10月23日 お年寄りの自動車免許について思う事

近年 日本人の寿命が更に伸びているようです。日本は治安が良くて平和でありますし 健康保険制度も充実していますから 当然かもしれませんし 私も来年には還暦を迎えますから どんどん平均寿命が伸びて欲しいと切実に思うようになりました。さて私は往診に出かけるときなど仕事で車を利用しています。仕事以外でも 買い物や食事に出かけるときなどにも利用しますから ほとんど毎日車の運転をしています。
この歳になりますと 当然視力も落ちますし 瞬間的な判断力も若い頃に比べれば 相当に低下していると思います。しかし毎日運転していますから ある程度は慣れていますので 極たまにひやっとする瞬間があることは認めますが 何とか常日頃から 安全運転を心掛けることで 人様にそれほどご迷惑をかけるような事はなくて済んでいるつもりです。しかし次回の免許更新時には還暦を越えますから これまで通りの免許更新のやり方でいいのか 多少疑問に思います。
人間は年をとると 当然視力や聴力が低下します。観察力や洞察力、判断力なども確実に低下します。年をとることは それだけ経験値が上がりますから 色んな意味で物事を総合的に判断する力は増加する部分もあるとは思います。しかし車を運転するときに必要とされる 瞬間的な判断力は残念ながら 低下していく一方だとも思います。私自身現在は仕事をしていますから 必然的に毎日車の運転をしていますが そんなに遠くない未来に仕事を引退してからは 車に乗る必要性が相当に低下するはずです。当たり前だと思いますが 車を運転する機会もかなり減少するでしょう。
当然ですが 現在よりもさらに年をとっているのでしょうから 安全運転を自分では心掛けていても 客観的に他人に迷惑をかけない運転ができるか否かは自信がありません。60歳を過ぎてからの免許の更新は 若くて頻繁に運転していたころに比べて ハードルを上げるべきだと思います。なんなら実地に車を運転させてチェックするべきではないでしょうか。勿論手間暇も 時間もお金も相当にかかるかもしれませんが 年寄りの無謀運転によって 死亡者がかなり出ていますから 勿論自分も含めて 厳しいチェックをするべきだと思います。
そして少しでも危険運転の兆候が認められれば 運転免許を失効させるべきだと思います。それ位の年齢になれば 仕事に車を使っている人は 殆どいないはずですし 頻繁に運転をする必要性のある人であり 現に事故を起こしていない人であれば 危険運転の兆候など見つからないはずです。一番危険なのは 自分が瞬間的な判断力が低下していることを自覚せずに 思い出したように突然運転をした場合だと思います。運動会で普段全力疾走をしていないお父さんが いきなり全力で走って 思うように足が動かなくて スっ転んでしまうようなものです。運動会で転ぶぐらいなら その場で笑われて 次の日に筋肉痛に悩まされるぐらいのものでしょうから いいのですが危険運転をして 他人様に対して取り返しのつかないような 事故を起こした場合は 幾ら土下座を繰り返しても 御免なさいでは済まないのです。
被害者として子供さんが巻き込まれている事故が ちょくちょく起こっています。いきなり大事な子供さんに事故を起こされたご両親の気持ちを察すると ましてや老いぼれた鳥よりが引き起こしたのである場合 言葉もありません。危険運転の可能性のある年齢に達したら 自ら進んで免許を返納するのが 当たり前と言う気風を早く作ってしまうべきだと思います。勿論私も 自動車を運転すべきではない状態になったと自分で判断したら 躊躇なく返納する覚悟でおります。

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