して購入する人はきっといるだろうと思います。わざわざお金を出して購入する機会が少ないし、宣伝もかねて無料で入手できるケースが多いうちわだから 選挙に立候補する人間がその選挙区の人間に無料で配布してもよいという訳ではないように思います。明らかに公職選挙法に違反している行為だと思います。

小渕さんの支援者を観劇会にすごく割安で連れて行った件ですが これは恒例行事になっているみたいで 更に罪が重いのじゃないかと思います。そもそもお父さんは「平成おじさん」として親しまれていましたし、竹下派七奉行として「人気の橋本」「力の小沢」等と同様に「人柄の小渕」として長年にわたり活躍されて 最後には総理大臣にまで登り詰められましたから それなりに能力のある政治家さんだったと思います。

そのお父さんが急にお亡くなりになられて その後を継ぐ形で 立候補さえすれば必ず当選することが約束されているぐらいに鉄板の後援会に担ぎ出されたのが とても政治家に向いていなさそうなお嬢様でした。まだ若くて女性なのにいろんな役職に就き大臣を歴任したのはお父さんの七光りもあるのかもしれませんが 絶対に落選しない鉄板の地盤を受け継いだからではないでしょうか。

よく選挙の直後に選挙活動のスタッフが金品を選挙民に配布していたことが明るみに出て 公職選挙法違反で逮捕されていますが 今度のケースでは 松島さんと小渕さんがどの程度その事実と関わっていたかにもよりますが大臣を辞めただけで 責任を取ったことになるのでしょうか。この方たちは たまたま大臣の役職に就いていたから 足を引っ張られたのかもしれませんが もし大臣という役職に就いていない時期に今回の問題を取り上げられていたら、どうしたのでしょう。

うちわ問題も観劇問題も公職選挙法に違反している行為であることは間違いないように思いますが 結局は秘書が独断でやったこと 本人のあずかり知らなかったことでトカゲの尻尾切りという形でお茶を濁してお終いになるのでしょうか。

以前によくあったのが責任を取って自民党から離れるケースですが そんな事で何故責任を取ったことになるのでしょうか。 自民党を離れたら 次の選挙の時に党の公認を貰えなくなるわけですから 選挙戦が苦しくなることは間違いがないのでしょうが もし当選できれば それでみそぎは終わったとして ケロッとした顔で党に戻るケースが多いように思います。

松島さんは何度も選挙に落選されていますから 今回のイメージダウンで 当分当選は難しいように思いますが 小渕さんの場合は何しろ総理大臣を輩出した鉄板の地盤ですから 苦戦はしても結局当選してしまい みそぎは終わってしまうのだと思います。

私はこの二人の女性に特別な感情は持っていませんが 今回の様な揚げ足の取られ方は ご本人の政治力が足りないから起こったのだと思います。そんな政治力の足りない方が 政治家を続けられるのは不愉快だし 税金の無駄遣いになるようにも思いますから 早く政界から消えてなくなってほしいと思います。

 

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