10月3日 手間かけて 剥けば美味しい 栗ご飯

スーパーで 最近よくネットに入った栗が売られています。大した量がないのに 結構いい値段がしますので なかなか手が出ません。栗の場合 茹でて食べるにしても 食べる前に皮を剝くという 相当に面倒な作業が待っています。子供の頃には 母が包丁で皮を剥いてくれるのを 何時も妹と二人で並んで待っていました。すごく美味しいので 大きな一粒を 一度に口に放り込みます。ちょっとずつ齧って 少しでも長持ちさせようと心がけますが 結局はあっという間に飲み込んでしまって 口の中から消えてしまいます。私は子供の頃 かなり待たされながらしか 食べられなかったからかもしれませんが 栗が一番の好物だったのかもしれません。
大学時代に 友人にこの話をすると その人の家では いつも包丁で真っ二つに切って スプーンですくって食べていたので そんなに待たされて イライラしたことはないと言われました。私も自分で栗を茹でて 包丁で半分に切って スプーンで食べてみましたが 違うのです。スプーンですくうと 実が崩れてしまい 栗の実の歯ごたえが全然味わえないのです。病気の時に おかゆさんなら食べられるので おかゆさんが有難い時期がありますが 元気になれば やっぱり普通に炊いたご飯の方が美味しく感じるのに 近い感覚かもしれません。
そんな訳で 私は子供の頃から 栗が大好きだというお話です。そして 炊き込みご飯の中で 栗ご飯が 私のランキングでは栄えある不動の第一位です。松茸ご飯ではなくて 栗ご飯が一番大好きなのです。理由は 独特の栗の食感や強くはないけれど 独特の甘い風味が 大変お気に入りだからかもしれません。そして何よりも 栗の皮 固い鬼皮は割と簡単に除去できますが 中にある渋皮を丁寧に取り除くという 面倒な作業を乗り越えてやっと食べられるからその苦労を思うと余計に美味しく感じられるのかもしれません。自分でも何度か作りましたが 苦労して剥いた栗を焚き込んだご飯は 少しだけ出汁の素と塩 酒を加えて炊き込みますが 余りに美味しくて あっという間に食べ尽くしてしまいますので 炭水化物の摂取を抑えなければならない 我が身にとっては 困った存在と言えるのかもしれません。
と言う訳で 私は栗ご飯には 特別な思い入れがあるので 一句詠んでみました。炊き込みご飯は 好物なので 良く作りますが 二番目に好きなのは お赤飯です。栗ご飯も お赤飯も もち米で蒸しておこわにした方が美味しいのは分かっていますが 我が家にはちゃんとしたせいろがありませんので 炊飯器で普通のお米で炊き込みます。松茸ご飯は 確かに独特の香りで美味しいのですが やはり国産のマツタケとなると かなり値が張りますので 敬遠してしまいます。それにきのこご飯としては シメジやエノキだけも好きなので それらをタップリと加えて おまけに銀杏でもプラスされれば すごく美味しい炊き込みご飯が出来上がるように思いますので 敢えて松茸ご飯は作りません。
よく言われる言葉に「香松茸味シメジ」ということばがあります。物にはそれぞれ異なる長所がある という事を例えた慣用句のようですが ここでいうシメジとは ホンシメジの事で スーパーなどで普通にシメジと言われて販売され 私たちも気軽に食しているのはブナシメジであり ホンシメジとは異なる種類なのだそうです。ホンシメジは 相当に希少価値のあるキノコで 価格も松茸に引けを取らないほどの 高級品なのだそうで 私は残念ながらこれまでにホンシメジを食べたことがございません。食べたことのある人の話では すごく美味しいけれど すごく価格も高級品だという事なのだそうです。
今はスーパーに 剥いた栗とお出汁をセットにして 栗ご飯の素として販売されていますが 私はやっぱり面倒だけれども 自分で苦労して皮を剥いて 美味しい栗ご飯を作って食べてみようと思います。

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