10月27日 私の好きだったスポーツについて

私は最近 スポーツに対する関心が殆どありません。以前はプロ野球が大好きで 熱狂的なドラゴンズファンを五十年近く続けていました。しかし落合監督を解任した時に球団自体が嫌いになり 同時にプロ野球に対する関心が一気になくなってしまいました。高校野球もかなり熱狂的にファンだった時代がありました。強豪校の多い地方の予選から 情報をかき集めて トトカルチョの組み合わせを任されたりしていました。昔は今の様にネットで簡単に遠方の予選結果などの情報が集められませんでしたから かなり苦労しながらも 注目校や活躍しそうな選手をピックアップして 予想が的中した時には 誰に褒められるわけでもないのに 一人で喜んでいた時期もありましたが 最近は甲子園での本大会がいつ始まっていつ終わったのかさえよく知りません。
野球と並んで 熱狂してみていたのが 一つ目の大学時代はラグビーでした。当時は 対抗戦グループの早稲田 明治 慶応にうまい選手が集中してしまい 関西の大学が全く歯が立たず 歯がゆい思いをしていました。東京の大学はあまり熱心に応援する気にはなりませんでしたが 早稲田の華麗なプレーや 明治の力づくの突進 よりも慶応の泥臭いラグビーが 一番好感が持てたので タイガージャージを応援していました。
その後同志社に平尾や大林が進んで黄金時代となり 大学選手権で三連覇した時には それこそ熱狂してみていました。一月十五日の成人の日に毎年行われていた日本選手権で 新日鉄釜石の黄金時代とかち合ってしまい 一度も日本一の座には就けなかったものの 関西ラグビーファンとしては 大いに溜飲の下がった時代でした。その後大阪体育大とか京都産業大とかが台頭してきましたが 早稲田明治の壁が厚くて悔しい思いをした時代が続いているうちに 私の中でのラグビー熱が 完全に去ってしまい 現在では殆ど興味がありません。
その次に興味が湧いたのが アメリカンフットボールでした。このスポーツは 一見ルールがややこしそうですし ポジションの名称も凄く沢山あるので とっつきが悪そうですが 実は四回の攻撃で十ヤード以上前進することを目指すという 非常にシンプルなスポーツです。フォーメーションも結構な数がありますし 攻撃形態によってポジションの名称が異なりますので 最初は覚えることが結構多いのですが ある程度見慣れてくると チームがその攻撃でどういう事を目指しているのか見当がついてくるようになり 非常に面白くて 興奮してしまいます。
大学の日本一を決める甲子園ボウルが毎年十二月に行われていますが 関西では敵なしの関学が関東の王者日大に全く歯が立たす 惨めな連覇を許していました。所が何時の間にか国立大学の京都大学が凄く強くなって 関学を破り甲子園ボウルに出場するようになりました。その頃には 日大が圧倒的に強い時代は終わって 関東が勝つか関西が勝つか予想が難しい時代になりました。京大が強くなったのは ある程度の数京大に合格する高校に 進学が決まる前から 運動能力の高い生徒をスカウトに来るようになっていたからかも知れません。私の高校も当時は京大に三十人前後合格していましたので サッカー部や柔道部の部員たちが声をかけられていたのだそうです。
天下の京大ですから 凄い秀才しか勿論進学できませんが その中で運動能力の高い学生を青田刈りして アメフト部にかき集めた結果 大学日本一に何度も輝くような強豪校になりました。その後わが母校立命館が台頭して 関学 京大 立命館 の三強時代がしばらく続きました。天才QB東野のいた時代の立命館は 本当に強くて 見ていて安心できるゲーム運びでした。当時の立命館のディフェンスは本当に能力の高い選手がそろっていました。
アメリカンフットボールで一番注目を集めるポジションはもちろんQBですし ロングパスをキャッチするワイドレシーバーや 華麗に駆け抜けるランニングバックも 華やかなポジションで人気があります。ただクウォーターバック ワイドレシーバー ランニングバックなどは決められた攻撃フォーメーションに従って 動けばいいので それほど瞬間的な判断力などは求められません。QBはあらかじめ決められたレシーバーやバックスにバールをバスすればいいだけだし レシーバーは決められた地点に走り込んで 投げられたボールをキャッチすればいいし ランニングバックもオフェンスラインが開けてくれた穴をついて駆け抜ければいいだけなのです。
チームを預かるコーチたちが 集まった選手のうちで 一番すぐれた判断力を持ち 俊敏に行動できる 最も能力の高い選手と判断したものを配置するのがディフェンスバックなのです。相手の攻撃パターンを瞬時に判断して 素早く的確に対応しなければなりませんから 一番難しくて でもある意味一番やりがいのあるポジションかもしれません。強かった時代の立命館には 本当に優れたディフェンスバックが揃っていましたから 相手の攻撃パターンを素早く読み取って 殆ど仕事をさせませんでした。その為に 東野というひょっとした日本で歴代一番能力のあったQBが 攻撃に専念できたので その頃の立命館は本当に安定したゲーム運びが出来ていたように思います。
そんな訳で 私が凄くはまったスポーツを振り返ってみましたが 現在の所 スポーツ全般にあまり興味が湧いてきません。年をとったからかもしれませんが だとしたらアイドルが未だに大好きなのはなぜなのでしょう。人間何かしら夢中になれるものがあることは 元気に生きるためにも必要不可欠だと思います。まあ現在の所 ナーちゃんに夢中なだけで精一杯なので 当分はアイドル好き一本で頑張っていこうと思います。

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